僕が警備員を辞めた理由

今回は施設警備では、変則勤務ならほぼ
お世話になる、仮眠についての話です。



仮眠といってもいろんなパターンや事情が
あります。最初に僕のエピソードから。



僕が変則勤務、特に２４時間拘束の当務を
するようになったのはカテゴリ「施設警備〜
市役所葛藤編」からでした。



当時警備員は、２２〜０時と５〜７時が
仮眠時間。１〜４時は守衛さんの仮眠時間
です。



守衛さんとは、守衛室で警備員と組んで
業務を行う市の嘱託です。市役所を定年
退職したOBが従事するのが相場でした。



守衛と警備員２人で守衛室に詰めて業務を
行います。守衛の勤務は市役所が閉庁する
時間帯、即ち平日夜間と休日２４時間。



市役所警備に来たばかりの頃、僕ら警備員
の仮眠の扱いについて、クライアント側で
ある、市役所管財課職員から聞きました。



勤務中、２時間づつある警備員の仮眠時間は
仮眠ではなく「休憩」時間である。守衛さん
は１〜５時の４時間連続して休めます。



仮眠は連続して何時間以上でなければならない
とか、そんな規定があるのか知りませんが、
確かに、仮眠時間としては不十分。



事実２２〜０時の休憩時間は、２１時からの
巡回終了後になります。確かに休憩です。
特に夏場は、汗を引かせるだけで終わります。



そんな僕らの事情を理解してくれる守衛さんも
いらして、１時に交代する時に「腰を伸ばして
おけば」と気遣ってくれました。



１〜５時の間は、特にトラブルでもない限り
電話番が主な業務です。職員が全て退庁すれば
庁内はカラになります。



半分寝ていてもいい状況な訳です。守衛さんと
しての立場上「寝ていい」とは言えませんから。



なので、仮眠ではなく休憩時間扱いであっても
僕が体を壊さず、何とか勤められた環境でした。



しかし、この取り扱いに意義を唱える警備員も
いたのです。市役所警備隊３代目O隊長でした。



月２５０時間勤務では、この扱いはひどい。
実際O隊長は、体を壊し入院して市役所警備
隊を去っていきました。



僕らが入札に負け撤退後、入って来た警備業者
は、月２００時間に抑えていたようです。
そうでないと、今なら叩かれる。



O隊長は、市役所に来て半年ほど経ったころ、
以下の怖い話をしていました。当時から
理不尽さを感じていたのでしょう。



「仮眠から起きてこない隊員がいれば、
市役所側もタダじゃすまない・・・」



それだけ、月２５０時間勤務を看過した
クライアント、市役所管財課側の業は
深かったのです。



ここまでのヘビーな話で終わるのは不憫なので
閑話休題、締めくくりは別の話題で。



警備員の仮眠には早寝と遅寝があって、交代で
仮眠を取るのが一般的でしょう。



早寝者が時間になっても起きてこないと、
いらいらするもの。
ここで角を立てない？方法はないか。



相方を起こすのに、いたずらの要素があったら
楽しめる。



これから紹介する方法は、人を見た上でかつ
自己責任でお願いします。僕が警備員時代
やりたかった事です。



相方の枕元に無線機を置きます。チャンネルは
もう一台の無線機と共に、２台分だけ変えておく。



携帯にダウンロードした着信音を無線機をオン
にして鳴らす。



当時、僕は火災報知器の着信音を持っていました。
自火報の警告声でも面白い。ダースベイダーの
テーマでもいいですね。



相手はびっくりして飛び起きるでしょう。但し
相手を見ないと後々しこりが残ります。冗談の
通じる人でないと難しい。



こんなことができるのは、勤務の負荷的に
余裕のある環境だけです。



間違っても、上記市役所のような勤務環境で
やってはいけません。下手をすれば事件に
なってしまいます。



遊び心をもって仮眠も楽しめる勤務をこなして
いける環境は、人間関係も悪くないはず。
余裕のない環境は、何れ荒んでいくものです。

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