周到な戦略がない、行き当たりばったり
だとどうなるか、という見本の話です。
カテゴリ「施設警備〜市役所葛藤編」で
A社が安い入札で奇襲攻撃、長期政権と
なっていた前業者を市役所から追い出す。
しかし、安く取ったツケが現場隊員の
待遇に。前業者より2人少ない人数で
労働時間は2割増、給料は2割減。
取り急ぎ施設警備の素人集団が投げ込まれ、
ローコスト・ロークオリティを売りにした?
A社市役所警備隊は辛うじて形になりました。
A社市役所警備隊はこれまでの入札の
慣例を破ったペナルティなのか、
政治的な横やりで1年後再入札。
これも乗り越えましたが、次回の入札に
参加させない根回しが行われ、5年後に
撤退となりました。
破格の安い値段で落札する。当時は1円
でも入札可能で違法ではありませんが、
いわゆる鉄砲を撃ったA社の禍根は根深い
ものでした。
一方現場の隊員も、劣悪な環境で使われる
事になり、市の職員から揶揄されるように
なります。
「こいつらは給料が安いから働かない」
と言わんばかり。
しかし、僕らはこの職場を失えば交通誘導
警備送りです。それは何としてでも回避
したい。業務は軌道に乗りました。
その反動というか、安かろう悪かろうの
コンセプトらしくカテゴリ「施設警備2
〜市役所迷走編」の変節へと繋がります。
僕らが撤退後次に来た業者は、用意周到に
施設警備の経験者を揃え、1号指導教育
責任者もいました。
僕らの時と違い引継ぎもキッチリ行った
新業者は、僕らの残した悪慣習?を変える
べく改善に乗り出したのです。
隊員も7人→8人に改善。当務も改善され
日勤と夜勤の組み合わせを見直し、負荷を
減らす事に成功しました。
これから言えるのは、最初が肝心という事。
施設警備を知るプロを軸に据え、チームを
編成しあるべき形は何かを提案できる力が
ないと、クライアント側のなすがまま。
最初から、〇〇社警備隊ここにありという
存在感を見せないと、クライアント側に
舐められてしまう。
建前上、クライアント側と委託業者側は
対等であるはず。そのための業務所掌基準
が警備仕様書であり、マニュアルです。
上記を疎かにして見切り発車したA社。
泥縄式の精神論で当時は何とかなりましたが、
今思えばなんとも恥ずかしい仕事でした。
ホームページ作成サービス「グーペ」
アンケートサイト i-Say
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image