2017年09月17日
日本最強の囲碁AI「Zen」が棋士を撃破中
今年5月、囲碁世界最強棋士の柯潔九段に3連勝したグーグルのAI「アルファ碁」は、
彼らの初期の目的を果たしたとしてさっと引退してしまった。
その後の囲碁AIの世界での最強の座を獲得しているのは日本製AIの「DeepZenGo」なのだ。
(以下Zenと呼ぶ)
今年8月中国であったAI世界囲碁大会で優勝し、アルファ碁引退後の世界で最強のAIの座を獲得している。
Zenはこの一年間で驚異的な進化を遂げていた。
覚えておられる方も多いと思うが、昨年3月での小林名誉名人との手合は3子置位の強さだった。
しかし11月には趙名誉名人を相手に互先初勝利を挙げ、今年3月には井山六冠、一力七段を撃破した。
強くなった理由は、ディープラーニング(深層学習)技術の導入で、膨大な棋譜の蓄積と分析により大局観を磨き、序盤の布石で人間を圧倒する力を得た。
早期引退したアルファ碁は圧倒的に強かったが、多くの棋士が先生とすることはできなかった。
しかしZen開発チーム代表の加藤英樹さんは「日本が世界一を取り戻すお役に立てれば」と
6月からプロ棋士を相手に練習相手を買って出ている。(下記日本棋院発表ご参照)
日本棋院のオンライン対局サイト「幽玄の間」で、6月21日からナショナルチーム「GO・碁・ジャパン」のメンバーを相手に対局を始め、8月1日からは日本棋院、関西棋院の全棋士に対象を広げている。
現在までにZenはプロ棋士を相手に勝ちまくっており
6月から今月9月13日正午現在まででの勝敗は、896勝56敗、勝率9割4分1厘。(Zenはまだ終盤が弱いそうだ)
Zenは24時間待機し対局希望者が現れると考慮時間の短い早碁を打つ。
対局は「幽玄の間」の一般ユーザーにも公開されている。
「Zenは大局観が凄い。序盤で何時の間にかZenが優勢になっている」(高尾名人)
棋士にとっては、Zenの大局観を身につければ飛躍的に棋力を伸ばす可能性があるので、
公開の場でいくら負けても対局希望者が絶えな状況になっている。
(朝日9月14日記事参照した)
「幽玄の間」初めての人用
「幽玄の間」公式サイト
「日本棋院発表」
グーグルはアルファ碁でそのソフト開発力を世界に見せつけたが、日本のZenも今後圧倒的に強くなって、いずれの日にかアルファ碁に挑戦し勝利してほしいものだ。
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