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2019年08月12日
元素と周期表、その小歴史
あなたは、元素周期表をどこで習いましたか?。
在学中の人や理系の現職の人はともかく、学校から離れた人はどれだけ元素や周期表を覚えているでしょうか。元素周期表は全ての人にとはいいませんが理系特に研究者・技術者にとってのあいうえお(五十音)と言えるでしょう。
今年2019年は、メンデレーエフが元素の周期律を発見してから150周年に当たり世界中でイベントが開催されています。
ところで
元素の種類には、現在まで自然に存在する元素と人工的に作られた元素とを合わせて計118種の元素が知られています。
2016年には日本生まれ(アジア初)の元素である113番目のニホニウム(Nh)が登録されました。
元素や周期表に関しては本やサイトが数多く存在しますが、非常に楽しく遊びながら学べるオススメのサイトがあります。
東京エレクトロンは数年まえから、新聞広告として元素や周期表を出してきており、またギネス登録されたAR技術を使った周期表を発表しています。(当ブログで紹介ずみ)
今年は7月21日付け朝日新聞見開き2ページで、元素の発見と周期表に関する歴史をビジュアルな記事で要約した記事を載せています。
そこで今回のブログはここから主要事項を抜粋しA4の1,2枚程度に要約してみました。(その分ビジュアルは消滅しましたが)
尚細かい付帯記事は省略したのでこれを知りたい方は図書館等で見て下さい。
しかし科学の歴史を知ることが重要なのと同じく、元素の発見や周期表の歴史を知ることも大事です。
そこで今後この元素年表を一つの骨格(幹)として、これに自分なりに重要と思うことを加筆修正(枝葉)しながら、自己の元素年表に出来たらと思い整理してみました。
<元素の歴史>
(7/21付け朝日新聞「メンデレーエフ周期律発見150周年企画、世界の全ては元素で出来ている」の要約)
およそ138億年前→H,He:ビッグバンで宇宙誕生数分後水素、ヘリウム等の軽い元素が生成された。
その後これらを含め宇宙を漂うガスやダストが集まることで星が生まれ、
最後に星の死(超新星爆発)で重い元素も誕生したと考えられている。
↓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ↓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
およそ46億年前→地球誕生
↓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
およそ23億年前→O:バクテリアによって海の中で酸素(O)が発生
↓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
およそ7億年前→酸素が現在の大気中濃度(21%)になる
↓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
↓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
紀元前9000年頃→Cu:人類が初めて使った金属は銅(Cu)
紀元前3000年頃→Ca:ピラミッドの建材として表面に石灰岩が使われる。(内部は花崗岩)
紀元前300年頃→Pb:古代ローマの水道管は鉛製。加工しやすく広大な領土に張り巡らせた。
紀元前50年頃→Sb:古代エジプトの女性はアイシャドウにアンチモンを使用
↓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
100年頃→Si:古代ローマでガラスが普及。原料は砂(SiO2)と天然ソーダ。
↓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13世紀→イスラム圏で錬金術が盛んになりこれが後ヨーロッパに伝わった。
1550年頃→Au:武田信玄によって日本の鉱山技術が発展!?山梨や長野の金山を開発。
1712年頃→産業革命始まり、1776年ワットが蒸気機関を発明
1772年→N:ラザフォードにより窒素(N)が発見された。空気が単一の元素ではないことが証明される
1799年→Pt:フランスが1kgを定義する基準器として白金(Pt)の分銅を作製。
(キログラム原器は1889年にイリジウム(Ir)10%の合金となり、2019年5月まで使われた)
1800年→Cu、Zn:銅(Cu)板と亜鉛(Zn)板の間に塩水を含ませた布を挟んで何層にも重ねた
ボルタ電池が発明された。
1839年→Ag、Hg、I:ヨウ化銀(AgI)を感光材料として水銀(Hg)蒸気で現像する銀板写真が誕生。
日本には1840年頃伝わる。
1859年→Cs,Rb,Tl,In:ブンゼンとキルヒホッフは分光器を発明し、セシウム(Cs)とルビジウム(Rb)を
発見した。また別の研究者はこれでタリウム(Tl)とインジウム(In)を発見した。
1869年→メンデレーエフにより元素周期律が発見された。当時発見されていた63個の元素を原子量と
化学的性質で整理し、空白の部分に元素があると予言し、後にそこに入る元素が発見され
その正当性が証明された。
1879年→C:エジソンが炭素電球を発明。京都の竹が使われた。竹は炭となり炭は黒鉛となってよく光った。
1903年→Ra、Po:キュリー夫妻がノーベル賞を受賞。夫妻とベクレルの3人が「放射能研究」で
ノーベル物理学賞受賞。妻のマリーは夫の死後の1911年にラジウムとポロニウムの発見で
化学賞も受賞した。
1908年→Re:小川正孝が43番目の元素を「ニッポニウム」と発表したが、追試で確認されず幻の元素に。
後年の検証で、この元素が1925年ドイツ人研究者により発見された75番目元素のRe(レニウム)と
同じものだったことが判明。
1912年頃→Ne:世界最初のネオンサイン点灯はパリ。視認性が高く、電力も抑えられると広告照明用として
広がった。1918年に東京銀座のカバン店で使われた。
1937年→Tc:初めての人工元素テクネチウム(Tc)誕生。
1930年代に加速器(サイクロトロン)が誕生すると 人工元素の研究が加速。
これを使ってモリブデン(Mo)に重水素(D)の原子核を衝突させてTcが作られた。
元素名の由来はギリシャ語の「人工的」から。
1944年→Cm:新発見元素はキュリー夫妻にちなんでキュリウム(Cm)と命名された。
1955年頃→Md:メンデレビウム(Md)が合成された。アインスタイニウム(Es)にアルファ粒子を照射して
製造。この元素名は周期表の発見者メンデレーエフにちなんで付けられた。
1984年→Nd:世界最強といわれるネオジム磁石が誕生。ネオジム、鉄、ホウ素を使い、日本人により誕生。
スマホやEV、風力発電機、工業用ロボットなどに使われている。
1993年→Ga:1989年窒化ガリウム(GaN)を用いて青色LEDが発明され、その4年後、100倍の明るさが
得られるようになり実用化につながった。既に開発されていた赤、緑とで光の3原色が完成し
信号機やディスプレイに取り入れられた。
1997年→Ni:ニッケル水素電池を使用した世界初のハイブリッドカー(HV)が発売された。
当時のガソリンエンジンの約2倍という燃費の良さが特徴。
その後電気自動車(EV)には、日本で開発されたリチウムイオン二次電池がよく使われている。
1998年→Nb:超電導磁石を使ったリニアモーターカーで初の試乗会が時速450kmで実施された。
この時のリニアモーターカーの超電導磁石には強度と加工し易さが特徴のニオブチタン合金が
使用された。
2008年→Sc:群馬県の草津温泉からスカンジウム(Sc)が抽出された。
2014年→Xe:小惑星探索機「はやぶさ2」は地球から2億8千万km離れた小惑星リュウグウへ向け
打ち上げられた。そのイオンエンジンの燃料にキセノン(Xe)ガスが使われた。スペースを
取らないことや燃費の良さ等から採用された。
2016年→Nh:2004年に理化学研究所でビスマス(Bi)に亜鉛(Zn)を衝突させて合成された新元素が
ニホニウム(Nh)と命名された。Bi(83)+Zn(30)→Nh(113)
これと米国とロシアで合成された他の3元素とも合わせ116番までの4元素名が確定され、
周期表の第7周期までが完成した。
上記の歴史をまとめると更にいろいろ知りたいことや疑問が生じました。
同じ様に思われた方も多いと思います。
これらについては今後特定の小テーマに分けまとめてみたいと思います。
<参考サイト>
○東京エレクロトンのサイト
げんそ博士の元素周期表スペシャルサイト
○お勧めです。行ける方は是非。
巡回展:国際周期表年2019特別展
○誕生から150周年を世界中で祝福される「周期表」はココがすごい!
周期表誕生150周年
<最新の大判ポスターを入手しよう。>
○文部科学省の科学技術に関する知識をまとめた「一家に1枚」(科学技術)ポスター
○一家に一枚元素周期表(周期表大判)
ポスター以外の本やグッズについては通販サイトにラインナップされているので一応目を通してどんなものがあるのかしっておくのも良いと思います。
<推薦図書>
在学中の人や理系の現職の人はともかく、学校から離れた人はどれだけ元素や周期表を覚えているでしょうか。元素周期表は全ての人にとはいいませんが理系特に研究者・技術者にとってのあいうえお(五十音)と言えるでしょう。
今年2019年は、メンデレーエフが元素の周期律を発見してから150周年に当たり世界中でイベントが開催されています。
ところで
元素の種類には、現在まで自然に存在する元素と人工的に作られた元素とを合わせて計118種の元素が知られています。
2016年には日本生まれ(アジア初)の元素である113番目のニホニウム(Nh)が登録されました。
元素や周期表に関しては本やサイトが数多く存在しますが、非常に楽しく遊びながら学べるオススメのサイトがあります。
東京エレクトロンは数年まえから、新聞広告として元素や周期表を出してきており、またギネス登録されたAR技術を使った周期表を発表しています。(当ブログで紹介ずみ)
今年は7月21日付け朝日新聞見開き2ページで、元素の発見と周期表に関する歴史をビジュアルな記事で要約した記事を載せています。
そこで今回のブログはここから主要事項を抜粋しA4の1,2枚程度に要約してみました。(その分ビジュアルは消滅しましたが)
尚細かい付帯記事は省略したのでこれを知りたい方は図書館等で見て下さい。
しかし科学の歴史を知ることが重要なのと同じく、元素の発見や周期表の歴史を知ることも大事です。
そこで今後この元素年表を一つの骨格(幹)として、これに自分なりに重要と思うことを加筆修正(枝葉)しながら、自己の元素年表に出来たらと思い整理してみました。
<元素の歴史>
(7/21付け朝日新聞「メンデレーエフ周期律発見150周年企画、世界の全ては元素で出来ている」の要約)
およそ138億年前→H,He:ビッグバンで宇宙誕生数分後水素、ヘリウム等の軽い元素が生成された。
その後これらを含め宇宙を漂うガスやダストが集まることで星が生まれ、
最後に星の死(超新星爆発)で重い元素も誕生したと考えられている。
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およそ46億年前→地球誕生
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およそ23億年前→O:バクテリアによって海の中で酸素(O)が発生
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およそ7億年前→酸素が現在の大気中濃度(21%)になる
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紀元前9000年頃→Cu:人類が初めて使った金属は銅(Cu)
紀元前3000年頃→Ca:ピラミッドの建材として表面に石灰岩が使われる。(内部は花崗岩)
紀元前300年頃→Pb:古代ローマの水道管は鉛製。加工しやすく広大な領土に張り巡らせた。
紀元前50年頃→Sb:古代エジプトの女性はアイシャドウにアンチモンを使用
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100年頃→Si:古代ローマでガラスが普及。原料は砂(SiO2)と天然ソーダ。
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13世紀→イスラム圏で錬金術が盛んになりこれが後ヨーロッパに伝わった。
1550年頃→Au:武田信玄によって日本の鉱山技術が発展!?山梨や長野の金山を開発。
1712年頃→産業革命始まり、1776年ワットが蒸気機関を発明
1772年→N:ラザフォードにより窒素(N)が発見された。空気が単一の元素ではないことが証明される
1799年→Pt:フランスが1kgを定義する基準器として白金(Pt)の分銅を作製。
(キログラム原器は1889年にイリジウム(Ir)10%の合金となり、2019年5月まで使われた)
1800年→Cu、Zn:銅(Cu)板と亜鉛(Zn)板の間に塩水を含ませた布を挟んで何層にも重ねた
ボルタ電池が発明された。
1839年→Ag、Hg、I:ヨウ化銀(AgI)を感光材料として水銀(Hg)蒸気で現像する銀板写真が誕生。
日本には1840年頃伝わる。
1859年→Cs,Rb,Tl,In:ブンゼンとキルヒホッフは分光器を発明し、セシウム(Cs)とルビジウム(Rb)を
発見した。また別の研究者はこれでタリウム(Tl)とインジウム(In)を発見した。
1869年→メンデレーエフにより元素周期律が発見された。当時発見されていた63個の元素を原子量と
化学的性質で整理し、空白の部分に元素があると予言し、後にそこに入る元素が発見され
その正当性が証明された。
1879年→C:エジソンが炭素電球を発明。京都の竹が使われた。竹は炭となり炭は黒鉛となってよく光った。
1903年→Ra、Po:キュリー夫妻がノーベル賞を受賞。夫妻とベクレルの3人が「放射能研究」で
ノーベル物理学賞受賞。妻のマリーは夫の死後の1911年にラジウムとポロニウムの発見で
化学賞も受賞した。
1908年→Re:小川正孝が43番目の元素を「ニッポニウム」と発表したが、追試で確認されず幻の元素に。
後年の検証で、この元素が1925年ドイツ人研究者により発見された75番目元素のRe(レニウム)と
同じものだったことが判明。
1912年頃→Ne:世界最初のネオンサイン点灯はパリ。視認性が高く、電力も抑えられると広告照明用として
広がった。1918年に東京銀座のカバン店で使われた。
1937年→Tc:初めての人工元素テクネチウム(Tc)誕生。
1930年代に加速器(サイクロトロン)が誕生すると 人工元素の研究が加速。
これを使ってモリブデン(Mo)に重水素(D)の原子核を衝突させてTcが作られた。
元素名の由来はギリシャ語の「人工的」から。
1944年→Cm:新発見元素はキュリー夫妻にちなんでキュリウム(Cm)と命名された。
1955年頃→Md:メンデレビウム(Md)が合成された。アインスタイニウム(Es)にアルファ粒子を照射して
製造。この元素名は周期表の発見者メンデレーエフにちなんで付けられた。
1984年→Nd:世界最強といわれるネオジム磁石が誕生。ネオジム、鉄、ホウ素を使い、日本人により誕生。
スマホやEV、風力発電機、工業用ロボットなどに使われている。
1993年→Ga:1989年窒化ガリウム(GaN)を用いて青色LEDが発明され、その4年後、100倍の明るさが
得られるようになり実用化につながった。既に開発されていた赤、緑とで光の3原色が完成し
信号機やディスプレイに取り入れられた。
1997年→Ni:ニッケル水素電池を使用した世界初のハイブリッドカー(HV)が発売された。
当時のガソリンエンジンの約2倍という燃費の良さが特徴。
その後電気自動車(EV)には、日本で開発されたリチウムイオン二次電池がよく使われている。
1998年→Nb:超電導磁石を使ったリニアモーターカーで初の試乗会が時速450kmで実施された。
この時のリニアモーターカーの超電導磁石には強度と加工し易さが特徴のニオブチタン合金が
使用された。
2008年→Sc:群馬県の草津温泉からスカンジウム(Sc)が抽出された。
2014年→Xe:小惑星探索機「はやぶさ2」は地球から2億8千万km離れた小惑星リュウグウへ向け
打ち上げられた。そのイオンエンジンの燃料にキセノン(Xe)ガスが使われた。スペースを
取らないことや燃費の良さ等から採用された。
2016年→Nh:2004年に理化学研究所でビスマス(Bi)に亜鉛(Zn)を衝突させて合成された新元素が
ニホニウム(Nh)と命名された。Bi(83)+Zn(30)→Nh(113)
これと米国とロシアで合成された他の3元素とも合わせ116番までの4元素名が確定され、
周期表の第7周期までが完成した。
上記の歴史をまとめると更にいろいろ知りたいことや疑問が生じました。
同じ様に思われた方も多いと思います。
これらについては今後特定の小テーマに分けまとめてみたいと思います。
<参考サイト>
○東京エレクロトンのサイト
げんそ博士の元素周期表スペシャルサイト
○お勧めです。行ける方は是非。
巡回展:国際周期表年2019特別展
○誕生から150周年を世界中で祝福される「周期表」はココがすごい!
周期表誕生150周年
<最新の大判ポスターを入手しよう。>
○文部科学省の科学技術に関する知識をまとめた「一家に1枚」(科学技術)ポスター
○一家に一枚元素周期表(周期表大判)
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2018年07月21日
元素と周期表(東京エレクトロンの元素を楽しく学ぶ)
今回のブログは、元素や周期表をこれから覚えようとされている子供さんやこれらが苦手だった方に対し、平易で楽しく学べる東京エレクトロンが新しく開発したAR周期表を紹介ものです。
元素や周期表を良くご存知の方も、東京エレクトロンのAR元素周期表を一度体験してみて下さい。
(7月21日)の朝日新聞の朝刊に、東京エレクトロン株式会社から元素に関する見開きでの全面広告が出ました。
東京エレクトロンの元素に関する新聞広告は2年程前から出ており、これについては、当ブログでも昨年、及び前回ブログで紹介していますのでご参照ください。
前回は元素そのもの説明が中心でその特徴や利用されている商品等を個別に説明したものでしたが、
今回(今年)は、「世界のすべては、元素でできている」と題し、見開き2ページの中に盛り沢山なテーマで、私達をとりまくいろいろな環境の中で元素がいかなる状態で存在しているかを示しています。
新聞を購読していない方も東京エレクトロンに申し込めば印刷物として送ってくれますので、是非もらって活用しましょう。
ここでは、今回の新聞内容の一部(テーマや質問)のみを簡単にご紹介しますので、詳しくは各自印刷物を
入手してじっくり調べて下さい。
1.元素はどこで生まれたか。
ビッグバンの数分後に始まった「ビッグバン元素合成」でH,He,Liの軽い元素が生成。
重い元素は恒星の中の核融合や星の一生の最後の超新星爆発で誕生し、宇宙に散らばっていった。
宇宙全体の元素の構成比はH(71)、He(27)、その他(2)。
地球全体では鉄(35)が、、酸素(28),マグネシウム(17)、シリカ(13)・・・
2.人体の元素構成比
なんと酸素Oが61%もあり、次いで炭素C約23%、水素H10%、窒素N2,6)%、Ca1.4%、Na0.14%、塩素0.14%、塩素Cl0.14%、他
その他身近な生活空間と元素を結びつけた各種シーンで楽しいイラストやクイズを示している。
早速
ここからサイトに入り、今日の広告紙面とAR元素周期表等を入手し、また最新技術をスマホでいろいろ体験しましょう。
尚
8月中旬からはウェブで挑戦出来る元素クイズがスタート予定だそうです。(サイト内ご参照)
小さい頃に興味を持ったり面白い体験をした場合はその後の人生を決定することにもつながると思います。
是非科学の基礎である元素・周期表に慣れ親しんで楽しい体験をしてもらっておきましょう。
今後更に学習を続けると、各元素は夫々異なった原子、電子配置からなり、更には原子核、陽子、中世子・・・と深く難しくなってゆきますので
まずは元素・周期表と楽しく遊ぶことが大事だと思います。
元素や周期表を良くご存知の方も、東京エレクトロンのAR元素周期表を一度体験してみて下さい。
(7月21日)の朝日新聞の朝刊に、東京エレクトロン株式会社から元素に関する見開きでの全面広告が出ました。
東京エレクトロンの元素に関する新聞広告は2年程前から出ており、これについては、当ブログでも昨年、及び前回ブログで紹介していますのでご参照ください。
前回は元素そのもの説明が中心でその特徴や利用されている商品等を個別に説明したものでしたが、
今回(今年)は、「世界のすべては、元素でできている」と題し、見開き2ページの中に盛り沢山なテーマで、私達をとりまくいろいろな環境の中で元素がいかなる状態で存在しているかを示しています。
新聞を購読していない方も東京エレクトロンに申し込めば印刷物として送ってくれますので、是非もらって活用しましょう。
ここでは、今回の新聞内容の一部(テーマや質問)のみを簡単にご紹介しますので、詳しくは各自印刷物を
入手してじっくり調べて下さい。
1.元素はどこで生まれたか。
ビッグバンの数分後に始まった「ビッグバン元素合成」でH,He,Liの軽い元素が生成。
重い元素は恒星の中の核融合や星の一生の最後の超新星爆発で誕生し、宇宙に散らばっていった。
宇宙全体の元素の構成比はH(71)、He(27)、その他(2)。
地球全体では鉄(35)が、、酸素(28),マグネシウム(17)、シリカ(13)・・・
2.人体の元素構成比
なんと酸素Oが61%もあり、次いで炭素C約23%、水素H10%、窒素N2,6)%、Ca1.4%、Na0.14%、塩素0.14%、塩素Cl0.14%、他
その他身近な生活空間と元素を結びつけた各種シーンで楽しいイラストやクイズを示している。
早速
ここからサイトに入り、今日の広告紙面とAR元素周期表等を入手し、また最新技術をスマホでいろいろ体験しましょう。
尚
8月中旬からはウェブで挑戦出来る元素クイズがスタート予定だそうです。(サイト内ご参照)
小さい頃に興味を持ったり面白い体験をした場合はその後の人生を決定することにもつながると思います。
是非科学の基礎である元素・周期表に慣れ親しんで楽しい体験をしてもらっておきましょう。
今後更に学習を続けると、各元素は夫々異なった原子、電子配置からなり、更には原子核、陽子、中世子・・・と深く難しくなってゆきますので
まずは元素・周期表と楽しく遊ぶことが大事だと思います。
2018年06月20日
元素と周期表(まず入手、そしていろいろ見てみよう)
1.初めに
私達が生活してゆく上で、元素の知識を全く知らなくても生きては行けるかもしれませんが、
常識としてある程度のことは知っていなくてなりません。
元素については中学で15個から24個を覚え、本格的には高校で周期表について全体を教わっています。
元素や周期表の情報は必要なときに開いて見るよりも常時見れるようにしておいたほうがいいと思います。
そのためにはちゃんとした周期表が必要ですね。
昔は教科書の裏とかに印刷されていて、これをコピーするしかなかったのですが、
インターネットが普及し、実にいろいろな周期表が簡単に手にはいるいい時代になりました。
またインターネットでの表現が多彩になり、クリックでいろんな見方が出来たり、AIでスマホと連動して見れる周期表も出来ました。
近年新元素の発見(合成)が相次ぎ、日本で初めての命名になる113番元素ニホニウムNhを始め、118番目までの新元素が決定され、昨年周期表は全面的に改定されました。
まだウンウン◯(11◯)と付いた表を使っている人はすぐに更新したほうがいいですね。
2.周期表の豆知識
周期表はご存知のようにロシアの科学者メンデレーエフによって考案された。
当初は原子量ごとに整理されていて2,3矛盾があったが、後に原子番号順に変更され、
これにより「元素の化学的性質が原子番号によって周期的に変化する」という法則が確認された。
大変な成果ではあったのだがこの時は現在の希ガスの列がすっぽり抜けていて、これがメンデレーエフがノーベル賞を受賞しなかったという理由とされている。
(実は別の理由という説もあり)
尚1980年以前は「周期律表」と表記されていたが、
現在は周期表(periodic table)が正式なものとされている。
周期表の形は、昔は四角であったが、現在はすべて18列の凹型となり、その下に2段で2系列の表が付属した形として表現されている。
この凹部の底部分は遷移金属と呼ばれている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
詳しくはウィキペディアをご参照。
3.印刷物で見る周期表(印刷しましょう@〜C)
有料も含めて各種の周期表が手に入るが、代表として3種ご紹介。
@最もシンプル
A標準タイプ
B実用例写真付き「一家に1枚周期表(10版)」(A3用印刷物)
すべての元素が絵で表示。自然も暮らしもすべて元素記号で書かれている
(必ずA3で印刷しよう。A4で印刷して半分のA5をA4にしても細かい字が読めない)
ノーベル賞受賞者の
肖像有り周期表(a):
肖像無し周期表(b):
人体、地殻、地球、宇宙の元素構成円グラフ付き
C各元素がスマホ動画で見れる「東京エレクトロン AR周期表」
元素博士が動く!しゃべる!ARアニメ動画のスマホアプリ
<BとCを比較してみよう。>
BとCは表の見かけは似ているが、
Bは社会的な面からCは生活廻りを主体として、各元素について、記述されており、
それぞれその内容を比べるとより理解が深まると思います。
是非比べてみて下さい。
D科学技術広報財団による周期表関連の各種ポスター、グッズ
4.画面でいろいろクリックできる周期表(これを使って大いに楽しもう。)
◎周期表 (Japanese Periodic Table)(Ptable)
@タグで、ウィキペディア、属性、原子軌道、同位体、Compoundsに区分されている。
Aウィキペディアのページでは表の凹部に全体の概要がひと目でわかる案内図があり、マウスオンするとそれぞれの区分だけが表示されわかりやすい。またクリックするとすべてウィキペディアとリンクしていて、各元素及び属を詳細に調べることが出来るようになっている。
また非常にユニークなのが、凹部右上にある温度のスライドバーだ。表示はK(ケルビン、絶対温度)表示なので、摂氏で考えるなら273を引く必要があるが、その温度で、各元素が固体か液体であるかが表示されるのでスライドさせて遊び半分で楽しむ事もできる。
<備 考>
科学関連全体のポスターを列挙したサイトをご紹介
(上記周期表はこの中から採用した)
◎文部科学省、「一家に一枚シリーズ」
科学技術に誰もが興味を持てるA3サイズの科学系インフォグラフィクス。
きれいだから部屋にも貼れて気軽に科学の世界に触れることができる。
(サイト最後にある説明を理解して利用しよう)
テーマ:量子ビーム、細胞、水素、タンパク質、太陽、地場と超電導、光マップ
宇宙図、ヒトゲノム、元素周期表等など
今年も、初めての人も
旅行、出張の予定が出来たら直ぐに
私達が生活してゆく上で、元素の知識を全く知らなくても生きては行けるかもしれませんが、
常識としてある程度のことは知っていなくてなりません。
元素については中学で15個から24個を覚え、本格的には高校で周期表について全体を教わっています。
元素や周期表の情報は必要なときに開いて見るよりも常時見れるようにしておいたほうがいいと思います。
そのためにはちゃんとした周期表が必要ですね。
昔は教科書の裏とかに印刷されていて、これをコピーするしかなかったのですが、
インターネットが普及し、実にいろいろな周期表が簡単に手にはいるいい時代になりました。
またインターネットでの表現が多彩になり、クリックでいろんな見方が出来たり、AIでスマホと連動して見れる周期表も出来ました。
近年新元素の発見(合成)が相次ぎ、日本で初めての命名になる113番元素ニホニウムNhを始め、118番目までの新元素が決定され、昨年周期表は全面的に改定されました。
まだウンウン◯(11◯)と付いた表を使っている人はすぐに更新したほうがいいですね。
2.周期表の豆知識
周期表はご存知のようにロシアの科学者メンデレーエフによって考案された。
当初は原子量ごとに整理されていて2,3矛盾があったが、後に原子番号順に変更され、
これにより「元素の化学的性質が原子番号によって周期的に変化する」という法則が確認された。
大変な成果ではあったのだがこの時は現在の希ガスの列がすっぽり抜けていて、これがメンデレーエフがノーベル賞を受賞しなかったという理由とされている。
(実は別の理由という説もあり)
尚1980年以前は「周期律表」と表記されていたが、
現在は周期表(periodic table)が正式なものとされている。
周期表の形は、昔は四角であったが、現在はすべて18列の凹型となり、その下に2段で2系列の表が付属した形として表現されている。
この凹部の底部分は遷移金属と呼ばれている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
詳しくはウィキペディアをご参照。
3.印刷物で見る周期表(印刷しましょう@〜C)
有料も含めて各種の周期表が手に入るが、代表として3種ご紹介。
@最もシンプル
A標準タイプ
B実用例写真付き「一家に1枚周期表(10版)」(A3用印刷物)
すべての元素が絵で表示。自然も暮らしもすべて元素記号で書かれている
(必ずA3で印刷しよう。A4で印刷して半分のA5をA4にしても細かい字が読めない)
ノーベル賞受賞者の
肖像有り周期表(a):
肖像無し周期表(b):
人体、地殻、地球、宇宙の元素構成円グラフ付き
C各元素がスマホ動画で見れる「東京エレクトロン AR周期表」
元素博士が動く!しゃべる!ARアニメ動画のスマホアプリ
<BとCを比較してみよう。>
BとCは表の見かけは似ているが、
Bは社会的な面からCは生活廻りを主体として、各元素について、記述されており、
それぞれその内容を比べるとより理解が深まると思います。
是非比べてみて下さい。
D科学技術広報財団による周期表関連の各種ポスター、グッズ
4.画面でいろいろクリックできる周期表(これを使って大いに楽しもう。)
◎周期表 (Japanese Periodic Table)(Ptable)
@タグで、ウィキペディア、属性、原子軌道、同位体、Compoundsに区分されている。
Aウィキペディアのページでは表の凹部に全体の概要がひと目でわかる案内図があり、マウスオンするとそれぞれの区分だけが表示されわかりやすい。またクリックするとすべてウィキペディアとリンクしていて、各元素及び属を詳細に調べることが出来るようになっている。
また非常にユニークなのが、凹部右上にある温度のスライドバーだ。表示はK(ケルビン、絶対温度)表示なので、摂氏で考えるなら273を引く必要があるが、その温度で、各元素が固体か液体であるかが表示されるのでスライドさせて遊び半分で楽しむ事もできる。
<備 考>
科学関連全体のポスターを列挙したサイトをご紹介
(上記周期表はこの中から採用した)
◎文部科学省、「一家に一枚シリーズ」
科学技術に誰もが興味を持てるA3サイズの科学系インフォグラフィクス。
きれいだから部屋にも貼れて気軽に科学の世界に触れることができる。
(サイト最後にある説明を理解して利用しよう)
テーマ:量子ビーム、細胞、水素、タンパク質、太陽、地場と超電導、光マップ
宇宙図、ヒトゲノム、元素周期表等など
今年も、初めての人も
旅行、出張の予定が出来たら直ぐに
2017年09月04日
東京エレクトロンのAR元素周期表
東京エレクトロンは2012年から「元素周期表」新聞広告として展開している。
この度、2015年に初めてARを採用し、朝日新聞に掲載された「AR元素周期表」が“世界で最も多くARを使用した新聞広告”として、ギネス世界記録に認定された。
このAR元素周期表は、新聞紙面に並ぶ118個の元素カードの上にARアプリを起動させたスマホをかざすと、音楽が流れ、アニメやナレーションでその元素個々の説明が再生され、楽しく学ぶことができる仕組みとなっている。
さらに仕掛けとして、3D-AR技術が組み込まれている部分もあり、計119のAR体験ができる。その数が“世界一”に認定されたのだ。
さらに7月22日には、2016年に決定したニホニウムを含む新元素名(下記*参照)を反映させた最新版のAR元素周期表が朝日新聞に掲載された。
実際の使い方の手順としては
1.アプリのインストール
2.新聞紙上又はサイト「げんそ博士の元素周期表 スペシャル」内の周期表の元素の絵にスマホを翳し、少し待つと動画の△マークが出るのでクリックする。
(スマホを絵から離すとオフとなるので注意)
新聞広告と同じ大きさで上質の紙の『2017年版AR元素周期表』を手にいれたい人は
上記サイトから応募すれば貰えます。
*備考:新しく命名された元素名(2016年11月末に決定)
・113 旧表記:ウンウントリウム→新元素名:Nihonium(ニホニウム)、元素記号:Nh*
・115 旧表記:ウンウンペンチウム→新元素名:Moscovium(モスコビウム)、元素記号:Mc*
・117 旧表記:ウンウンセプチウム→新元素名:Tennessine(テネシン)、元素記号:Ts*
・118 旧表記:ウンウンオクチウム→新元素名:Oganesson(オガネソン)、元素記号:Og*
*IUPAC(国際純正・応用化学連合)が新元素名とその元素記号を公表し、それを受けて日本化学会が日本語名を決定
使用した感想としては、
スマホを使った(誰でも使える)新しいAR学習手法という気がした。
特に初めて元素や周期表を学習する人の入門用としては画期的な物と言う気がする。
使い勝手としてはホールド機能が欲しい。
ただ内容は簡単過ぎるので、詳しく知りたい人には更に深いコンテンツが用意されているような仕組みが必要と考えます。
今回ギネスに輝き、10月には英語版が出るとのことだが、日本発の英語版周期表が周期表の先進国及び全世界の人に受け入れられ、世界のAR周期表となることを期待する。