結婚式に欠かせないウズベキスタンの「プロフ」
ウズベキスタンの代表的な料理と言えばプロフ。
今回は、ウズベキスタンの「プロフと結婚式の関係」について紹介する。
プロフとは何か?
プロフはピラフに似た料理だと考えてもらって問題ない。ただ、プロフは米をバターで炒めることなく、具材と一緒に鍋で煮立たせて作る。ウズベキスタンでは日常的に食べられているが、結婚式などの行事にも欠かせない料理だ。
ウズベキスタンの結婚式では、500人くらい招待するのが普通。多い時で1000人になる。招待客の多さでその家柄が判断されるため、皆見栄を張って大勢招待するのだ。
(結婚式を見て回り、家柄を査定する暇なご近所のおばさんが存在する。余計なお世話である。)
そのため、結婚式に準備される食事は相当な量となる。
1000人も招待するなんて、いったい誰が招待されるのか?
親戚や友達などが招待されるが、ウズベキスタンの親戚の範囲はとても広い。私が参加したウズベク人の友人の結婚式では、
「花嫁の姉の夫の兄弟の娘」
も親戚として招待されていた。
招待客以外に、通りすがりの人も結婚式に参加する。
主に暇な若者、踊りたい人、タダ飯を食いたい人などである。
結婚式でプロフを作るのは男性の仕事。
私が招待されたウズベキスタンの結婚式では、プロフの材料として
羊が2頭殺され(特別な儀式による)
米100kg
にんじん100kg
が使われた。
これでも少ない方だ。
ちなみにプロフを作る際、米とにんじんは同量使うというのは、ウズベク人の常識である。多分。
肉は牛肉を使うこともある。(ウズベク人の大半はイスラム教徒のため、豚肉は使わない。)野菜はにんじん以外に、玉ねぎも使用する。
男性たちは結婚式の日の早朝から、大きな鍋でプロフを調理し、招待客にふるまう。しかし、普段から男性がプロフを作るかというと作らない。というか、料理をするのは女の仕事という風潮がある。
ぜひとも普段から作って頂きたいものである。
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