2015年07月14日
下町ロケット
暑い、とてつもなく
暑いですね……
すみません、一昨日は
友人達と一日遊んで
夜は飲み…
お酒の弱い私は見事
二日酔いでした笑
友人はお酒の強い方々で
私の飲んでいたのは
ジュースなのだそうですが……。笑
(勿論飲んだ量も最も少ない)
いやはや。
本日は、こちらです
池井戸潤著『下町ロケット』
フィクションとは
かくあるべきかな……
そう思わせる作品
ただ、小説に、現実性が
一定程度無いと
面白くない、と感じる方には
ちょっと合わないかな、とも
思います……
フィクションはフィクションと
割り切って読んでいる方にこそ
読んで欲しい
フィクションに夢を見る人
(私なんぞ完全にそれですが)
こそ、是非是非であってほしい
そんな物語です。
主人公佃は、元々は
研究員でしたが
携わっていたロケットの
打ち上げに失敗し
研究員を止めざるを
えなくなってしまいます
そして、父親の会社を
継ぐ決心をする
大企業からみれば
吹けば飛ぶような中小企業で
しかし、技術に自信と
誇りをもっている佃
しかし、そんな佃製作所に
危機が一気にいくつも
訪れることになります
完全に見下し、競合会社を
法の下でひねりつぶそうとする
一流大企業
大企業を敵に回した
佃会社に対して
冷たさをつきつける銀
中小企業が自分達の
いう事を聞かないはずがないと
たかをくくる大企業
前半は、なかなかに
どろどろと社会の
汚いところが……笑
そして、その一方で
主人公佃が、あまりにも
無鉄砲で、世間知らず(?)で
夢見がちといいますか
相手は、正義は我にありと
いわんばかり、
倫理もへったくれも
ないわと割り切る狡猾な
社会人ばかり
とにかく、勝ち目がない、と
思わせるに十分な程
佃は夢見るおじさんなのでありまして
読者はハラハラ(苛々?)
最初、本当にどうなるんだ
これは、と思わせます
佃よ、もう少し世間を知ってくれ
無理だ、相手が悪すぎる
もう少し狡猾になってくれ
と縋るような気持ちにさえ。
(うーん、自分も
良くない意味で大人になったものだ)
しかし、フィクションは
かくあるべき。
本当に、ギリッギリのところで
佃達はその危機を
乗り切っていく
そして、それは、まさに痛快
悪が罰せられ
正義が称えられる
そんな瞬間になっていく
相手を無条件に見下し
自分の為に潰しても
何の良心の呵責もない
人々相手に、なかなか
派手にやってくれる
そして、そうこうしているうちに
佃は、会社とはなにか
自分はなぜ会社を
引っ張っているのか
じっくりと考え始める
そして、夢を追うことに
意味を見出す
「ものをつくる」とは
そういうものだ、と
最後の最後まで
佃は妥協ということをせず
ひたすら、自分のところの
技術に自信を持ち、
そして、自分の夢を諦めない
その為に、資金繰りという
現実的な問題に直面する
会社員から反感を
買ったりもして
でも、彼の熱意に
必死でこたえようとする
人がいるのもまた一方
そんな中、大企業さえも
凌ぐ高い技術力を
持っている佃製作所の
社長として、佃は……
最後の最後まで
試練は尽きず
ハラハラしっぱなしですが
夢が見れる、
夢が見たい、と思わせる
物語になっています
読みやすさは抜群です。
宇宙にロマンを感じる方は
間違いなく必読書
そうでない方も
是非是非、読んでみて下さい
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