2015年08月16日
のどか森の動物会議
さてさて、夏休みになると
思い出す読書感想文
私は好きだったのですがね、
読書感想文
その為に本も一冊買ってもらえたりして。
と、いう訳でしばらく
読書感想文に
どうでしょう?という
児童文学をお勧めする
……かもしれません。
完全に気分ですね。
毎度ながら、いいかげんですが
お付合いして頂けると
嬉しいです
B. ロルンゼン (著), K. グロース (イラスト),
Boy Lornsen (原著)
『のどか森の動物会議』
小学校、低学年…よりは
中学年かな?
と思っていたら、小学中級以上と
書かれておりました
とてもとても昔の
お話なのですが
第22回青少年読書感想文
全国コンクールの
課題図書にもなった
名著でございます
お話は、
のどか森にすむ
カラスのヤコブスが
森の近く、かわず村に
住む人々の
会議を盗み聞くこと
からはじまります
かわず村はとても
恵まれた村で、
豊かで平和な、
村のようなのです
この村のさくらんぼは
いちごぐらいに大きく、
いちごはじゃがいも
ぐらいに大きく……
この文句に胸を
高鳴らせる
少年少女は
多いはず、と信じたい笑
そんなかわず村の
村人たちは、
だからすぐ近くの
のどか森など
荒れ放題にほうっており、
お陰で、森は動物たちに
とって、この上もなく
素晴らしい住処と
なっておりました
しかし、ヤコブスが
聞いたのは、
村長によって提案された
のどか森の木を切って
材木として売り払い
皆で百万長者に
なろうではないか、
という計画
森の木を全部切るのは
反対だ!と
一人はんたいする
シュトッフェルを除き
村人は、森はわしらのもんだ!
森の木を切ってなにが
悪い! と大盛り上がり
慌てて、ヤコブスは
森のまとめやく、
根っこのペーターに
知らせに飛んでいきます
さあ、森の木を切ろうとする
村人たちと、
森を守ろうとする
動物達との間で
大変切実な、
そのくせわくわくする
たたかいが始まるのです
そういえば、
とてもとても昔、
と子どもながらに
感じたのは、
「百万長者」という言葉ですね
どうして「億万長者」じゃ
ないの?と
親に聞いた覚えがあります
さてさて、とにかく、
この動物たちによる
復讐劇が、とても
楽しくて、本当に
次は何をするんだろう?
何をするんだろう?
と憧れさせます
頑固で、欲に目が
くらんだ村長率いる
村人たちと、
動物のことを
考えてくれ、と訴える
シュトッフェルと
そして、動物たちと
たたかい、と言いつつ
どこか、悪戯に近いような
攻防は、とにかく
見ていて、楽しい
それは、物語の中の
子ども達も同じで
木を切ろうと躍起に
なっている男達や
動物の復讐劇に
巻き込まれて困ってしまう
女達に対して
子ども達は、まるで
恩恵を受けているかのように
動物の起こす悪戯に
毎回毎回大喜び
そして、幼い読者は
それに、心から
共感できるに違い
ありません
しかし、一方で
読みながら、森を
失った時にどれ程
動物たちが
困ってしまうのかが
ひしひしと伝わってもきて
環境問題、だなんて
難しい言葉を
知らなくても、
目先のお金に
我を忘れて自分勝手に
ふるまおうとする
村長たちの
醜さがよくよく伝わってくる
お話になっています
何度も何度も
時がたってからも
思い出しては、
わくわくとし
そして、様々なことを
考えるきっかけに
なってくれる
児童文学の傑作
古かろうとなんだろうと
名著は名著です
是非是非、知り合いの
小さな読者に
お勧めしてあげて欲しい
と思います
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