まずタイトルの、クリティカルパスとは
なんでしょうか。
「プロジェクトを進めていく上で、
スケジュールに影響が出る作業経路」
と説明されています。
これを具体的に説明すると、
子供時代友達同士で、戦車の
プラモデルを作ることになりました。
各パーツに役割分担して組み立てます。
A君は、砲台。B君はボディー。C君は
足まわり。
平等に割り振ったつもりでも、難易度や
個人の技量もあり、C君が一番遅いなら
彼が、クリティカルパスになります。
C君が終わらないと、戦車のプラモデル
としては完成しないのですから。
警備に限らず仕事上クリティカルパスと
なるのは、あまりいいとは言えません。
その人しかできない技量を持てば話は別です。
ただ警備にとって、クリティカルパスと
なる存在とは、どういったものでしょうか。
今回は、警備においてクリティカルパスと
ならない方が、長期的には有益であると
いった話をします。
分かりやすいのは警備隊のお荷物的な
存在。施設警備なら1人は警備隊にいる
のではないでしょうか。
責任者はその隊員をカバーしなくては
いけない。悩みの種ですね。
彼の評価が、警備隊の評価になってしまう
リスクがあります。まさにクリティカルパス
ですね。
警備では、つつがなく業務遂行できる隊員は
目立ちません。警備に詳しいクライアント側
なら、しっかり見ているでしょう。
一方、警備に詳しくないクライアント側
にしてみれば、悪い隊員に目が行きます。
警備会社の人事に介入して、交代を要請する
ならまだしも、余程の事がない限り交代は
しないでしょう。
これを読んでいる皆さんは、まず該当しない
と思います。むしろ、責任者として彼らの
カバーに奔走する立場ではないでしょうか。
クリティカルパス隊員がいると、面倒を見る
方も消耗します。擦り切れる前に脱出を考え
るのも、やむなしか。
もう一つのクリティカルパス隊員はちょっと
癖が悪い。
要領や口が経ち、世渡りが上手そうでも
実は、敵が多かったりします。
かつて僕は研修で短期間入った、公立病院
警備でも、そんな隊員がいました。
要は他人をバカにしている、横柄な態度
見え見え。いい歳こいて、自分の事が
見えていない。
本人は要領よく、立ち回っているつもり。
致命的だったのは、看護師さんたちからも
嫌われていたこと。
ところで時は過ぎ、上司である係長が別の
警備会社に移籍することになりました。
移籍先の会社が警備する、私立病院に人が
足りない。そこで部下を数名引き連れて行く
ことになったそうです。
引き抜きに近いので、もちろん内緒です。
しかしながら、前出の横柄な隊員には
声がかかりませんでした。
理由は「あいつは口が軽い」せっかくの
チャンスを口でポシャってしまった。
自業自得と言えばそれまでですが。
このように、クリティカルパス隊員とは
お荷物隊員であるか、敵が多い隊員と
言えるでしょう。
警備、特にシフトを組んで行う施設警備は
協調性が大事です。前出の横柄な隊員なら、
パチンコ駐車場警備あたりが、落としどころ。
個の能力にこだわりたいなら、交通誘導警備
や駐車場警備の一人現場くらいしかないで
しょう。
言い換えれば、クリティカルパス隊員とは
悪い意味で目立つ隊員。
個の能力で目立とうとして、くだらない事で
マウントを取ったり、クライアント側から
ヒンシュクを買ったりしています。
これに対して、愚直にやるべきことをやり
余計な事を言わず、角も立てず。
中小警備会社なら、責任者を任せたくなる
人材です。
警備隊にとって、どんな行動が益するのか。
これを実践する隊員は、逆クリティカルパス
隊員となり得ます。
クリティカルパス隊員にならなければ、警備
を長く続けることもできるでしょう。
そして逆クリティカルパス隊員になれば、
警備を卒業して、別の仕事に就くことも
不可能ではありません。
アンケートサイト i-Say
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