2015年11月14日
突然死、どんな人がなりやすい?
突然死と聞くと、急性の心臓発作を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、その多くが原因不明といわれており、どのような対策が必要になるのか解らないことが、他の病気と比べて恐ろしいといわれる所以ではないでしょうか。さて、そんな突然死ですが、予防のためにできることはあるのでしょうか。また、どんな人に起こりやすいのか医師に伺いました。
突然死は、なぜ起こる?
突然死の原因については完全にわかっているわけではありませんが、不整脈による急性心臓死が原因となる場合が多いです。このために突然死の症状についてもはっきりしていません。不整脈によって突然に心臓が止まって血圧が一瞬で下がりますので、これといった特徴のある症状があるわけではないのです。あえていえば胸痛や動悸ですが、必ずあるわけではありません。
気になる予防策とは……
突然死を引き起こす原因として、可能性が高いといわれる不整脈を予防することが有効だといえるでしょう。
<不整脈の予防には……>
・過労とストレスを避けて睡眠を十分にとる
・深酒はしない
突然死をしやすい人の特徴
もっとも考えられるのは、心配性でどんなことも気にしすぎるタイプの方ですが、必ずしもそうだとは限りません。この特徴に当てはまらない方であっても突然死が起こることはあるといわれています。
突然死を招きやすい病気にも要注意!
・心筋梗塞
ご存知のように心筋梗塞は胸痛が主な症状ですが、合併症として不整脈や心臓が破裂することがあり、突然死の原因となります。
・高血圧/糖尿病/高脂血症
突然死のリスクがありますので、治療を受ける必要があります。
・肺梗塞
血栓が肺の血管に詰まる病気で、胸痛や息苦しいことが症状です。肺の大きな血管に詰まると突然死を起こします。
・静脈炎/静脈瘤
足に静脈炎や静脈瘤のある人もリスクがあります
・動かない状態から急に動く
手術で一定期間安静にしたり、飛行機に長い間座ったままでいることもリスクになります。
・脳梗塞/脳出血/くも膜下出血
この場合、麻痺、脱力、頭痛等の前兆があり、突然死の可能性は低いですが、症状を放置すると死亡することがあります。
・ブルガダ症候群
アジア人の若い男性に多く、夜間の睡眠中に不整脈によって突然死することがあります。ただ、心電図検査で見つけることができ、診断できれば、体に不整脈を止める機械を埋め込むことで突然死を予防することができます。
突然死については原因が完全に究明されているわけではありませんので、健診でリスクのある人は検査と治療が必要です。また、原因となる過労やストレスなどに上手に対応することが大切といえるでしょう。