2014年11月07日
楊貴妃伝
本日ご紹介するのはこちら
井上靖著『楊貴妃伝』
世界三大美女としても有名で
その数奇で、哀しい激動の運命は
長恨歌で歌われているものが一番有名かな、と
思いますが
しかし、あれだけの権勢を極めた女性が
可憐な美しさしか持っていなかった、だなんて
そんな事はあるまい、と誰もが思うところでしょう
では、楊貴妃は、元から、野心に満ち溢れた
女性であったのか……?
この作品で描かれているのは、
玄宗皇帝という、「運命」によって、どんどん
変わっていく楊貴妃です
権力というものに触れて変わらざるをえない人間の姿です
はじまりは、楊貴妃の元夫であり、
玄宗皇帝の息子にあたる寿王のもとに
楊貴妃を遣わすようにという達しがくるところから。
その意味が、後宮に入れ、ということは明らか
彼女は、決意を持って、玄宗の元へ行くことになります
そこから……
他の妃に対する嫉妬、憎しみ、
自分が生きる為に、手に入れるべき権力
罪悪感を感じようと、感じまいと
先代の妃がやってきたように
楊貴妃も、様々な対立関係にある人間を
退ける必要性に迫られていきます
玄宗に対する楊貴妃の
見方・態度も少しずつ変わっていきつつ
楊貴妃によって、楊一族の勢力は
ぐんぐん増していき……
しかし一方で楊貴妃は笑うということを忘れ
いないはずの刺客に怯えなければならなくなり……
美しい女性としての誇り、
権力者としての栄華と悲哀
全てがしっかりと描かれています
玄宗の描かれ方も印象的です。
最大権力者でありながらどこか、哀しい。
登場人物の名前が少しややこしいですが
引き込まれてしまう、面白い作品です
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井上靖著『楊貴妃伝』
世界三大美女としても有名で
その数奇で、哀しい激動の運命は
長恨歌で歌われているものが一番有名かな、と
思いますが
しかし、あれだけの権勢を極めた女性が
可憐な美しさしか持っていなかった、だなんて
そんな事はあるまい、と誰もが思うところでしょう
では、楊貴妃は、元から、野心に満ち溢れた
女性であったのか……?
この作品で描かれているのは、
玄宗皇帝という、「運命」によって、どんどん
変わっていく楊貴妃です
権力というものに触れて変わらざるをえない人間の姿です
はじまりは、楊貴妃の元夫であり、
玄宗皇帝の息子にあたる寿王のもとに
楊貴妃を遣わすようにという達しがくるところから。
その意味が、後宮に入れ、ということは明らか
彼女は、決意を持って、玄宗の元へ行くことになります
そこから……
他の妃に対する嫉妬、憎しみ、
自分が生きる為に、手に入れるべき権力
罪悪感を感じようと、感じまいと
先代の妃がやってきたように
楊貴妃も、様々な対立関係にある人間を
退ける必要性に迫られていきます
玄宗に対する楊貴妃の
見方・態度も少しずつ変わっていきつつ
楊貴妃によって、楊一族の勢力は
ぐんぐん増していき……
しかし一方で楊貴妃は笑うということを忘れ
いないはずの刺客に怯えなければならなくなり……
美しい女性としての誇り、
権力者としての栄華と悲哀
全てがしっかりと描かれています
玄宗の描かれ方も印象的です。
最大権力者でありながらどこか、哀しい。
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