ぶっちゃけ、駐車場警備はある意味交通誘導
より難しい。
それでいて施設警備(接客)の要素も含む、
警備では多能工的な分野です。お金を扱う
現場もあるでしょう。
カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」
のD社で、僕はビジネスホテル駐車場の警備
を担当したことがあります。
駐車場は狭く、平置き10台・立体30台の
計40台。
立体駐車場は、背の高い(概ね155cm)
以上の車は入れません。詰所にはこの車種は
入れるといった張り紙がしてあります。
ただこれが一筋縄ではなく、ホンダストリーム
は、初期型がNGでその後はOKとか、プリウスも
αだけはNGとか、細かく分かれていました。
そんな時、トヨタWISHでお越しになったお客様。
申し訳ありませんが、お客様の車は車高の関係で
立体には・・・と僕が言いかけると
「いや、止められるよ。前回止められたし」
虚を突かれて一瞬戸惑うも、実際入れてみると
問題なし。何で?
お客様曰く、5cmほど車高を下げてあるから。
ノーマルではギリギリNGでも、ローダウンで
対応ですか。恐れ入りました。
上記現場は経験値がものをいう場面があり、
施設警備的な要素も少なくなかった。
朝の出庫ラッシュが終われば暇で、夕方の
入庫ラッシュがまた忙しくなる。
駐車場の入口には、空車・満車の表示があり
スイッチで切り替え。入庫ラッシュの最中に
行います。
そこで、残り3台を目安に満車切り替えを行って
いました。忙しい時にギリギリで切り替えようと
すると、間に合わなくなる恐れが。
本当に満車になれば、近くの駐車場を案内します。
この満車表示で、面白い?エピソードがあります。
カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」の
C社に勤めていた時の事。
商業施設の駐車場警備に従事していましたが、
映画ワン〇ースの新作が発表されました。
それに伴い映画館で、単行本のプレゼント
企画があった様です。それを目当てに
入庫ラッシュ。
担当した商業施設の駐車場に入るには、商業施設
沿いの国道からアプローチする必要があります。
その日は国道から車が並んでいました。
商業施設の駐車場入り口には満車表示はあります。
しかし、国道沿いからはまだ見えません。
そこで警備員が満車看板を持って、国道沿いに
立つと異変が起きました。
車からママと子供たちが先に降りて商業施設の
中へ入って行き、パパは車に一人取り残され。
満車表示でも、出庫する車があるので時間を
かければ入庫することは可能です。
ただそれでは、映画館のイベント時間には
間に合わない。それに対応する苦肉の策?
なのでした。
ちなみに満車表示を出すと、駐車場入口の
ゲートをマニュアルに切り替え、入庫制限を
行っていました。
各階の台数モニターを見ながら、入庫を
コントロールします。
ただこれもやりすぎると入庫待ちの車が国道
にあふれ、別の所から(警察からも)苦情が
来るケースがあります。
この入出庫における車両のやりくりが、駐車場
警備のキモなのでしょう。
一番精神的にきつかったのは、出庫ラッシュの
時に、機械の故障で施設内渋滞が起きること。
お客様からは怒られるし、機械に頼らず人海戦術
で対応せざるを得なくなります。かといって隊員
は限られている。
この手の事案は何とか乗り越えても、後味悪い
ものが残りますね。
駐車場警備は決して楽じゃない。忙しくなれば
またはトラブルが起きれば、走り回って対応する
事に。
かといって冷静さを欠けば、事故を起こす確率
も上がります。いい修行でした。
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