今回は、僕が再三勧めている職業訓練に
ついて、デメリットとその理由、そして
対処法を紹介します。
職業訓練は、人生の流れを変える最強の
リセット術と言えます。訓練中失業給付
を貰いながら、次の仕事に備える。
仕事が忙しすぎた日常から一旦離れ、
学生時代の生活サイクルに戻ります。
僕が最低半年の訓練コースを勧めるのは、
リセットの効果を得るためには、半年間は
必要と思うからです。
目指す道がはっきりしていれば、関連する
訓練科を志望すればいいのです。僕は二種
電気工事士を目指し、電気科に入所。
この辺はカテゴリ「暗中模索編」に書いて
あります。
ただ職業訓練は、訓練が終わりに近づくと
せわしなくなってきます。
僕が通った訓練校は、半年間の前半3か月は
訓練に専念するようになっていて、それ以後
就活が解禁になります。
後半三か月で、就活を行うのはかなり短い。
もちろん訓練校内には、就職支援室があり
相談に乗ってくれます。
僕の通った電気科は若い人が多く、最後まで
残ったのは2/3程度。
1/3の受講生は就職が決まり、訓練期間
途中であっても、早期修了していきました。
訓練が終われば、失業給付は出ません。
訓練校側からも、まだ仕事は決まらない
のかと、プレッシャーをかけてきます。
そこで、焦って就職しようとすると
いろいろな弊害が。
まず面接で、焦りを見抜かれます。これは
大きく不利になる。立場を逆にして見れば
分かりますよね。
よしんば採用されたにしても、その後上手く
やれる可能性は低いでしょう。
焦りなど、心のエントロピー(ざわつき)が
高い状態でアプローチすれば、変な環境を
引き寄せる確率が上がります。
さらにまずいのが、職業訓練で失業給付を
使いきっています。再び失業給付の資格を
得るには、1年の勤務が必要(一般的に)。
即ち入った会社がブラック企業であったり、
ブラック企業でなくてもブラック上司の下で
働く事になれば、セーフティーネットがない。
いわゆる丸腰の状態で社会に打って出ないと
いけなくなる。それだけ職業訓練校を経て
就職するのは、リスキーな訳です。
就職支援室は、紹介する会社がブラック企業
かどうかは、知った事ではありません。ただ
就職した、という実績が欲しいのです。
僕は警備業界からの脱出を志し、設備管理の
仕事を目指していましたが、厳しい現実に
阻まれました。
関連資格を取ったものの、経験者という壁が
立ちはだかります。就職支援室に来ている
求人も経験者を求めるもの。
地方だと、ビル設備自体少ないですからね。
こういう事態になった時の為に、一つ
対処法を紹介します。
それは、一旦警備業界に戻ってもいいと
妥協オプションを残す事。これは負けでは
ありません。
職業訓練では、必ずしも訓練科と関連した
仕事に就く義務はありません。前職に戻る
人もいる。
前述しましたが、訓練校としてみれば
「就職した」という実績が大事で、どこに
就職したかは、大して重要じゃない。
一旦警備に戻ってもいいじゃないか。
仕事をしながら就活を続けてもいいし、
1年勤めれば、失業給付の資格も発生。
(但し失業保険をかけてあるか要確認)
警備業界脱出という志さえ萎えてなければ、
仮面をつけて働くのも戦略の一つでしょう。
こうして焦らず、じっくりとチャンスを待つ。
気の長い方法に見えますが、これといった人脈
やスキルの無い人は、時間をかけて臨んで吉。
スマホゲームで言えば、ほぼ課金をしないで
クリアするようなもの。鉄道の旅で言えば、
青春18きっぷで、遠くに行くようなもの。
人脈やスキルの無い人は、諦めずじっくり
待つというのも、一つの就活戦略なのです。
中年になっても、高望みし過ぎなければ
自分に合った「居場所」が見つかるはず。
中年以降は、何の仕事をするかよりも
自分に合った居場所を見付ける方が、
価値があります。
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