2016年09月23日
肺がん末期の息苦しさで”眠り”を妨げられた母。
横になれない
ベッドは父の介護用ベッド(レンタル)しかなかった。
父の主介護者であった母の入院がきっかけで、
父の施設入所が決まったのは、
母が退院する約一週間前だった。
それを境に、月々わずかな負担でレンタル出来ていた介護ベッドも
車椅子も返却せざるを得なくなった。
二重のサービスが受けられないのである。
このルールは医療も介護も同じ。
父の入所先では、ベッドも車椅子も用意されていた。
母が退院するとすぐにベッドを購入した。
寝るにも起きるにも楽ちんで結構重宝した。
しかし、ステージWの肺がんがやがて末期の肺がんになると
母の容態は見る見るうちに悪化の一途を辿った。
そして、母の肺は重力に負けるほどにまで衰えた。
・・・体を横にすると肺が潰れて苦しくなる。
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体勢は関係なく・・・
身体を横に・・・とは、
仰向け寝、うつ伏せ寝、横向き寝、いずれも・・・である。
どの状態をとっても、息が苦しくて眠れない。
高濃度酸素吸入器が処方されたのは、
母が永眠する一か月前の事だった。
それをもってしても完全に横になることは出来なかった。
その為、ベッドのリクライニングを起こしてみたり
ビーズクッションを購入してみたりと、
多少の試行錯誤はしては見た・・・ものの・・・
効果は続かずに、やがてはベッドで寝ることが出来なくなった。
夜が恐怖だったであろう。
昼間は独りでも気はまぎれるが、夜は違った。
寂しかっただろう・・・恐怖だっただろう・・・
そんな簡単なことに、
なぜ気付いてあげられなかったのだろう・・・。
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予防の為のマスクでさえも
末期がんだからと言って、必ず癌が原因で死ぬとは限らない。
風邪をこじらせて肺炎で・・・というリスクも高い。
だからこそ、予防の為に日ごろからマスクの着用をしていた母。
でも、この頃になるとマスクさえも煩わしかった母。
煩わしいという表現は遠回しな表現で、
「息苦しい」が適した表現ですね。
肺の機能が低下していることを物語っていた。
酸素吸入器のチューブを鼻に装着して
その上からマスクを着用できる。
しかし、母は言った・・・苦しい・・・
外したい・・・と。
外そう・・・そう言った。
出来る限り、「今辛くない方法」を選択させたかった。
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全くこの状況とおなじ肺癌を患い
横になって寝れない父にどうにかして寝せてあげたいと探し
ここにたどり着きました。
ほぼお母さまと同じ状況を辿っています。
今も父の声が聞こえててどうにかしてあげたいとおもうばかり…
椅子で寝させる対策にご意見欲しくコメント書かせてもらいましたm(__)m
肺に刺激を与えぬようにしているためか
背中を丸めて昼夜ずっと座っています。
少しでも眠れる環境を提供できないかと…
返事お待ちしてます、よろしくお願いいたします。
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