によるコンディション維持が難しいという
ものがありました。
今回は、加齢による体力の低下を加味して
将来の戦略を練ることについて語ります。
最初に変則勤務と言いましたが、法規に準じ
週40時間をきっちり守った労務管理は除きます。
しかし現実は、人が足りないなどの理由で
当務明けで続けて日勤や、他の現場の応援に
行かされる事は珍しくない。
特に勤務修了間際に「休みだ」と思って
ゆっくりしようと思っている所へ、急に
ポンと仕事が入れられる。
最高にストレスが溜まります。
「出来るか」と上司に言われれば
のっぴきならない事情でもない限り「ノー」
とは言えません。
評価(この場合は愛社精神か)が下がり、
今いる現場から移動させられるといった、
無言のプレッシャーが横たわります。
そうでなくても、入札で負ければ現場異動を
余儀なくされます。その時の会社からの扱い
が懸案事項です。
こんな環境で5年10年それ以上勤務したら
どうなるか。想像してみましょう。
今は大丈夫だけれど、これを続けて10年後
心身のコンディションを保てるだろうか?
僕も警備員になったのが30代だったので、
コンディション的な事はあまり気にして
いませんでした。
しかし、30代後半になり体力低下を如実に
感じるようになったのです。
カテゴリ「施設警備2〜市役所迷走編」の頃。
A社市役所警備隊として、6年従事しました。
30代も終りに近づいてきた時の話です。
深夜から明け方にかけて、一緒に組んで仕事を
している守衛(市の再任用嘱託)さんが仮眠に
入っている時、守衛室で電話番を行います。
最初は靴を履いたままでも平気でした。
ところが段々きつくなり、最後には靴下まで
脱いで裸足でいないときつくなった。
医学的根拠は分かりません。ただ体力の低下で
あることは明らかでした。見えない所で徐々に
衰えてきていた。
もちろん月250時間勤務、加えて他の現場へ
応援に駆り出すA社の労務管理にも問題が
あったのでしょう。
実際に心身を害して脱落する隊員が複数いたの
です。個人の問題とは言い切れない。僕も今、
この条件で勤務を求められたら断るでしょう。
そう、若さでもっていた部分もあったのです。
潰された隊員は当時、僕より10歳ほど年上
でした。
市役所を入札で負けて撤退しなければ、僕も
潰されていた可能性があります。
僕が幸運だったのは、体力の低下に気づき
始めた時点で、警備以外の生き方を模索
し始めたこと。
次カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」で
勤めたB社・C社は潰される前に脱出。
この体験から、警備の労務管理に限界を感じ、
脱出の原動力となりました。
一方交通誘導警備になると、もっとハード。
足腰にも来ます。離職率は施設より多い。
還暦過ぎて、交通誘導警備に従事し続ける人は
鉄人です。70過ぎて現役なら超人です。
最後に、警備員の勤務体系で危惧される要因に
ついて。それは「睡眠負債」です。変則勤務に
注意喚起をした最大の理由。
睡眠負債で検索すれば分かりますが、深刻な
病気の引き金になります。そうでなくても
注意力不足は、警備パフォーマンスを下げる。
そこに配慮した労務管理をする会社なら問題
ないのですが、悲しいかな現実は厳しい。
よって、あまりにもひどい労務管理を行う会社
なら、もう少しましな会社を捜して転職する、
というのも戦略的です。
それも厳しいなら、切り札として職業訓練に
いく手もあります。最低半年間のコースで。
自分の心身のことは、自分しか分かりません。
目安として、趣味でもいいのでこれまで好きで
続けていた事がおっくうになってきたら黄信号
です。
この勤務体系で10年後も大丈夫なのか?と
想いを馳せることが重要です。1年持たない
ならもはやブラック企業です。
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