2016年08月31日
命にかかわる心臓疾患...なりやすい人の特徴は?「心臓病リスク」をチェックしてみよう
大動脈解離や心タンポナーデといった循環器の病名がニュースに取り上げられる機会が増えています。
狭心症や心筋梗塞、不整脈、心不全など、心臓に関する病名は聞いたことがあるものの、実際にどういった症状なのかを調べたり、自分と心臓病との接点を考える機会はあまりないのではないでしょうか?
もしかすると、あなたはすでに心臓病を発症しやすい状態になっているかもしれません…! まずはかんたんなチェックで、心臓病を発症する危険性がないか、チェックしてみましょう。
チェックスタート!
【注意すべき症状パート(全6問)】
□ 階段をのぼったときなどに胸を締め付けるような、または、押されるような感じがある
□ 階段をのぼったときなどに胸の違和感や冷や汗、顎の違和感を覚える
□ 朝起きたときや、安静時に胸のしめつけや違和感を覚える
□ 目の前が真っ暗になったり冷や汗が出たことがある
□ 突然意識を失ったことがある
□ 数えられないほど脈が速くなってしまったことがある
ひとつでも当てはまったら結果の「1. 【注意すべき症状パート】に当てはまるものがあった方」へ
当てはまらなかった場合は下の【心臓病リスクパート(全12問)】のチェックへ進んでください。
【心臓病リスクパート(全12問)】
□ 女性で55歳以上、男性で45歳以上である
□ 血縁者の中で心臓の病気がある人がいる
□ 喫煙している
□ 高血圧と言われている (収縮期血圧140oHg以上、拡張期血圧90oHg以上)
□ 肥満である (BMI25 以上、ウエストが女性90p以上、男性85p以上)
□ 糖尿病、または境界型の糖尿病と言われている
□ 高コレステロール値と言われている (総コレステロール220mg/dL以上 あるいは 悪玉コレステロール(LDL)140mg/dL以上)
□ 中性脂肪値が高いと言われている
□ 善玉コレステロール(HDL)の値が低いと言われている
□ 精神的ストレス、肉体的ストレスを感じている
□ 腎臓の病気を指摘されている
□ 脳梗塞や末梢血管の病気(閉塞性動脈硬化症など)になったことがある
12問のうち、当てはまるものが5つ以上あった場合は「2. 【心臓病リスクパート】で当てはまるものが5個以上だった方」へ、
それ以外の方は「3. 【心臓病リスクパート】で当てはまるものが4個以下だった方」へ進んでください。
1. 【注意すべき症状パート】に当てはまるものがあった方
【要注意】心臓の病気の可能性が高いです。
現在あなたは心臓の病気(狭心症、心筋梗塞、不整脈、心不全など)と考えられる症状があります。
一度循環器科で診察を受けましょう。狭心症、心筋梗塞、不整脈などの病気は命にかかわることもありますので、早めに診断や治療をうけて、実際に重症な症状をおこすことを未然に防ぎましょう。
高血圧や脂質異常症、糖尿病、腎臓のご病気などの持病がある方はその治療をきちんと行うことが心筋梗塞や心不全のリスクを減らしてくれます。喫煙している方は禁煙しましょう。そして、規則正しい生活や適度な運動、ストレスをためないよう日常生活でも工夫をしてみてください。
2. 【心臓病リスクパート】で当てはまるものが5個以上だった方
【注意】心臓の病気の可能性があります。
あなたは心臓病のリスクが高いと考えられます。
高血圧、脂質異常症、糖尿病、腎臓のご病気などある方は、治療をきちんと行うことが心筋梗塞や心不全のリスクを減らしてくれます。
健康診断での心電図で異常を指摘された場合や、ご家族を突然死で亡くされている方は、必要に応じて循環器科で精密検査を受けましょう。
3. 【心臓病リスクパート】で当てはまるものが4個以下だった方
【特に問題なし】心臓の病気の可能性は低いでしょう。
あなたの現在の心臓病のリスクはそれほど高くありません。
日常生活においては、規則正しい生活や適度な運動、ストレスをためないようにすることが心臓病予防に効果的と考えられます。喫煙している方は禁煙することがリスクを下げることとなります。
心臓病は命にかかわる重大な疾患ですので、その兆候を早めに察知することが重要です。
また、そのリスクは生活習慣に起因するものが多いです。まずは【心臓病リスクパート】にあてはまるものから少しずつ改善していけるとよいですね。