2016年10月01日
隠されていた母の体重計
肺がんが進行し、末期症状が出始めたころ
母は体重計に乗ることが出来なくなっていた。
やせ細った身体・・・体重が何キロなのか・・・
確認することが怖かったのだろう。
当時の母が言っていた言葉からもそれは想像できる。
食べられない現実・・・
やせ細っていく身体・・・
着替えれば実感する・・・
それは、少し前まで来ていた服の袖を通せばわかる、
ズボンを履けばわかってしまう。
短期間に自分がどれだけやせ細ったのか・・・。
だからこそ、その現実と向き合ってしまうことが怖かった。
体重計に乗るのを怖がる母に
乗らなければいい・・・と、
アドバイスにもならないような返事をした記憶がある。
痩せてしまった・・・と訴える母に、
「そんなことはないよ」と言ってあげるべきだったのか。
むしろそう言ってほしかったのかもしれない・・・。
女心のわからない自分の苦手とする部門だ。
何を求めているかを感じ取る前に
何が言いたいかを優先させてしまうところがある。
会話の最中の、その瞬間的な判断が下手くそなのである。
遺品整理中にも目につかなかった母の体重計は
ひょんなところから出てきた。
分からないようにしまい込んであったというよりは
さりげなく、目につきにくい場所に置かれていた。
もう誰にも読まれなくなった一冊の本のように・・・。
よくわからないが・・・心の中で母に謝った。
ごめん・・・と。
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母は体重計に乗ることが出来なくなっていた。
やせ細った身体・・・体重が何キロなのか・・・
確認することが怖かったのだろう。
当時の母が言っていた言葉からもそれは想像できる。
食べられない現実・・・
やせ細っていく身体・・・
着替えれば実感する・・・
それは、少し前まで来ていた服の袖を通せばわかる、
ズボンを履けばわかってしまう。
短期間に自分がどれだけやせ細ったのか・・・。
だからこそ、その現実と向き合ってしまうことが怖かった。
体重計に乗るのを怖がる母に
乗らなければいい・・・と、
アドバイスにもならないような返事をした記憶がある。
痩せてしまった・・・と訴える母に、
「そんなことはないよ」と言ってあげるべきだったのか。
むしろそう言ってほしかったのかもしれない・・・。
女心のわからない自分の苦手とする部門だ。
何を求めているかを感じ取る前に
何が言いたいかを優先させてしまうところがある。
会話の最中の、その瞬間的な判断が下手くそなのである。
遺品整理中にも目につかなかった母の体重計は
ひょんなところから出てきた。
分からないようにしまい込んであったというよりは
さりげなく、目につきにくい場所に置かれていた。
もう誰にも読まれなくなった一冊の本のように・・・。
よくわからないが・・・心の中で母に謝った。
ごめん・・・と。
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