2015年11月06日
冷やす? 温める? 打撲の正しい湿布ケア
足や手をぶつけて痛めてしまったとき……打撲はどのようにケアをすればいいのでしょうか。温湿布がいいの? それとも冷湿布? 今回は、打撲の怪我に対するケアについて、医師から聞いたお話をお伝えします。
打撲した状態とは
筋肉や組織に力が加わって損傷が起こり、内出血や、炎症が起こっている状態で、
・腫れ
・熱感
・痛み
などがあります。
48時間は冷やす
打撲は内出血や炎症が起こっている状態ですから、打撲をしてからおよそ48時間は冷やすことが大切。炎症を抑え、内出血を最小限に抑えます。
その結果、
・痛みや腫れを抑える
・治癒を早くする
・のちの機能障害(手足が曲がりにくいなど)の予防
ができます。
昔は、打撲の傷を温める、という民間治療などもあったようです。打ったところをあたためたり、マッサージするということは、出血をうながすようことになってしまいます。ですから現在は、打撲してすぐは冷やすことが最も効果があるといわれています。
正しい冷やし方
冷湿布では創部を確実に冷やす効果が弱いので、しっかりと冷やすために流水や氷を優先させます。流水や氷で48時間冷やし続けるのは大変なので、ある程度落ち着いたら、冷湿布などを使います。
第1段階【氷・水で冷やす】
・流水・氷・氷のう・保冷剤を患部にあてる
・20分位したら5分程度氷などから離して、休ませる
・落ち着くまでこれを繰り返す
第2段階【冷湿布をする】
冷湿布は皮膚をきれいに拭き取った状態で貼り、使用方法を守り、使用時間が終わったら貼りなおす
打撲をより早く治し、腫れを防ぐために以下も試してください。
・包帯などを巻いて圧迫、固定
・高い位置にあげる
きちんと処置をして数日経っても、以下のような状態の場合には、血腫が残っていたり、骨折していることもあります。
・痛みが取れない
・腫れが続く
・十分に曲がらない
・力が入りにくい
この場合は、整形外科で受診しましょう。