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「もしもしニャ!」 電話が鳴るとちゃんと受話器をとってくれるネコ

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忙しくてネコの手も借りたい……そんなときに電話対応くらいならやってくれるかもしれないネコちゃんの動画が、YouTubeに投稿されています。




リビングにある固定電話が鳴り出すとすかさずネコちゃんが登場。ひょいっと電話が置いてある台に飛び乗ると、前足と頭を器用に使って受話器を外してしまいました。さらに受話器に顔を近づけ声を聞き取ろうとする素振りも見せています。

 実は電話をかけていたのはすぐそばにいる飼い主さん。ネコちゃんの仕草を見てうれしそうに電話で話しかけますが、肝心のネコちゃんは受話器を持ち上げられて満足したのか、すぐにその場を離れていってしまいました。受話器の仕組みを理解しているとってもかしこいネコちゃんですが、さすがに人間と会話をするのは難しかったようですね。



武士の誉れ「切腹」は江戸時代にほとんど行われていなかった?

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武士の世が終わり、現代では時代劇ぐらいでしか見ることがなくなった切腹だが、江戸時代の武士でも実際に見たことがあったのは、ほんの少数だった。伝聞や芝居から作り出されるイメージがほとんどで、切腹について観察記述した記録は少ない。それもそのはず、徳川幕府の約250年間、刑罰としての切腹はわずか20件ほどしか執行されていないからなのだ。
諸藩においても同様で、具体的な報告は加賀藩に残る『政隣記(せいりんき)』(津田政隣が天文7年(1538)から文化11年(1814)までの加賀藩の史実を編纂したもの)くらいしかなく、刀の斬れ味が悪く斬首に失敗したことなどが書かれている。

切腹について書かれた文献で最も古いとされているのは、平安時代の永保3年(1083)から寛治元年(1087)にわたる「後三年の役(ござんねんのえき)」について描かれた『後三年合戦絵巻』とされていて、切腹した男が右手に短刀を握り、一文字の切口から腸を引き出して倒れている姿がある。

ただし、この絵巻で描かれる以前から切腹という行為はあったようで、和銅6年(713)の『播磨国風土記』には「腹辟(はらさき)の沼」の由来について、この沼で切腹した者が亡くなったからだと書かれていることから、飛鳥時代末期には行われていたと思われる。

鎌倉時代に武士の間で刑罰として採用され、江戸時代初期に格式化された切腹は、武士の名誉ある刑死や自決として「式次第(しきしだい)」ができあがっていった。



切腹は夕方か夜間に行われ、衣服は白無垢、無官なら浅葱無垢、その上に無紋の麻上下を着用。切腹刀は、9寸5分(約28.5センチ)が決まりで、柄をはずし、切先5〜6寸(約15〜18センチ)を出して奉書紙で巻く。切腹人は検視役に目礼すると右肌を脱ぎ、次に左肌を脱ぐ。

切腹刀を取ると、目の高さにおしいただいてから、左手で臍のあたりを三度撫でる。それから一気に切先を左脇腹へ突き立て、そのまま右腹へ引き回すとされていた。また、切腹人が腹に刀を突き刺した際に、介錯人が首をはねてしまうので、絵巻のように腸を引っ張りだす必要はなくなった。





アメフラシの脳神経活動を研究、人工感覚器開発などの足がかりに?

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科学が発達した現在でも、地球上にはまだ解明されていない生物学上の課題が多くある。そんなひとつが私たちのすぐそば、人間の脳内に残っているという。
人は口や目など感覚器官で得た情報を、千数百億とも言われる脳の神経細胞の伝達によって認識している。その高度な脳内メカニズムを理解するには、複数の神経活動が伝わっていく様子を捉える必要があるが、情報の伝達速度が非常に速いなど、正確に動きを捉えることが難しく、研究が進まない現状があった。
そんななか、生物の脳神経の動きをモニタリングする新たな手法を開発し、脳神経の伝達活動を可視化することを可能にした研究が国内から発表された。
神経活動の動きを捉えるためにアメフラシを用いる

体外から刺激を受けると、紫色の汁を出すことが知られている軟体動物の『アメフラシ』。この貝の仲間は、他の生物と比べて極めて大きな神経細胞を脳に持ち、その位置関係も特定されている。
そこで芝浦工業大学の吉見靖男教授は今回、神経活動の動きを捉えるために『アメフラシ』を用いたとのことだ。
従来、神経伝達の信号が伝わる様子を計測していた方法は、活動電位の発生から消えるまでの時間が非常に短く、正確に捉えられないという問題があった。吉見教授の研究では、どのようにこうした点をクリアできたのだろうか。

神経の伝達活動の速度を抑制し活動を捉えることに成功
脳神経は活動する際に、ナトリウムを取り込み、カリウムを放出する仕組みがある。この性質に着目した教授は『アメフラシ』にカリウム放出の動きを鈍らせる化学物質『テトラエチルアンモニウムクロリド』を投与し、神経の伝達活動の速度を抑制した。
こうして伝達スピードを遅らせることで、これまで不可能だった、脳神経の伝達活動を捉えることに成功したのだ。

研究では、アメフラシの味覚認識を司る神経節を蛍光色素で染色した後、『アメフラシ』が好むワカメと、嫌いなテングサをそれぞれ与えて味覚を認識させた。
すると、脳内の特定部位が活動し、好きな味覚に比べ、嫌いな味覚への活動がより早く活動が始まることも分かったということだ。

こちらはアメフラシ神経の信号伝達をハイスピードカメラでとらえた映像『※ アメフラシ神経の信号伝達をハイスピードカメラでとらえた様子(応用化学科・吉見靖男教授) – YouTube』




さらに、好きな味覚を与えた後に電気ショックを与える実験を繰り返すと、嫌な経験を学習することよって、好きと認識していた味を“嫌い”であると脳が認識することも確認できたとのことだ。
さまざまな条件化での神経伝達の動きと変化を明らかにすることで、生物の本質的な認識メカニズム解明の一助となることが見込まれているこの研究。

それにより、神経系疾病の新たな治療法や、味覚障害や目、耳の不自由な人それぞれの症状に合わせた人工感覚器の開発などへの応用も期待されている。
今後の進展に注目したい。





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