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「出血性ショック」の原因や症状とは?

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「ショック」という言葉を聞くと、“驚き”や“感情的に衝撃を受ける”といった印象を受けますが、実は医学の場で使われるこの言葉には、違った意味があります。
“ショック”をともなう症状にはさまざまありますが、今回は特に「出血性ショック」について、その症状や原因などを医師に解説してもらいましょう。


医学の場で使う「ショック」の意味は?
医学の場で使用される「ショック」とは、血圧が低下して、生命に危機が及んでいるような状態のことを示します。出血性ショックや神経因性ショック、アナフィラキシーショック、敗血症性ショックなど、ショックに陥る原因はさまざまです。

なかでも「出血性ショック」とは、事故や災害などでケガをしたり、身体の中の血液が外傷などのために体外へと失われてしまうことが原因となります。


「出血性ショック」ってどんな状態?
体内での血液の役割は、脳や腎臓など身体中のさまざまな臓器へ酸素を運ぶことです。出血性ショックの状況では、体内の血液が圧倒的に減ることで血圧が下がり、臓器へ酸素を十分に運搬することができません。

例えば、脳への血流が減ることで意識がボーっとして最後には意識消失したり、腎臓への血流が減ると腎不全になり尿をつくることができず、体内の不純物を外へ排泄することができなったりします。また、心臓への血流が低下すると、最後には心停止してしまいます。

まずは止血することが第一
出血性ショックにならないようにするには、早期の止血と減った血液を補足するための点滴治療や輸血が考えられます。

第一に出血患部を安静とし、それ以上の出血を避けることが大切です。外部への出血であれば、その出血点を圧迫し続けることが、ファーストタッチでの最善の止血法です。また、点滴治療などのさらに高度な治療は病院でないと行えないため、安静・止血手順を確保したら、ただちに救急車をよび、早急に病院へ向かいましょう。


出血性ショックに陥る可能性は高くはありませんが、事故現場では出血性ショックへ移行してしまう可能性が常にあります。もしも事故に出くわした場合には、患者を落ち着かせ、上記を意識してみてくださいね。




タグ:健康

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