<個人的な評価:10点中7点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり
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ネタバレあり
あらすじ・ストーリー
偉大な王ヘルムの守護の下、騎士たちの国「ローハン」は長い間平和の時代を享受していた。その豊かな大地と強き軍勢は、周辺国からも畏れられ、尊敬される存在だった。だが、その平穏は突如として終焉を迎える。
ある日、王女ヘラの幼なじみであり、かつては彼女の親友だったウルフが、敵軍の将としてローハンに現れる。ウルフは一族を追放された怒りと復讐心を胸に、ローハンに剣を向ける道を選んだのだ。幼き日々を共にしたヘラにとって、その姿は信じがたいものであり、心を引き裂かれる思いだった。
ウルフ率いる敵軍の脅威により、ローハンは存亡の危機に立たされる。王である父ヘルムも深手を負い、国の未来を託されるのは王女ヘラただ一人となる。かつての親友との再会が敵としての対峙であったことに苦悩しながらも、ヘラは祖国を守るため、剣を手に取り、戦場へと向かう。
ヘラはこの戦いを通じて、単なる剣の技だけではなく、己の信念と覚悟を試されることになる。彼女の心を揺さぶるのは、かつての友情か、それとも祖国への忠誠か。そして、ウルフの真意はどこにあるのか。互いの運命が交錯する中、彼らはローハンの未来をかけて壮絶な戦いを繰り広げることになる。
宿命の戦士として立ち上がったヘラの物語は、剣と信念がぶつかり合う中で、彼女自身とローハンの民の未来を変える運命の旅へと導いていく。
人から「微妙だ」と聞いていたので迷っていたが、予告の絵柄が好みだったので観ることにした。日本のアニメ風でありながら、いわゆる萌え絵ではない、洗練された作画が素晴らしい。(正直、オタク系の萌え絵は苦手だ。)
それに、もともと『指輪物語』が好きで、ファンタジーには目がない。幼馴染同士が敵として向き合うという設定も惹かれるものがあった。
物語は予想通り悲しい展開だったが、ヘラの強さが際立つ話だった。最後に君主としての責任を全うしながらも、従兄に王座を譲り、自らは旅に出るという選択が印象的で、彼女の覚悟と潔さがクールで魅力的だった。