2015年11月09日
足が痛くて病院に行ったら脳が半分しかなかったことが判明
44才のフランス人男性が、足が痛むので病院へ行ったところ、脳の50〜75%が失われていることが発覚しました。それでも彼は普通の生活を送っているそう。
Lancet medical journalという専門誌に掲載されたところによると、結論として、人間の知能と脳の大きさは以前に考えられていたほど大きな関連性はないということです。
彼の脳を研究したLionel Feuillet氏は、次のように語っています。
「前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の全ての部位で、左脳も右脳も脳全体が小さくなっています。これらは、動作、感覚、言語、視覚、聴覚、感情、認識機能をつかさどる部位です。」
彼は生後6ヶ月のころに先天性水頭症という脳に水がたまる病気の診断をされていました。
当時、医師は液体を抜くための管を通す手術を行っています。
この管は彼が14歳になった時に取り除かれ、それから30年の間、脳に液体がたまってゆき、脳細胞が失われていったものと考えられます。
驚くべきことに、彼はこのような事実があることを知らないまま、2人の子供を持ち、公務員として働く、普通の生活を送ってきました。
唯一の問題はIQが平均より少し低いことだけです。
このことが2007年に発覚して以来、医師は脳内の液体を抜く治療を行ってきました。
8年間この症状を研究した結果、彼が生存しているのは、脳が少しずつ時間をかけて再構成していったことによるものだと、医師たちは考えています。
脳の一部が機能しなくなると、そこで行われていたことを、その他の部分が引き継ぐという具合です。
ちなみに彼は、脳の件が発覚しただけでなく、足の痛みも良くなったようです。人間の体って不思議ですね。
参考:Man goes to doctor with a sore leg and discovers he has half a brain
http://metro.co.uk/2015/08/16/man-goes-to-doctor-with-a-sore-leg-realises-he-has-half-a-brain-5345452/