あくまでも個人的な映画感想です。
『JOJO RABBIT』
(ジョジョ・ラビット)
(ジョジョ・ラビット)
<個人的な評価:10点中7.5点>
今年に入って、5つ目の映画。まだ2月なのに。私的には、けっこう今年は映画を観ている方かなと思います。
ちなみに去年は、12個観ました。
アメリカに住んでた時は、けっこう観てたんですけど、日本にきてからは、あんまりですね。年に12個は多い方です。今年はどうなるかな?好みの映画があるかどうか次第にもよりますけどね。
なんでもかんでも見境なく観るわけではない。そんな暇も金もないし、家でNETFLIXとか観るのも好きだし、他に趣味とかありますからね。
さて、この映画、ファンタジーやアクションやSFが好きな私にとっては、興味あるジャンルではないけど、でも、あらすじを読んで、予告をみて、なかなか興味そそられたし、なにより、主人公のJOJOの母親を演じるScarlett Johansson、好きな女優です!!!
この映画でも、美女だな〜と思いました。あと、すっごいお洒落!!!彼女のファッションが大好きです。最高です!
あと、Game of ThronesのTheonがいた笑。
なぜか、Theonにしか見えなかった笑。
さて、ここからネタバレ注意!!!!!!
自己責任!ネタバレ注意!!!!!!
責任一切とりません!ネタバレ注意!!!!!!
でも、今回のTheon(笑)の上司はキチガイサイコパスじゃなく、めっちゃ良いキャラで、母親のロージーと同じぐらいお気に入りのキャラです。そう、クレンツェンドルフ大尉です。クレンツェンドルフ大尉もロージーも大好きです。
だからこそ、あの終わりは切ないし悲しいし泣いてしまいましたね。
(私、涙腺弱いから、だから映画は一人で静かに落ち着いた誰もいない席で観たいんだよ。家族でも恋人でも友達でも人前で泣くのすっごく嫌。女の武器は涙っていうけど、アホかと思う。私は女だけど武器は涙じゃなく笑顔だ!まあ小さい頃から親に泣くとみっともない!って厳しくしつけられた影響もある。)
クレンツェンドルフ大尉の最後はとにかくかっこよかったな。
Theon、じゃなくって、フィンケルも良かったですよ、超無口なやつ!
お母さんのロージーは、あっけなくあっさりと、あんな死に方で悲しい。
死に顔がなかったのが唯一の救いだけど、それでも視聴者は死に顔みてなくても、ジョジョはみたんだよね。
あの描写は本当に切ないし悲しい。とっても悲しい。人ってあんなにあっさり死ぬんだね。元気で笑ってたのに。ロージーはフィクションのキャラですが、似たような事をした人が実在します。
そう、英国の女王陛下エリザベス女王の夫である、フィリップ殿下のお母さま。
彼女の名前は、Princess Alice of Battenberg。あの有名なVICTORIA女王の曾孫で、イギリスの Windsor Castle生まれて、その後、ギリシャ&デンマークの王室に嫁いだお姫様。
(フィリップ殿下とエリザベス女王の祖先はあの有名なVICTORIA女王で、血がつながってます。だからなのか、なんか普通のカップルにはないような特別な絆があるんだろうな。王室の誇り、家の誇りというか。リアルで私が自分の家族以外で一番尊敬している夫婦は、フィリップ殿下とエリザベス女王です。)
そのフィリップ殿下のお母さま(エリザベス女王からしたら義母兼大叔母かな?よくわからないけど笑)のPrincee Aliceは、王家の出ですが、ひどい夫に裏切られるわ、戦時下になって国を追放されるわ、精神科にむりやり強制的に連れれて行かれるわで、すごい悲しい人生。でも、それなのに、自分が辛いのに、ずっと神様を信じ、ずっと人助けをしてきた。
そう彼女の功績は今も語り継がれていて、彼女は命を懸けたことをしたんです。
それは。
ユダヤ人をかくまってたという事。
フィクションの話だけじゃなく、実際にそのような事をした人もいたという事です。
並大抵の精神ではできないし、はっきりいいますが、私だったらできないですね。自分の家族の命や自分の命をかけてまで、他社をかくまおうとは思わない。だからこそ、それができる人を心底尊敬します。
ユダヤ人をかくまってたという事。
これは、あの時代では大罪です。
でも、戦争って勝ったものが正義だから。
だから、この映画でも、それがしっかり伝わってきました。
アメリカも戦争に勝ったから正義面してるけど。
戦争において、正義もクソもない、戦争はよくないですよ。
優しい子供までが洗脳される。嫌でも国に従わないといけない。
小さい子供までもが戦争にいかされる。この映画でも、太った可愛らしいジョジョの親友ヨーキー。
彼も戦争にいかされるし。でも彼は生きてて良かった。
そういえば、映画でもちらって出てたけど、あの時のドイツの友達は日本だけだったんですよね。
カリスマ性を持ってたヒトラー。ヒトラーの時代。
ユダヤ人にとっては地獄の時代。
ドイツの子供たちはジョジョのように洗脳されてたし、難しい時代でしたね。
それに大して見た目も違うわけじゃないのに、人はあんなに極端に差別するんですね。
同じ人間なのに。
ユダヤ人のエルサは、ジョジョの死んだ姉になりすましてたけど、瓜二つ。
ジョジョだって、最後は『ユダヤ人』の少年と思われたから助かった。
つまりドイツ人もユダヤ人も似てる人は似てる。そもそもヒトラーは、金髪碧眼じゃないし。
似た外見なのにユダヤ人を迫害し差別するヒトラー率いるナチス。
同じアジア人なのに他のアジア諸国を侵略しまくる大日本帝国。
そして完全に違う見た目の日本人とドイツ人が手を組む。
ヒトラーは、金髪碧眼を崇拝してたのに、なんという皮肉。
(でも、戦争に負けたとはいえ、あの頃の日本は強かったよね。もっと味方がいたら勝ってたかもしれない。今の日本は腑抜けすぎ。極端ですよ日本は。昔みたいに侵略しろとは言わないけど、せめて自分の国を侵略から守ろうよ!少しは大和魂なるものを今の時代に活かせよと思う。まあ、リアルの話は置いときます。)
戦争の映画は、悲しくなるから、あまり観ないし、私はだんぜんファンタジーの世界観あふれるものが好き。
でも、この映画は戦争ものでありながら、笑いもあり、喜劇っぽい部分もありましたね。
これも悲劇にして喜劇。
母親のロージーは本当に最高。
あの時代の戦争の中にいるのに、いつも美人でお洒落で元気で笑顔で明るくて気丈で、そして愛情深い。自分の子供だけじゃなく、人に対してとにかく愛情深い人。
「おかえりなさい。ママにキスをあげてね。」と戦地から帰ってきた疲れた様子の少年兵たちに声をかけるシーン、すごく良かった。これぞ聖母だなと思いました。
そして、やっぱりクレンツェンドルフ大尉。あー、最後の彼の演技は最高でした。
とにかく、最高にかっこいい。
あと、正直、ジョジョ→エルサへの初恋は、かなりどうでもいいけど。(こういうの個人的に本当に興味ない)
エルサはジョジョを弟ぐらいにしか思ってないだろうな。
エルサってジョジョのお姉さんにそっくりなんですよね。
ジョジョが最初、お姉ちゃんの幽霊がでたーって騒いだぐらいですから。
ジョジョの姉の事も気になりますね。彼女も結核で死んだんだろうか。
かなり年齢が離れてるようだけど。
エルサは17。ジョジョは10。
二人は最後生き延びたけど。
生きてるからこそ未来がある人生があるんだなと。
踊りたくなる気持ちもわかりました。
でも、やっぱり個人的に悲しい映画でしたね。
クレンツェンドルフ大尉
&
ロージー・ベッツラー
R.I.P.
&
ロージー・ベッツラー
R.I.P.
映画としての見せ方がうまいな。
笑いをとるのが自然でうまいな。
でも、戦争の悲惨さやリアルさも伝わってきて悲しいな。
キャラそれぞれ個性的でいい味だしているな。
本当に色々とすばらしい映画でした。
ただ、評価は私自身が、個人的に楽しんだか否かも入っているので、7.5点ですね。
感動した部分もあったし、泣いたし、心揺さぶられたし、でも、私が他に10点や9点をあげてる映画と比べると、個人的に、ドンピシャではなかったですね。
やっぱり、私は、ガチなダークファンタジーが好きなんですよ。
次の映画はアクションかSFかダークファンタジーがいいな!
といいつつ、家で、ホラーばっかり見てるここ最近の私です。次の感想はホラーです笑