僕は日勤を終え、帰路についていました。
当時市役所から公共交通機関で通勤していましたが
途中、同じく帰路につくT子と目が合ったのです。
横断歩道の信号待ちをしていたT子は僕の顔を
見るなり、早口で何かをまくしたてた後
プイと顔を背けて横断歩道を渡っていきました。
何を言ったか聞こえませんが、罵声であったのは
想像に難くありません。去るT子のデニムスカート
から見える白い足が侘しかった。
僕はこの件でT子の気持ちを悟ったのです。僕と
同じ気持であったが、言うに言われぬ感情が爆発。
当時付き合っている異性もいなかったらしい。
どうでもいい男なら無視して終わりでしょう。
僕はこの間T子を縛り付け、貴重な人生の時間を
簒奪(さんだつ)していたと分かり後悔しました。
忍耐強い牡牛座のT子がキレるくらいだから。
この後仕事中は普通に挨拶を交わす程度でしたが
のっぴきならない事態が起こったのです。
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