2017年02月13日
震える手
突然脳裏に浮かび上がる記憶
いろんなことを抱えて生きていく。
生きれば生きるほど、それは増える。
中には減っていくこともある。
だって、人は忘れる生き物だから。
でも、忘れることが出来ない記憶は多い。
忘れてはいけない記憶もある。
思い出したくない記憶もある。
しかし、思い出したくない記憶に限って
何の前触れもなく思い出してしまう。
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震える手
母の手が震えていた。
それは母が自ら教えてくれた。
差し出した手は、小刻みに腕ごと震えていた。
母が他界する少し前・・・二週間は切っていたと思う。
母の死が目前に迫っているとは気付かなかった。
癌の末期症状からだったのか、
死への恐怖からだったのか・・・
この記憶が蘇るとつい、その二択を始めてしまう。
なぜなら、それが知りたいことであり
知りたくない事でもあるから。
母が恐怖に怯えていたという事実を知ることで
悲しみは倍増するだろう。
推測できそうでできない、
それは母にしかわからない・・・
真実は半透明のオブラートに包まれている。
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