すごい混んでましたね。混むのはわかっているので、いつも11時過ぎには駐車場に入れるように行くのですが、すでに結構な台数で埋まっていました。かろうじて駐車場の空き待ち行列に加わらずにはすみましたが、こんなに早くから駐車場が埋まり行列になるのも珍しい。そのせいか、開店は11時15分でした。
いただいたのは言うまでもなく「生姜薫る中華そば」750円。生姜薫る?豚のゲンコツを使った清湯?クラシカルな感じ?twitterからの情報ではなかなかイメージできません。しかし現物を見ると、なんとも綺麗な中華そばじゃありませんか!豚のゲンコツを使うなんて言うから、ついに修行元のインスパイア系を出すのかと思ったら、全然違いました。王道の中華そば系。
特筆すべきはスープです。あっさりしたテイストながら醤油感も旨味もしっかり出ています。さらに商品名の通り、生姜が薫る。生姜感も強いです。だけどバランスが良く、どれかが突出するわけでもなく、嫌味がなく美味しい。魚介系スープでは、よくこういう澄んだスープを見かけますが豚のゲンコツでとったスープでこれだけ綺麗な味が出るのは意外ですし、初めてのテイストかもしれません。
これに合わせる麺は、細麺というにはちょっと太めのストレート麺。弾力のある噛み心地の麺で、スープとの相性はバッチリ。よくスープとからみ、麺自体の個性も主張してきます。スープと麺が噛み合うことで、中華そばとしての完成度を上げています。
トッピングは刻み葱、チャーシュー、メンマ、ホウレンソウ、ナルト、海苔。トッピングもあくまで中華そばであることへのこだわりを感じます。その一つ一つが、実にいい仕事をしています。葱は昔ながらの中華そばっぽい輪切り。ホウレンソウ、ナルト、海苔が乗るあたりは中華そばを意識していますよね。海苔は大きめで、麺をくるんで食べる楽しみがあります。メンマはくまがいらしい穂先メンマ。チャーシューは3枚も入っており、脂身のない噛みしめる系。これが食べ応えがあって、噛みしめると旨味がジワッとあふれ出てきます。
どれをとっても申し分なし。丼をあおってスープまで完食しましたが、生姜の薫りが強いのに全然嫌味じゃないし気にならない。むしろいくらでも飲める感じ。この風味の出し方は絶妙だなぁ。昔懐かしいクラシカルさを感じさせながらも、それだけでは終わらない洗練され研ぎ澄まされた新しい美味しさあり、現代の進化した「中華そば」という印象を受けました。
以前、他の店で生姜を使った限定麺をいただいた時は、生姜が強すぎてバランスが悪かった記憶があったので、このメニューもどうなのかなぁと疑心暗鬼な気持ちはあったのですが、まったくの杞憂でした。素晴らしいの一言に尽きます。
提供期間は1週間を予定しているとのこと。興味のある方はお早めに。私も、期間内にできればもう一度行きたいところです。
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