GW期間中、仙台市太白区あすと長町で「仙台ラーメンフェスタ2022」というラーメンイヴェントが開催されていました。全国の有名店(?)9店舗が集結。それはいいんだけど一杯一律900円という価格設定のため、私はまったく食指が動きませんでした。900円のラーメンなんて食べる気がしません。珍しいラーメン、滅多に食べられないラーメンをありがたがっていたのはずいぶん昔で、いつの頃からか「食べたいと思った時に食べられないラーメンに意味はない」と思うようになりました。それ以来、イヴェントラーメンには滅多に足を運ばなくなったし、地元店でも限定麺にはあまり興味がなくなりました。
だから今回もタッチする気はまったくなかったんだけど、偶然こういうツイートを見てしまって「なんだかなぁ」という気持ちになったものです。
単純に期間が長すぎて飽きられた、という事なのでしょうか?たぶんスタートダッシュは良かったんだろうと思います。ただ、行く人は序盤に行ってしまった。序盤の好調を10日間も維持できなかった、という事なのかな。
正直言って、ラーメン1杯に900円出しても惜しくない、しかも9店舗全制覇したいなんて客はラオタでも一部しかいないのではないかな?まして全制覇したらリピートはしないだろうし。一般客が期間中に何度も900円のラーメンを食べに足を運ぶと思ったのだろうか?終盤の失速を予想できなかったのは主催者の見通しの甘さとしか言いようがない。どんだけ「ラーメン様」崇拝で強気なプランを思い描いてたのやら。
この企画を知った時、私はこう思いました。一杯900円が高いと同時に、イヴェントとしての面白みがない、コンセプトを間違っているのではないか、と。せっかく全国の有名店を9店舗も集めたのだから、一杯500円の半ラーメンを設定して、気軽に食べ比べが出来るようにすれば良いのにと思ったものです。そうすれば一部のラオタだけでなく、広く浅くたくさんのお客さんを呼べたのではないか、イヴェントとしての訴求力もあったのではないだろうか?一律900円の価格設定と10日間の期間開催は、明らかに過信があったのではないかな。
ふと、本来の店舗で出しているメニューは、イヴェント価格の900円と釣り合うのか気になったので調べてみました。
ど・みそ:830円(提供の「濃厚味噌ラーメン」は本店メニューにはないので味噌ラーメンに置き換え)
二代目長浜将軍:580円(初代長浜ラーメン)
ソラノイロ:780円(淡口トンコツラーメン)
気むずかし家:670円(信州鶏白湯ラーメン)
カネキッチンヌードル:830円(提供の「極上鶏醤油」は本店メニューにはないので「醤油らぁめん」に置き換え)
ナポレオン軒:590円(釜玉中華そば。「並」の料金で記載)
竜葵:780円(提供の「日本三大地鶏極上塩ラーメン」が本店メニューにはないので「塩らーめん」に置き換え)
煮干しそば藍:700円(提供の「京都白だし中華そばSP」が本店メニューにはないので「煮干しそば」に置き換え)
麺家いろは:770円(白えび塩らーめん)
まぁイヴェント価格だから出張料も含めて妥当かなと思う店もあれば、ボリすぎでしょうと思う店もあり。確かにイヴェント用スペシャルバージョンでトッピングが違ったり煮玉子が乗ってたりするのかもしれないけど。
逆に、イヴェントブースの貧弱な火力を考えれば本来の実力が発揮できているのか疑問だし、スチロール丼で提供されるラーメンに900円の価値があるとも思えない。むしろ量的にもクオリティ的にも、本店には劣るのではないかという疑念を抱かずにはいられないシロモノが900円とは、本当に強気だなぁと感心してしまう。
申し訳ないが、その結果が終盤の失速だったのではないかと思うのだが。
個人的には、あまり良心的なイヴェントではなかったのではないかと思う。そこらへんの判断は個人に依ると思うけど。「滅多に食べれないラーメンが食べれるんだから、値段には替えがたい価値がある。いろんなラーメンが食べれて有意義なイヴェントだ」という方を否定するものではありません。私としても異論反論は受け付けていません。
一応HPはこちら。
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