新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2025年01月04日
2024年の映画感想(7)★『The Lord of the Rings: The War of the Rohirrim (ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い) (2024)』
<個人的な評価:10点中7点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
あらすじ・ストーリー
偉大な王ヘルムの守護の下、騎士たちの国「ローハン」は長い間平和の時代を享受していた。その豊かな大地と強き軍勢は、周辺国からも畏れられ、尊敬される存在だった。だが、その平穏は突如として終焉を迎える。
ある日、王女ヘラの幼なじみであり、かつては彼女の親友だったウルフが、敵軍の将としてローハンに現れる。ウルフは一族を追放された怒りと復讐心を胸に、ローハンに剣を向ける道を選んだのだ。幼き日々を共にしたヘラにとって、その姿は信じがたいものであり、心を引き裂かれる思いだった。
ウルフ率いる敵軍の脅威により、ローハンは存亡の危機に立たされる。王である父ヘルムも深手を負い、国の未来を託されるのは王女ヘラただ一人となる。かつての親友との再会が敵としての対峙であったことに苦悩しながらも、ヘラは祖国を守るため、剣を手に取り、戦場へと向かう。
ヘラはこの戦いを通じて、単なる剣の技だけではなく、己の信念と覚悟を試されることになる。彼女の心を揺さぶるのは、かつての友情か、それとも祖国への忠誠か。そして、ウルフの真意はどこにあるのか。互いの運命が交錯する中、彼らはローハンの未来をかけて壮絶な戦いを繰り広げることになる。
宿命の戦士として立ち上がったヘラの物語は、剣と信念がぶつかり合う中で、彼女自身とローハンの民の未来を変える運命の旅へと導いていく。
人から「微妙だ」と聞いていたので迷っていたが、予告の絵柄が好みだったので観ることにした。日本のアニメ風でありながら、いわゆる萌え絵ではない、洗練された作画が素晴らしい。(正直、オタク系の萌え絵は苦手だ。)
それに、もともと『指輪物語』が好きで、ファンタジーには目がない。幼馴染同士が敵として向き合うという設定も惹かれるものがあった。
物語は予想通り悲しい展開だったが、ヘラの強さが際立つ話だった。最後に君主としての責任を全うしながらも、従兄に王座を譲り、自らは旅に出るという選択が印象的で、彼女の覚悟と潔さがクールで魅力的だった。
2024年12月31日
『Squid Game:Season 2 (イカゲーム 2) (2024)』★Movies & TV series 2024(39)★
<個人的な評価:10点中7.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
念願のイカゲームのシーズン2!!!!!!!!
観た!!
観たんだけど・・・・・
短い!中途半端すぎる終わり方!
「ここで終わるの?」と思わず声に出してしまった。もちろん、続編があるのは分かっている。でも、その上映をあえて引き延ばし、視聴者を焦らしてくるなんて…。
制作側の思惑通り、次が待ち遠しい。
今回のシーズン2は、いわば「最終章のプロローグ」や「前半戦」といった感じだ。2025年に公開予定の最終章が、この物語をどう締めくくるのか、期待は膨らむばかりだ。
それにしても、今回の主人公ギフンには少々イライラさせられた。「正義の味方」然とした振る舞いがどうも鼻についた。確かに彼なりの正義感があるのはわかる。だが、ゲーム途中で起こした反乱のせいで結果的に命を落とした参加者もいる。それって、本当に彼の理想とする正義だったのだろうか?
このゲームに参加する人たちは、金銭的な理由でどうしても抜け出せない現実の地獄に追い込まれている。自分の責任と判断で命を賭け、最後のチャンスに望みを懸ける人たちだ。そんな彼らの意思を尊重せず、反乱を起こして「自分の正義」を押し付けるのは、少し理解に苦しむ。
私はどちらかというと、「自己責任」と「因果応報」を重んじる価値観だ。だから、ゲームへの参加を決めることも自由だし、その結果がどれだけ残酷であろうと、それは参加者自身の選択だと思う。現実が地獄だからこそ、このゲームに賭けている人も多いはずだ。
もし理想的な形にするとしたら、やはり「途中で辞める自由」があれば平和だろう。どのステージで辞めるのも本人の判断でいい。ただし賞金は一切もらえない。命が惜しければ途中で退場するし、それにより残った者たちの取り分が増える。この方式なら、誰もが納得できる選択肢を持てる。だが、主催者はあえてそうはしない。「平等」に見せかけながら、「少数派」を突き放す多数決を採用するのも意地の悪い演出だ。この不条理さが、ある意味で『Squid Game』の真骨頂とも言える。
それにしても、今回の仕掛けには少し物足りなさを感じた。No.1の人物が実は内部の人間だったことは、最初から視聴者にわかる。
そのせいか、観ていての緊張感が減ってしまったように思う。犯人が予測できない方が、もっとスリリングで心臓が高鳴るはずだ。
さらに、漁師のおじさんも一目で「怪しい」と分かった。彼の正体が運営側の人間だとしても、そのポジションが今のところ謎めいている。もしかするとスポンサーである「客」の立場なのかもしれない。このあたり、最終章での種明かしに期待したい。
とにかく、続編の公開が待ちきれない。この物語がどのように結末を迎えるのか、そして「絶望と希望」のゲームの真実がどう描かれるのか…2025年の内に早く来ることを願うばかりだ。内容を忘れない内にだ!
シーズン1の感想:
https://fanblogs.jp/alicedarkcastle705/archive/3118/0
『飯沼一家に謝罪します (2024)』★Movies & TV series 2024(38)★
<個人的な評価:10点中7.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
観ました…
私、本当に考察系のミステリーホラーが好きで、この作品もその魅力がしっかりと詰まってる。予測できない展開が続く中で、矢代の行方が気になって仕方ない。
彼、いったいどこに消えたのだろう?もうこの世にはいない、そんな予感がする…。
イシナガキクエも印象的だったけど、この作品は一歩も二歩も先を行く、謎めいていて胸を締めつけられる。怖さというより、背筋を凍らせるような不穏な空気が漂っていて、まるで現実と幻想の境界を揺らすような感覚😧
下記ネタバレ
代わり玉となった良樹は、暗闇に包まれたベッドの上で、まるで別の存在に変わり果てているかのよう。布に覆われた体、見間違えそうな手足の不自然さ。そのベッドのシーン、あの輝度が上がった瞬間、まるで誰かがその下に隠れているかのような錯覚を覚える。自らその身をその場所に縛りつけ、果てしない裁きに身を投じているのか…?
「四十九日の儀式」の話が、すべてを語っている気がしてならない。
そして、良樹母の言葉。
「あれじゃあ、やっぱりだめみたいですね。」
真犯人:
明正?オカルトに夢中だった?
矢代の儀式は失敗なんかしていない。
明正が引き起こしたのは、家族を呪い、全てを終わらせるための、計画的な「終焉」だったんだろうか。
「自分の中に抱える不運やネガティブな感情を思い浮かべ、それらが鏡に映るようなイメージを描いてみてください。そして、それを紙に書き留めてください。」という言葉が響いた後、一家が記入していた紙の内容が画面に映し出される。
「数学の成績」と書かれている部分は、おそらく良樹が記入した。
残りは「明正」「お兄ちゃん」
これにより、明正が家族から疎まれ、厄介な存在として扱われていたことが明らかになる。
良樹が「替え玉」として選ばれた背景にもその理由がある。明正の過激な言動や引きこもりが原因で、家族が苦しんでいたことが示唆されている。写真が良樹によって撮られたのは儀式の前か後かは不明だが、元々オカルトに対する関心が深かったのではないかと感じる。明正がオカルトにのめり込んでいたのか、それとも陰謀論に取り憑かれたかのような振る舞いをしていたのかは定かではないが、彼の行動にはそれらの影響が見て取れる。
真犯人は明正だろう。
2024年12月26日
『The King's Man (2021)』★Movies & TV series 2024(37)★
<個人的な評価:10点中7.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
20世紀初頭の世界を舞台に、英国名門貴族オーランド・オックスフォード公爵を中心に描かれる壮大な物語。観る前は単なるスパイアクションだと思っていたが、その深いテーマ性と予想を裏切る展開に驚かされた。息子の死を知らずに観たことで、衝撃も大きかった
オーランド・オックスフォード公爵は、元英国軍人。だが、戦場での残虐な現実や国家の欺瞞に絶望し、赤十字活動に身を投じて人命救助に尽力していた。ただの貴族や軍人ではなく、強い信念を持った人物であることが伝わってくる。
物語の序盤、南アフリカでのボーア戦争を舞台にしたシーンでは、戦争の無慈悲さがリアルに描かれている。オックスフォード公爵が妻エミリーや幼い息子コンラッドと共に訪れる場面は一見平和だが、突如としてその平穏は破壊される。敵兵の放った一発の銃弾によって、愛する妻が命を落とす。この出来事が公爵の生き方をさらに変え、彼の行動原理に深い傷と強い決意を与える。戦争の悲劇と家族への愛情が交差する、この瞬間の描写は圧巻だ。
その後、成長した息子コンラッドが物語の中心に加わる。父の背中を追いながら、自分自身の道を切り開こうとする彼の姿には希望を感じた。しかし、期待は無残に裏切られる。コンラッドが命を落とすシーンは、物語の中盤で最も衝撃的な展開だ。彼が父の跡を継ぎ、次世代のヒーローになる物語だと思っていたため、観ている側としては深いショックを受けた。だがこの展開こそが、戦争の理不尽さや、失われる命の重さを強烈に訴えかけてくる。
一方で、敵側である「闇の狂団」の存在感も際立っている。ラスプーチン、マタ・ハリ、レーニンといった歴史上の実在人物をベースにしたキャラクターたちは、それぞれの異様な個性を持ち、物語を引き締める。特に「羊飼い」と名乗る黒幕の冷酷さと、その壮大な計画の描写が印象的だ。英国、ドイツ、ロシアの三王を対立させ、世界を混乱の渦に陥れようとする彼の策略には、緊張感とスリルが張り詰める。
この映画は単なるアクション映画ではない。父と息子、そして戦争と平和というテーマが軸にあり、それらが繊細に絡み合っている。父親として、オックスフォード公爵の悲しみや苦悩が胸に刺さる。息子を失った後も彼が前を向き、信念をさらに強固なものにしていく姿は感動的であり、同時に戦争がいかに無情で破壊的であるかを突きつけてくる。
観る前は単なるスパイアクションだと思っていたが、その深いテーマ性と予想を裏切る展開に驚かされた。息子の死を知らずに観たことで、衝撃も大きかったが、終わってみれば「戦争の本質」や「家族の絆」について考えさせられる、重厚感のある作品だった。期待以上の内容で、心に残る一本だった。
2024年12月25日
『An Almost Christmas Story (2024)』★Movies & TV series 2024(36)★
<個人的な評価:10点中7.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
ニューヨークの冬を彩る、心温まるクリスマスの物語。短い時間に詰まった奇跡が胸を優しく満たす小さな宝石のような短編映画。とある小さな梟の物語。
2024年12月22日
『From:Season 3 (2024)』★Movies & TV series 2024(35)★
<個人的な評価:10点中8点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
謎が謎を呼ぶシーズン3、息をのむ展開.
息苦しいほどの恐怖とスリルに満ちたサスペンス・ホラー『FROM』シーズン3。
呪われた町の謎は、まるで手を伸ばせば掴めるようでいて霧の中に消えていく。住民たちは迫りくる怪物と、自らの限界に挑みながら、生き延びる術を模索する。しかし、このシーズンでは「戦い」の意味がさらに深まる――怪物だけではない。住民同士の亀裂、心を蝕む後悔と罪悪感、そして生存をかけた選択が彼らを追い詰めるのだ。
その中心にいるのが主人公ボイド。彼が苦しむ謎の病気はただの不運なのか、それともこの町に仕掛けられた罠の一つなのか?彼の葛藤と勇気に目が離せない。そして、前シーズンのラストで現実世界に戻されたタビサ――しかし、家族は未だこの恐ろしい町に閉じ込められている。彼女の旅路は単なる脱出劇ではなく、この町の真実を解き明かす鍵となる。
さらに胸を締め付けるのは、あるキャラクターとその父親との予期せぬ再会。ほんの束の間の希望が、残酷な現実に飲み込まれる様は忘れられない。そして、食堂の心優しい中華系の女性が亡くなる場面。彼女の息子を思うと、やりきれない気持ちで心が重くなる。
このシーズンが持つ最大の魅力は、進展する謎と絶望の中でかすかな希望が見え隠れするその緊張感だ。
時空が歪んだような空間、タイムスリップのような描写――この町はいったい何なのか?
最後のタビサの夫の死は、もはや残酷としか言えない結末の一部だが、それさえも新たな伏線に思える。
恐怖の中に張り詰めた静寂、そして終わりの見えない謎。視聴者を引き込むこのシリーズ、次はどんな展開を見せてくれるのだろうか。
全シーズンを見た後でも、まだ何もわからない――そのミステリーこそが、この作品の真骨頂だ。
2024年12月05日
2024年の映画感想(6)★『六人の嘘つきな大学生 (2024)』
2024年の映画感想(6)
設定自体は面白いが、全体的に物足りなさが残る。
邦画特有の感動路線に流れてしまったのが最大の失敗だろう。
もっとミステリーやサスペンスの要素を深めれば、作品としての緊張感や吸引力が増したはずだ。
しかし、この作品はその可能性を自ら放棄したように感じる。
特に、就職活動を題材にしているにもかかわらず、リアリティに欠ける描写が多すぎる。
実際に大企業の就活を経験し、合格した身としては、あの描写がどれだけ表面的か一目瞭然だ。
まるで就活を知らない人間が書いたフィクションに過ぎず、生ぬるいどころの話ではない。設定は良いのに、そのポテンシャルを引き出せない点が歯がゆい。
こうした作品を見るたびに思うのは、日本が映画でもビジネスでもアメリカに勝てない理由だ。
アメリカには厳しい競争の文化が根付いており、それがリアルなストーリーや成功者の多さに直結している。
例えば、トランプ一族のように、家族間ですら激しい競争が繰り広げられる環境がある。
一方で、こうした日本的な「お花畑」の感動物語を見せられると、アメリカのドラマ『Succession』のような、より現実的でシビアな物語に自然と目が向いてしまう。
競争の本質を描いた作品が持つ力を、改めて実感する次第だ。
日本人ではない私には、あまり合わなかったね。
<個人的な評価:10点中6点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
設定自体は面白いが、全体的に物足りなさが残る。
邦画特有の感動路線に流れてしまったのが最大の失敗だろう。
もっとミステリーやサスペンスの要素を深めれば、作品としての緊張感や吸引力が増したはずだ。
しかし、この作品はその可能性を自ら放棄したように感じる。
特に、就職活動を題材にしているにもかかわらず、リアリティに欠ける描写が多すぎる。
実際に大企業の就活を経験し、合格した身としては、あの描写がどれだけ表面的か一目瞭然だ。
まるで就活を知らない人間が書いたフィクションに過ぎず、生ぬるいどころの話ではない。設定は良いのに、そのポテンシャルを引き出せない点が歯がゆい。
こうした作品を見るたびに思うのは、日本が映画でもビジネスでもアメリカに勝てない理由だ。
アメリカには厳しい競争の文化が根付いており、それがリアルなストーリーや成功者の多さに直結している。
例えば、トランプ一族のように、家族間ですら激しい競争が繰り広げられる環境がある。
一方で、こうした日本的な「お花畑」の感動物語を見せられると、アメリカのドラマ『Succession』のような、より現実的でシビアな物語に自然と目が向いてしまう。
競争の本質を描いた作品が持つ力を、改めて実感する次第だ。
日本人ではない私には、あまり合わなかったね。
2024年11月02日
『Tarot (2024)』★Movies & TV series 2024 (34)
<個人的な評価:10点中6.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
仲間同士で訪れた町外れの屋敷で、ヘイリーたちは古いタロットカードを見つける。“他人のカードを決して使用しない”というタロット占いの神聖なルールを軽率にも破ったところ、呪われたカードの中に閉じ込められていた恐ろしい悪を図らずも解き放ってしまう。やがて1人ずつ運命に直面する若者たち。占いで予言された未来から逃れるため、死との争いに巻き込まれていく…。
うーん笑。
魔女がアクロバティックすぎる。
占星術師が、魔女になった経歴のストーリーはなかなか興味深くて良かった。
まあ、現代社会に蘇って、タロット占いをした見ず知らずの若者たちをストーカーして、しつこいアクロバティック物理攻撃を仕掛けてくるのは笑えたけどね。
可哀想な事に、タロットを占いをしただけで、無残にもグロ拷問されて亡くなった若者たちが哀れだな。
悪い人達じゃないから、なおさら可哀想。
生き残った3人もいたどね。
最後の吃驚に、あの面白い子も生きてたのかっていう笑。