2022年05月31日
2023年の朝ドラ「らんまん」の主人公のモデル 牧野富太郎博士記念庭園訪問。
牧野富太郎博士と言えば筆者が小さいころからよく聞きなれた人名です。
言わずとしれた植物分類学の基礎を築いた人で博士の描いた植物の精密描写画には驚かされます。
東京在住になってから博士の庭園が近くにあることはうすうす知ってはいましたが、
なんとなくそのままになっていました。
しかし先日テレビで来年の朝ドラの主人公のモデルになることことを知って、
なぜか「これは早いとこ行っておかないと」と言う思いに駆られ急遽訪問したのでした。
当日は5月の下旬の晴天の日の気持ちのいい午後でした。
場所は西武池袋線大泉学園駅南口から約500mのところ。
駅から大通りを歩いて数分の牧野庭園前交差点を右に曲がればすぐでした。
正門はちょっと地味な感じでしたが、牧野記念庭園と彫られた大きな石が鎮座していました。
上に大木が渡された木製の柵の門をくぐるとすぐ正面の大きな松の木(大王松)の下に等身大の写真がプリントされた布がはためきながら迎えてくれました。
左手奥の方には低い笹の中に博士の胸像が見えましたが、一応左回りに進むことにしました。
最初の右の建屋は講習室でビデオの映像に見入っている人が数人いました。
その先は見本園で桜の大木と各種の植物が植えられていました。
それから左に出て進むと左手前方に記念館が見えます。
記念館は博士の遺作や関連資料を展示する施設で博士がなくなるまで暮らしていた邸宅の跡地に建てられたものです。(平成22年8月リニューアルオープン)
手前が常設展示室、奥が企画展示室になっています。
常設展示室では解説パネル、博士愛用の採集道具や描画道具、博士の執筆した書物や描いた植物図などが展示されていました。素朴な道具にも関わらずその植物図の精密さや執筆された書物の膨大さに驚かされました。
また
企画展示室では、今年が牧野博士の生誕160周年記念という事で、
当日は第1回目の4月9日から始まり6月19日(日)までの予定の「植物に彩られた我が人生」が開催中で、牧野博士の言葉とそれを表現するイラストが描かれたアート絵本「まきのまきのレター」の原画が展示されていました。
今年中に記念行事が後3回開催されることになっています。
この後
2回目は7月23日から9月25日に、【仮題】牧野富太郎と万葉集の植物
3回目は10月から12月、
4回目は来年2月から3月、
の予定になっています。
おもな展示状況は後の写真を参考にしてください。
尚写真撮影は当日はOKでしたが今後もOKかどうか不明です。
記念館や住居(仕事場)・書屋を見た後は庭園をゆっくり散策し、いろんな植物を堪能しました。
パンフレットの中の年間の「花ごよみ」を見ると、
5月は若葉には恵まれた時期ではありましたが、花は少ないので、
今度はたくさんの花が重なる時にも是非訪問したいと思った次第です。
以下スマホで撮った写真を紹介します
アクセス | 大泉学園駅構内で |
牧野記念公園入口 | 入るとすぐ前に |
奥に見える記念館 | 記念館到着 |
常設展示 | 常設展示 |
常設展示 | 常設展示 |
企画展示(第一回) |
住居・仕事場 | 住居・仕事場 |
入口付近の広場からの振り返り | 奥さん名の笹に囲まれた胸像 |
<頂いたパンフレットのご紹介>
表と裏表紙 | 全体(表) |
全体(裏) | 年間花暦 |
最後に、博士の生い立ちと業績を簡単にまとめると、
1862年(文久2)に現在の高知県高岡郡佐川町に生まれた。
ほぼ独学で植物の知識を身に着け94年の生涯において収集した標本は約40万点、蔵書は約4万5千冊。
1500種類以上の植物を発見・命名し、日本の植物分類学の基礎を築いた一人として知られている。
1940年(昭和15年)に刊行された「牧野日本植物図鑑」は現在までに改定を重ね、植物図鑑として広く親しまれている。
(パンフレットより)
各種の図鑑を見て、兎に角その植物の精密描写には驚きます。
また実力はあるのに学歴がない為に苦労されたけれど最後は世の中にその実績を認められたところは感動します。
日本にはこのような方が他にもいらっしゃいますね。
牧野博士、庭園、記念館について更に詳しく知りたい方は
次の添付動画1,2やサイトをご参照下さい。
<参考サイト>:
動画1:練馬区立牧野記念庭園(2022年4月30日)
動画2:練馬区立牧野記念庭園 Tomitaro Makio Memorial Garden(2022/05/02)
HP: 牧野記念庭園のご案内(練馬区)
HP:牧野記念庭園
<本のご紹介>
貧苦にめげず、不屈の魂で血の種(ボタニカ)を究め続けた稀代の植物学者を描く感動の長編小説!
(注:NHKの朝ドラはオリジナル脚本による。)
あとがき
来年4月からの朝ドラが始まると全国から訪れる方が多くなると思いますが、園内は人の立ち入る場所が狭い(植栽が多い為)ので日によってはかなりの混雑が予想されます。近場の人は早めに行かれた方がいいと思います。
しかしそうはいっても花の見れる季節に訪れたいと思うのが人情。やはり花の見ごろとなる春と秋が混みそうですね。
因みに博士の誕生日は4月24日で、この日は「植物学の日」に制定されています。
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