民主主義国家の中で公務員と民間企業を比べた場合の、私達民間の人間が違和感を感じることは
上下関係の意識が強い公務員の採用である。
それと公務員組織は非常に非効率で行政サービスが画一的で事務的であるということだ。
人を相手にしているのに血の通ったサービスでないことが多々あると思う。
公務員試験では多くの場合、上級職、中級職、初級職というくくりの区分での採用を行い、
最初に上級職で入ってしまえば、降格もなく一生上級職のままでいつづけられることの弊害が多い。
民間企業だと大手企業でも中小企業でも上級職、中級職、初級職というくくりで採用する企業はほとんどない。
民間企業ではいくら優秀な学生が入社しようとも、その後の実績や人間性、仕事で必要なスキルや国家資格の取得状況に応じて
いくらでも人生逆転のチャンスがあるが、公務員にはそのようなことはなく、
特に始末が悪い制度が、一旦公務員になれば、その後努力をしなくとも一生安泰でボーナスも支給され続けられることが問題である。
その端的な例が、公務員の天下り問題であったり、福島県警のパワハラ自殺問題であったり、
公務員の非効率な仕事プロセスでの人件費の無駄遣いとして現れているのは氷山の一角に過ぎないと考えられる。
もし公務員が民間よりも利害関係で立場が低ければ天下りなど必要ないと思う。
民間企業で定年後に天下りなどありえなく、それどころか初老の50歳に労働力低下を理由にリストラが行われることが多い。
日本の労働者は6500万人ほどいるとされ、そのうち、国家公務員(自衛隊を含む)は58万人、
地方公務員(教員や警察、消防、市役所)などは270万人いるとされ、労働者全体での割合として
4%程度である。
いうなれば、公務員の常識は民間の非常識ということだ。
よって、数年前に同じ提案をしているが、公務員の人事制度を見直し、
上級職で入庁しても、実績を出せない者や人間性で問題のある人間には退職勧告ができる制度、
初級職で入庁してもその後の努力や実績を評価して、上級職になれる人事制度が必要だと思う。
公務員制度の中で、22歳程度で上級職で入庁してしまえば、一生上級職でいられることは大きな問題だと言える。
上級職で入っても、人間性などで周囲からの評判が悪い人間には辞めてもらったり、降格させる制度が必要だと思う。
そのようなことがないから22歳で入った上級職は無責任に事なかれ主義を退職まで貫き、
時には自分が上級職であることを笠に着て、自分の主張を部下に無理に押し付け、
誤った判断、傍若無人な言動を行っても、それを是正できる周りの人間もいなければ、
やりたい放題で、定年後は公益社団法人などに天下り1000万円以上の年収がもらえることは大きな問題である。
人口比でもたった4%でしかない公務員の人事制度や常識は国民目線での常識でなく、
そのくせ公務員のボーナスや給与、退職金を決めるのには大手企業の水準を参考にして決め、
そうでない部分は自分達公務員の上級職に有利な人事制度を維持していることはまったくもって好ましくないことであり、
公務員も民間の様に実力や実績評価制度をある程度取り入れ、年功序列形式も改める必要があると思う。
未だに年功序列制度が残り、長く勤めればてさえいれば、給与やボーナスが上がって行く仕組みは改善する必要があると思う。
ましてや福島県警のパワハラ事件ののように人間性に問題がある人間が、管理職になれるなど論外である。
現在の日本の公務員の人事制度には大きな欠陥があると思う。
私も過去に官公庁相手の仕事をした中で、少数だが態度や口の利き方が横柄だったり
業者を人だと思っていない感じの役人には大変の思いをさせられたが、
彼らのように業者とのやり取りをする者は上の役職の者からプレッシャーや無理を言われて
私ども業者に無理を言ったりすることもある。
その原因は公務員の縦関係の組織とエリート意識の弊害だと思う。
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