QUEEN
『Bohemian Rhapsody 〜 ボヘミアン・ラプソディ』
『Bohemian Rhapsody 〜 ボヘミアン・ラプソディ』
楽しかったチェコ旅行から帰ってきて、さっそく忙しく仕事に復帰。
でも最近、趣味であるワンピースのワノ国編がすっごく萎える展開で好きなキャラもキャラ崩壊で、前からあった嫌な予感も嫌な意味で当たって気分が憂鬱。
気分転換にワンピース以外の趣味を充実させようと思い、前に友達に凄くおススメされたので、『Bohemian Rhapsody』を気晴らしに相方と観にいきました!!
私は年代が全然違うという事もあり、QUEENのファンではないのですが、QUEENの音楽は過去に幾つか聴いた事がありますね。親が聴いていたのを、たまたま聴いていた感じだったのですが、今回映画を見る前に改めて聴いてみて、やっぱり、ボヘミアン・ラプソディって良いなと思いました。それで、映画を観にいこうち決めました。
相方も気になってたらしく、一緒に観にいきました。たぶん去年から上映されてたのかな?凄く評判が良いのは知ってたけど、ブームが少し去って、映画館が混んでない今の時期に観るのがいいなと思いました。平日のナイトショーだから、もともと、そんなに混んでないけどね。
映画観る前にも、ちょっと下調べをしたんだけど、調べるほど、ますます、フレディ・マーキュリーに興味を持ちました。
凄い才能の持ち主だけど、同時に様々な苦悩を抱えてた人物だったんですね・・・
そして、ゲイだったのか・・・
今ではイギリスやアメリカでは、ゲイは凄くオープンになってきたけど、うーん、あの時代は大変だったろうな。
日本だって、今でも・・・LGBTが住みやすい国とはいえないし偏見もあるし、オープンにはできないだろうけど、少しづつ、ゆっくり良くなっていくと思う。一方で時代と逆行しているような人達もいるけどね。
LGBTというのは、その人達が悪いわけではないし、そもそも何も悪い事ではないし、他人に迷惑をかけてないし、自由にすればいじゃんって思うんですよ。でも古くから、男はこうあるべきだとか、女はこうあるべきだと、そういうものに人間は縛られて生きていて、日本ってその傾向が強いと思うんです。そう今でも!漫画でもそういうプロパガンダがあるのが、とっても残念!ワンピースという国民的漫画でも、そういうのってあるんですよ!?意識的か無意識か知らないけど。まあ価値観は人それぞれですけどね。でも、私はLGBTではないけど、女はこうあるべきだとか、女は美しさと若さとで、男は収入と縦書きとか、男はこれぐらいの年齢で結婚しなきゃ出世できないとか、女は結婚出産しなければ価値がないとか、そういう考えは大嫌いですね。そもそも男女差別は嫌いなんです。LGBT問題以前に、そういうシンプルな所から考え直さないとね。まあ、LGBTに関しては、日本、というか東京はだんだんオープンになってきているけど。
ただ本当にね、犯罪しているわけでも、不倫しているわけでもないんだから、他人を傷つけているわけじゃないんだから、もっと自由にしていいと思います。
もちろん日本以上に、LGBTが住みにくい国だってあります。
比較的自由なムスリム国家のマレーシアでさえ、ゲイは犯罪者みたいな扱い。普通にゲイという理由だけで投獄されるし、映画とかカットが当たり前だし、 『Bohemian Rhapsody』なんか、とても重要な部分も含めて、たくさんカットされているから、マレーシアみたいな国で観る映画ではないですね。その点、日本でカット無しで観る事ができて良かったです。自由な国にいて良かったです。そう、この映画は、主人公フレディ・マーキュリーのセクシュアリティも重要な点なんです。
ただね・・・
さっき、誰にも迷惑かけてないんだから自由にすればいいって言ったけど、それは第三者の立場だから言える事であって、家族からしたら、とても難しいですよね。
もし自分の家族の一員がLGBTと告白してきたら、どう受け止めてあげればいい?
残念ながら、私の両親では多分無理でしょうね。受け止めてもらっても絶対に他の人には隠し通すでしょう。
でもアメリカで育ったので、まわりにはゲイはいました。高校の同級生でゲイの人がいましたね。
彼は才能ある優秀なピアニストです。クリスチャンの厳しい学校だったので、彼がゲイって知りませんでした。彼は隠してたんです、大学にはいってから、彼はみんなにカミングアウトしました。ずっと隠してたってね。
ちなみに、オープンなアメリカでも、私の友人(白人)の姉がレズビアンなのですが、親から絶縁されていますね。
とても裕福な家族でリベラル派の人達です。それでも、娘を勘当し、外に知られないように、なかった事にしていました。
逆に、親にもうけいられたという友達もいます。先ほど話したピアニストの友人の両親は、彼を受け止めてあげてましたね。素晴らしいと思います。けど、受けいられない親の気持ちもわからなくはない。うん。たぶん、うちの両親は無理だろうなとわかる。私の両親は、男女差別は絶対にしないけど、それどころか、娘の私に対しても、結婚や出産なんかより、高学歴、高収入、男の力に頼らない社会的成功を期待してるし、むしろ私は男のように育てられたのかも。
でも両親は意外と保守派だし、伝統を大事にするし、まわりの目も気にする人達だからな〜。
LGBTに関しては、決して叩いたりはしていないけど、でも偏見は絶対もっていると思いますね。
時代と共に両親の考え方も変わっていくかもしれないけどね。
話がそれてしまいましたけど、LGBTは不倫や泥棒と違って、他人に迷惑かけてないし、差別なんかされるべきじゃない!と頭ではわかってても、実際、自分の家族がそうだったら、どうなのかって考えさせられました。
というのは、この 『Bohemian Rhapsody』の映画、フレディ・マーキュリーの両親も出てきましたからね。
でも映画をみて思うのは、彼の両親は凄く誇り高い立派な人達だと思いました!!
歌詞にある、Mama・・・って部分は切なくて力から強くて感動します。
色んな思いが、そのMama・・・にこめられている思う。
さて、ネタバレ感想の前に、映画について少し説明。
『ボヘミアン・ラプソディ』は、2018年のイギリス・アメリカ合衆国製作の伝記映画。
伝説的ロックバンド「クイーン」のボーカリスト・フレディ・マーキュリーを主人公とする。
第76回ゴールデングローブ賞では作品賞と主演男優賞を獲得。
初公開: 2018年10月24日 (イギリス)
監督: ブライアン・シンガー
主人公のフレディ・マーキュリーを演じたのはラミ・マレック。
彼はフレディ・マーキュリーを演じきるために、フレディの癖なども研究したそうです。
ちなみに、入れ歯なんかもいれて、フレディに似せたとか。
確かに、フレディは特徴的な大きな口をしていましたもんね。
ラミ・マレック演じるフレディ・マーキュリー素晴らしかったですね。
そして、フレディ・マーキュリーですが、これは有名かもしれませんが、若くしてエイズで亡くなっています。
当時のエイズは不治の病。今でも発症すると恐ろしい病ですけどね。でもHIVの段階なら発症さえしなければ長生きもできる時代です。しかし、当時は不治の病、死の病でした。
それでも、フレディ・マーキュリーは苦しみながらも我慢して、ギリギリまでステージに立ち続けた!!!
プロ魂を越えた情熱を感じます。
そんな彼が歌ったボヘミアン・ラプソディ。
彼の魂がこもった曲。
だから、リスナーの私の魂にも響いたのかな。
特にファンではなかったけど、でも響いた!!
フレディ・マーキュリーや彼の音楽については、映画を観る前に調べたし、音楽も聴いたし、もうそんな感じで、準備万端で映画を見に行きました。
感想をかきます!!
実際、とても面白かった〜!!!
点数をつけるとしたら、10点満点中、9点でしょう!!
この映画にかなり満足、感動!
そして、やっぱり映画館の大スクリーンで観るべき映画だと思いました!
さて、ここからはネタバレ有りです・・・
ネタバレ注意
ネタバレ注意
ネタバレ注意
さて、ネタバレありの感想です。
この映画では、フレディ・マーキュリー&メアリーの男女を越えた絆が切なかったし感動できた!!!
生涯の恋人であり、親友であり、家族であり、信頼できるソールメイトだったんだな・・・
フレディはメアリーをとても愛していました。けど、彼はゲイです。
それでもメアリーはかげがえのない大切な人だった・・・
それは、男女の性愛を越えた絆で結ばれているんでしょうね。
メアリーも、フレディが浮気しているのを悲しんだけど、これが他の女だったら、最低って思うだけかもしれなけど、でもフレディはゲイだったんですね。メアリーはそれに気づいて、でも、フレデイを責めなかった。それはどうしようもない事で誰のせいでもないから。心が広い女性だなと思いました。メアリーはその後、別の男性と結婚し、子供もうまれるのですうが、それでも、フレディを支え、晩年も面倒をみていたそうですね・・・
それを許してたどころか、QUEENのファンでもあったであろうメアリーの夫も心が広いですね笑。
ちなみに、メアリー役の女優が凄く美人で好みです。
ルーシー・ボイントンという有名な女優さんですね。
あと、これは個人的な価値観だけど・・・
私は彼氏の他の女との浮気は絶対に許せないし、女にもやられた事の倍返しで痛い目をみてもらうけど。
でも、もし彼氏がゲイだって知ったら、うん、それはしょうがないねって、むしろ応援してしまうかもしれない。
ゲイなら、そもそも土俵が違うし、私は、その新しい彼にはなれない。
でも同じ女だったら、やっぱり裏切りは許せないな。
まあゲイでも悲しいけどね・・・
悲しいけど、自分は異性愛(ヘテロ)だと思ってたのに、ゲイだって自覚する彼氏の方が辛いと思う。
と、人事のような感じで、そんな事を相方に話していました笑。
相方も同じ感覚だそうですね。私がレズだったら、しょうがないけど応援するって笑。でも離れたくない、ずっと友人でいたい。うーん、メアリーもそんな気持ちなのかな?
それにしても、このメアリーさん、フレディ・マーキュリーの死後、豪邸と莫大な遺産を相続したそうですよ・・・
フレディには、ジム・ハットンというゲイの恋人がいて映画でも出てきたんですけど、彼には遺産はわたらなかったのかな?ちなみに裕福とはいえない両親に遺産はわたらなかったのかな?普通、未婚だったら、遺産は両親にいかない?なぜ、既に別の人と結婚したメアリーにいったんだろう。でも、それほど、フレディにとって、メアリーが特別だったという事ですね。まあ、遺産云々の話は映画では一切でてこなかったけど、
でも両親は出ていました。
なんだか両親の立場からしたら複雑ですよね。
でも、やっぱり親は親!!
成功した息子フレディをテレビでみて、感動していましたね・・・
さて、この映画は7割が音楽映画です!!!
すばらしい。色んなQUEENの音楽が大画面で!!!すごく迫力ある。
特にステージ。
これ、フレディ目線のステージがすごい。
映画をみている私たちまでもが、同じ目線で、大勢の観客を前にしてるかのような、そんな錯覚にさせてくれる。
だから!だから、この映画は、DVDじゃなく、映画館の大画面でみた方がいいんですよ。
できるだけ人を避けたかったし、前に人がいてほしくないし、ど真ん中より、ちょっと画面に近い下の方に座りましたけどね。だから、スクリーンを少しだけ見上げる感じ。
でも私は、この位置が好きですね。
大画面最高です!!!
ちなみに、 『Bohemian Rhapsody』の収録シーンが面白かったですね笑。
ロジャーの、ガリレオって誰だよっていうツッコミが好き!!!面白かったです。
あと・・・好きなシーンというか、とてもジーンときたシーンがあるんですが、フレディが自分から仲間の下を去って、色々学んで、また仲間を頼ったシーンがあって・・・
そこで、フレディはみんなに謝ったんだけど。
その時にいった事が凄くジーンときます。
お金もあるから、ベースもドラムも雇える。みんな言うとおりにしてくれる。とても楽だ。みんなイエスマンだから!
でも、それでは本当に良い音楽を作れないし、それでは本当の仲間とはいえないし、そういう事にフレディはようやく気づいて、本当の仲間のもとに戻ったんだなってのが伝わるシーンだった。
本当の仲間は、フレディに口を出すし、意見もいうし、そう、それが大事なんですよね。
これ、凄くわかります!!!
イエスマンってつまらないですよ。
ちなみに、今のワンピース作者の尾田さんのまわりはイエスマンばかりかな?
つまらない漫画をかいたら、つまらない、これはこの方がいいんじゃないの?って意見をいうスタッフはクビかな?
人の意見なんか聞きたくない人だろうけど、でも、最終判断は自分でもいいけど、やっぱり、人の意見は刺激だと思うんですよね、良い作品をつくるために!!!
これは、音楽でも漫画でもファッションデザインでも、どんな分野にもいえる事だなと思いましたね。
その大事な事にフレディはきづけてよかった。
やっぱり、QUEENは4人でQUEEN!!!
そして笑ったシーンがあります。
フレディは、自分の新しい豪邸をロジャーにどう?って聞いたつもりなんだけど、ロジャーは、フレディ自身のイメチェンに対して、ゲイっぽくなった・・・とつぶやいています笑。
そして、フレディは、違うわよ!この家よ、この家はどう思う?みたいな事をいってて笑。笑いましたね。
そんな些細な笑いもある映画でしたが、なんと!!!!
このシーン、マレーシアではカットされているんだって笑。
え?どこにエロ要素なんかあった?子供がみても平気では?ん?あ!
どうやら、ゲイという単語もNGらしいです笑。
つか、もう上映禁止にしろよ!!!って思いました。そんな部分までカットしてさ・・・もう完全に別の映画じゃん。
だったら、もう上映禁止にすればいいのに笑。
ちなみに、この話はマレーシアの友人から聞きました〜。
そして、最後のチャリテイコンサートのシーン。
感動!!
あれは、もう言葉では表せない。とにかく、観てほしいですね・・・
ただ、ボヘミアン・ラプソディは、全部すべて演奏してほしかったけどね!!!!
でも色々な曲が聞けて良かった。
やっぱり、MAMA・・・にこめられた想いが強いし切ないな・・・
Mama, ooo
Didn't mean to make you cry
お母さんへ向けた曲でもあるんですね・・・
Too late, my time has come
Sends shivers down my spine
Body's aching all the time
Goodbye everybody - I've got to go
Gotta leave you all behind and face the truth
Mama, ooo
I don't want to die
I sometimes wish I'd never been born at all
こことか、特に・・・
だって、彼は本当にエイズに侵されてて歌詞にあるとおり、体中が痛かったのに、死にたくないのに・・・
でも、療養するどころか、彼はステージにたち続けたんですよね、ギリギリまで。
あとエンドロールは最後までみました!!
Show Must Go On
この曲も凄く印象的でQUEENの中でも好きな曲になりましたね。
観て絶対に損はない、芸術にふれる事ができた映画でした。
良い暇つぶしになりました。
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QUEENのファンじゃないけど感動しました。
母と一緒に観たんですが映画に厳しい母が珍しく感動して涙してました!