2014年12月20日
未来(あした)のおもいで
さてさて、本日ご紹介
するのは、こちら…
梶尾真治著『未来(あした)のおもいで』
白鳥山に登ることを趣味とする滝水浩一。
彼は、デザイナーの仕事をしていますが
人との煩わしい関係に疲れ、
あまり人気のない白鳥山へせっせと足を
運んでいました
そんな、ある日。
本来5月頃に満開を迎える
を見つけ、茫然と喜ぶ滝水。
どうして普段より1か月もはやいのか
いや、奇跡のようだ
しかし美しい…
そう山の神々に感謝しているうちに
濃いミルクのような霧まで出てきて……
突然の大雨。
長年の経験的に、今日は快晴だとたかをくくって
雨具を持っていなかった
洞で雨をしのごう、そう思った時、
一人の女性とと出会ったのでした。
洞の中で雨をしのぎながら
ほんの少しだけお話をして、
そして、別れた二人。
登山者の暗黙のルールで
名前さえ交わさなかった二人。
しかし滝水は女性の面影が忘れられない
彼女の忘れていった手帖をたよりに
彼女の家まで足を運ぶと、
そんな女性はいないと言われる
狐につままれたような心持で再び
あの洞へ行くと、手紙が置いてある
なんと、彼女は未来の人でした。
お互いに、もう一度会いたいと願いながらも
それは叶わず、洞に手紙を置くという
何とも頼りなげな方法で
時を超えた文通を続けかろうじて
繋がる二人。
二人とも、それまで異性に興味がなかった為、
大人なのに、とてつもなく純粋で
会えなくても、と手紙を書き続ける
しかし、こうした時を経ての交流の中で
二人はある衝撃的な事実を知ることになり……
二人がお互いにちょっと喋っただけなのに
とっても好きあっているだとか、
洞の仕組みだとか、基本的に運命や奇跡で
語られ、決して現実的ではないので
そういう曖昧なお話は絶対無理、という
方には向かないのかもしれませんが
彼らを見ていると、こういう奇跡が
起きてもいいんじゃないか、と思えてしまいます
だんだん、何で?を考えるのが
馬鹿らしくなってきてしまって
ちょっと二人の手紙は、くさい気もしますが笑
ラストは、なるほど、と
うん、このお話らしい
自然な終わり方で、すっきり
描かれる山の情景も、なかなか見事。
不思議な不思議な、時を越えた物語に
少し浸ってみませんか?
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白鳥山に登ることを趣味とする滝水浩一。
彼は、デザイナーの仕事をしていますが
人との煩わしい関係に疲れ、
あまり人気のない白鳥山へせっせと足を
運んでいました
そんな、ある日。
本来5月頃に満開を迎える
を見つけ、茫然と喜ぶ滝水。
どうして普段より1か月もはやいのか
いや、奇跡のようだ
しかし美しい…
そう山の神々に感謝しているうちに
濃いミルクのような霧まで出てきて……
突然の大雨。
長年の経験的に、今日は快晴だとたかをくくって
雨具を持っていなかった
洞で雨をしのごう、そう思った時、
一人の女性とと出会ったのでした。
洞の中で雨をしのぎながら
ほんの少しだけお話をして、
そして、別れた二人。
登山者の暗黙のルールで
名前さえ交わさなかった二人。
しかし滝水は女性の面影が忘れられない
彼女の忘れていった手帖をたよりに
彼女の家まで足を運ぶと、
そんな女性はいないと言われる
狐につままれたような心持で再び
あの洞へ行くと、手紙が置いてある
なんと、彼女は未来の人でした。
お互いに、もう一度会いたいと願いながらも
それは叶わず、洞に手紙を置くという
何とも頼りなげな方法で
時を超えた文通を続けかろうじて
繋がる二人。
二人とも、それまで異性に興味がなかった為、
大人なのに、とてつもなく純粋で
会えなくても、と手紙を書き続ける
しかし、こうした時を経ての交流の中で
二人はある衝撃的な事実を知ることになり……
二人がお互いにちょっと喋っただけなのに
とっても好きあっているだとか、
洞の仕組みだとか、基本的に運命や奇跡で
語られ、決して現実的ではないので
そういう曖昧なお話は絶対無理、という
方には向かないのかもしれませんが
彼らを見ていると、こういう奇跡が
起きてもいいんじゃないか、と思えてしまいます
だんだん、何で?を考えるのが
馬鹿らしくなってきてしまって
ちょっと二人の手紙は、くさい気もしますが笑
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