僕は警備員時代、多くの退職者を
見てきました。そして僕も数回の
退職をしてきました。
今回は、この辞められ方は組織にとって
ちょっとやばいんじゃないか、と思える
ケースを紹介し、注意喚起するものです。
まず、筆頭は大量(一斉)退職。
保育士さんの一斉退職は社会問題に
なってます。
このケースは、退職の原因を追究して
職場を改善しようとか、絶対にしない。
「辞めたいなら辞めろ」「辞める奴が
悪い」という使う側の論理。
こんな焼畑農業のような人事を行う
ようでは、組織は衰退します。
次に、従業員が突然退職する。
警備では〇〇隊員が「飛んだ」
なんて言ったりしました。
僕がかつて勤めたある会社は突然
退職が多く、事務方はその後の処理に
てんてこ舞い。
これは本人に問題があるケースも
ありますが、求人票に明記してある
社会保険も交通費も支給なし。
肩書上では正社員となっていましたが、
アルバイトと変わりません。
これを知り、失望して突然辞めてしまう。
会社としても改善はしなかった。
ちなみに僕は、上記の矛盾を常務に
訴えました。すると、社会保険加入は
入社半年後の希望者のみ。
求人表にも書いていないじゃないか。
僕は3か月ちょっとで退職しました。
突然辞められるのは、言うに言われぬ
想いが爆発してのことでしょうが、
長期的には組織は衰退するでしょう。
3つ目は、苛烈な排除。
カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」
で勤めたB社でした。
全国規模のビル管理会社であるB社は、
主に外資系保険会社ビルの警備を担当。
地元では破格の待遇だったのです。
ところが、リーマンショックで会社の
屋台骨が揺らぎ、ブラック化。
その皮切りとして、2人の隊員を突然
解雇したのです。
地元には警備するビルが一つしかない
ので、他所へ異動という事も無理だった。
どうも隊長が嫌っている隊員を因縁を付け
解雇したらしい。
解雇理由と同じことを、隊長は自ら行って
いたのです。詳しくは上記カテゴリを参照
願います。
これには禍根が残り、解雇された隊員は
就業規則を調べ、隊長の勤務態度を東京
本社へ告発。
しかし、支店長が来訪しお茶を濁した
程度で、人事上の処分はナッシング。
さらに業を煮やしたのか、解雇されたで
あろう隊員は、インターネット掲示板に
職場の黒歴史を暴露。
これがクライアント側の目に留まり、
信用を失う形で臨時入札が行われ、
全員解雇になりました。
解雇劇から、2年半経った結末でした。
どれだけ恨みが深かったか、想像に難く
ありません。
今は個人でも、マスメディア並みの
発信力を持つことも可能です。それが
組織転覆まで行ってしまう。
まとめると、要注意な組織は辞められ方
を見れば、ある程度分かる。
@大量退職
A突然退職
B禍根の残る退職
上記3つが、語り継がれるような
組織であれば、要注意です。
もちろん警備は離職率が高いから、
ある程度やむを得ない面もあるでしょう。
にしても、あまりにも頻度が高く、
働く隊員の士気に影響を与えるなら
考え物です。
士気と言いましたが、職場の人間関係を
見れば分かりやすい。
隊員同士、こき下ろすならまだしも
次は誰を排除するか、なんて話題が
休憩時間行われていたら、黄信号。
人間関係が荒むと、不毛な潰し合い
に発展します。こうなるといづれ
組織転覆につながるでしょう。
困ったのは、処遇に不満で従業員が
辞めてチームの生産性が下がっている
のに、使う側が手を打たない。
そんな職場は、小さな問題が起きても、
現場が回ってればいいやと思っている。
それが突然、一斉退職のような形で
噴出してくる。使う側の自業自得とは
言え、被害に遭うのはお客様なのです。
そういった斜陽の現場を立て直そうと
頑張りすり減るくらいなら、もっと
報われる職場を選んだほうがいい。
滅私奉公はもう古い。個人も組織も
WIN-WINになって発展します。
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