2014年11月16日
藤十郎の恋・恩讐の彼方に
さてさて、本日ご紹介
するのは、こちら
菊池寛著
『藤十郎の恋・恩讐の彼方に』
10編の短編がおさめられていますが
どれもこれも粒ぞろい
人間の持つ
どろどろとした感情
憎しみと焦りで半乱狂の状態
何かに必死にかける思い
罪の意識
目の前の人間に心をうたれる瞬間
これらのような
経験したころがあるような、
ないけれども、
何となく、その気持ちは分かるような
そんな心の動きが
鋭く描かれています
収録されているのは
恩を返す時
忠直卿行状記
恩讐の彼方に
藤十郎の恋
ある恋の話
極楽
形
蘭学事始
入れ札
俊寛
これら10編です
表題の「恩讐の彼方に」は
何となく、オチが
読んでいて見えてくるのですが
それでも感銘を受けてしまいます
温かいというか、熱いというか
その後で「藤十郎の恋」
新参者に人気を奪われ
はじめて焦りを感じた
藤十郎が
芸能の世界で生き残る為
取った行動は……
最後の辺りに描かれる
藤十郎の顔つきが圧巻です
他にも、
かつて男にひどい仕打ちを
受け、男にはこりごりな女性が
とある「男」に恋をする
「ある恋の話」
確か高校の教科書で
のっていたような…
見た目が先か、実力が先か
辛辣に問うた
「形」
権力者の孤独を
これでもか、と鋭く
描き切った
「忠直卿行状記」
美しく、素晴らしく
そこにいけば
とにかくは幸せである
というような
極楽の常識を
ひっくり返してしまう
ような「極楽」
杉田玄白はじめ
蘭学に情熱をかける
男達の必死の
翻訳事業
「蘭学事始」
本当に、どれもこれも
粒ぞろい、
読んでよかった!
と思うような短編ばかり
これだけ入っていると
一篇くらい、
あんまりだったなぁ
なんてのが
入っていてっもいいくらいなのに
どれもこれも
人物の心理描写が濃くて
じりじりと心にきます
この短編集の中で
個人的に一番はこれ!
というの、
多分かなり人によって
異なってくるのでは
ないかなぁ、と思うほど
佳作揃い
お勧めです
人気ブログランキングへ
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菊池寛著
『藤十郎の恋・恩讐の彼方に』
10編の短編がおさめられていますが
どれもこれも粒ぞろい
人間の持つ
どろどろとした感情
憎しみと焦りで半乱狂の状態
何かに必死にかける思い
罪の意識
目の前の人間に心をうたれる瞬間
これらのような
経験したころがあるような、
ないけれども、
何となく、その気持ちは分かるような
そんな心の動きが
鋭く描かれています
収録されているのは
恩を返す時
忠直卿行状記
恩讐の彼方に
藤十郎の恋
ある恋の話
極楽
形
蘭学事始
入れ札
俊寛
これら10編です
表題の「恩讐の彼方に」は
何となく、オチが
読んでいて見えてくるのですが
それでも感銘を受けてしまいます
温かいというか、熱いというか
その後で「藤十郎の恋」
新参者に人気を奪われ
はじめて焦りを感じた
藤十郎が
芸能の世界で生き残る為
取った行動は……
最後の辺りに描かれる
藤十郎の顔つきが圧巻です
他にも、
かつて男にひどい仕打ちを
受け、男にはこりごりな女性が
とある「男」に恋をする
「ある恋の話」
確か高校の教科書で
のっていたような…
見た目が先か、実力が先か
辛辣に問うた
「形」
権力者の孤独を
これでもか、と鋭く
描き切った
「忠直卿行状記」
美しく、素晴らしく
そこにいけば
とにかくは幸せである
というような
極楽の常識を
ひっくり返してしまう
ような「極楽」
杉田玄白はじめ
蘭学に情熱をかける
男達の必死の
翻訳事業
「蘭学事始」
本当に、どれもこれも
粒ぞろい、
読んでよかった!
と思うような短編ばかり
これだけ入っていると
一篇くらい、
あんまりだったなぁ
なんてのが
入っていてっもいいくらいなのに
どれもこれも
人物の心理描写が濃くて
じりじりと心にきます
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