今回は、警備服を脱いでもやっていける
力を付けましょう、という記事です。
警備服を脱ぐとはどういうことか?
警備会社の看板がなくても、制服の権威が
なくても、働くことができる自分。
すなわち警備業界から出ても、勤まるスキル
やコネを持ちましょう、という事なのです。
僕がこう言う背景には、東京五輪後の警備
需要が落ち込んでいく。人減らしも始まる
でしょう。
今後警備員は2極化していくと観ています。
検定資格などを持ち、指導的な立場で仕事
をする隊員。
一方、資格取得の意志もなくただ勤めれば
いい、と食いつなぎで働く隊員。
後者は警備補助という扱いになり、最低賃金
に近い待遇になる可能性があります。
一方、前者隊員の職責はどんどん重くなり
割に合わない労働観に悩むのでは。
僕は警備員時代、上記のような閉塞感を
おぼろげに感じていました。
そこで目指したのが、警備の経験を活かした
警備業界以外の仕事。高じてビルメンテナンス
業界以外の仕事に目標を上げました。
具体的にどういった仕事でしょうか?
中年が転職して警備より少しましな仕事に就く、
といったイメージです。
転職について、会社は各々事情が異なります。
下記情報は参考にしても、十分吟味してから
自己責任で行動をお願いします。
・ホテルや病院などの当直(主に夜間)
やる事は警備と似ています。但し委託では
なく、施設に雇われた職員として従事。
・石油業界
セルフスタンドの夜間監視員や、油槽所の夜間
当直員など。(多くは危険物乙四免許が必要)
・公園インフラ関係
屋外での作業(除草作業など)、簡単な施設の
修繕。(但し体力が要ります)
・運輸業界
トラックやタクシーの運転手(大型や二種免許要)
2t箱トラで企業に出張してシュレッダー作業を
行う仕事もあります。
・自治体職員(非正規雇用が前提)
ダムや道路、公共インフラなどの監視業務。
但し民間委託している自治体もあります。
これらの仕事を俯瞰(ふかん:広く見てみる)
とある事に気付きます。
それは委託業者として職場に派遣されるような
スタイルではなく、「直雇用」ということ。
これからは警備費も上がっていくと推測します。
するとどうなるか。
ビルのオーナーなどのクライアントが、高騰
する警備費に耐えかねて、直雇用に切り替える。
この辺の状況については、過去記事である
「ホテル支配人の憤り(前編・同後編)」に
詳しく書いてあります。
この時警備経験のある、プロとしての知識の
ある人を雇いたくありませんか?直雇用の
方が待遇がいい可能性があります。
警備員という募集ではなく、管理人・保安員
または当直員。大き目の施設なら監視員など
というワードに注目です。
イメージとしては、求人の「警備員」から
少し意識を拡げて、受けを広くする感じ。
警備で培った知識やスキルを売り込めば、
有利になると思いませんか。国家資格である
警備検定は履歴書に明記しましょう。
以上個人レベルでの対応について書きました。
最後に業界レベルでどのような影響があるのか、
観ていきます。
これまでは警備員の転職と言えば、警備業界
内をグルグル回るのが恒例でした。
要は業界内に留まるイメージ。精々設備管理や
清掃等の警備を含む、ビルメンテナンス業界に
収まるもの。使う側もそれを見越した態度。
ところが、業界以外(つながりはあっても)に
直雇用という形で、出て行かれる可能性が
拡がってきた。
業界内での競争はたかが知れたものです。特に
地場中小企業であれば、待遇も横並びでしょう。
福利厚生含む待遇の「相場」が違う業界に
流出すれば、二度と戻ってきません。賃金は
能力でなく、業界の相場で決まるもの。
警備業界でいくら頑張っても、報われない
閉塞感に悩む隊員が、自分の経験が活きる
別業界の仕事に気づいたら?
頑張っても搾取されるだけの隊員には、
気づいて欲しいと思います。警備だけ
でなく他の選択肢もある事を。
これに気づかせないよう、姑息な経営者は
お前は警備しかできない、といった思考停止に
追い込みます。
一番わかりやすいのは、長時間拘束や頻繁な
現場異動で息もつかせない戦略。お前は期待
していると、口先だけの疑似餌をぶら下げて。
全ての警備会社(ビルメンテナンス会社)は
そうである、とは一概には言えません。
公明正大な経営者もいるでしょう。
ただ、今回説明した業界外との競争に晒されて
行く中で、経営者の隊員の扱い、特に有為な
隊員の扱いについて、格差が見えてきます。
それを想定した準備をする、チャンスを逃さない
為にアンテナを高くする。しかる後に、
調べて比較する事が人生をより良くします。
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