「劣化する青少年に明日はあるか」というタイトルの
『ウェッジ』という経済紙の昔の記事
○将来になんの希望もない青少年このままでは劣化が進むだけ
カネと利益に狂奔する政治家、不良品作りに励む企業、経営することを忘れ
た経営者、母親殺しに走る少年———。いずれも、いまの日本を象徴する現象
であるが、こうした現象をとらえて"日本、日本人が劣化している"とする議論
が飛び交っている。成蹊大学教授の竹内靖雄氏もその一人で、過日の毎日新聞
にこのような一文を寄せている。
「連日マスコミに取り上げられている不祥事、愚行、犯罪の氾濫を見ると、日
本人そのものの「劣化」が進んでいるのではないかと心配している。「このまま
では日本は滅びる」といった悲観論へと飛躍する人が出てくるのも無理はない」
京大教授の中西輝政氏も「劣化しつつある日本人の心を鍛え直す手立てを一
日も早く考えねばならない」とも警鐘を乱打しているのだ。
そのなかで、最大の問題は次世代の旗手であるはずの青少年が将来になんの
希望も見いだせず、のたうちまわっていることであろう。その姿を浮き彫りに
したのが、さきの日本青少年研究所の日本、韓国、中国、米国の「中学、高校
生の21世紀の夢に関する調査」ではなかろうか。
例えば、「人生目標」について、日本の中高生の多くが「自分の趣味をエン
ジョイする。その日を楽しく暮らす」と答えたが、中国は「自立した人間にな
る。家庭円満。社会貢
献。勉強ができる」、韓国は「自分が損をしても正しいことをする。特技を持
つ」、米国は「勉強がよくできる。素敵な異性を見つける」であった。また
「人類にとって21世紀は希望のある社会になるだろうか」という問いに、中国
の9割弱、米国の6割弱がそうなるだろうとしているが、日本はなんと3割強し
かいないのである。
そうした心情は、「将来就きたい職業」にも如実に現れており、「公務員や
フリーター」が上位を占める日本の中高生に対し、中国のそれは「会社の経営者や管
理者、法律家」、韓国は「先端技術者、教師」、米国が「スポーツ選手、芸術
家、会社管理者」である。
失速寸前に陥った原因は教育の荒廃に他ならない
いかに、日本の中高生が大志を抱くこともなく前途に夢と希望をなくしてし
まっているかが、おわかりいただけるだろう。識者のなかには、それを豊かさ
の代償と切り捨ている手合いもいるが、この国の行く末を考えない愚者のたわ
ごと以外の何物でもないだろう。中高生が上昇する手掛かりをつかめず、失速
寸前の状態に陥っているのは、ひとえに羅針盤であるはずの親や教師が人間と
しての生き方、あるべき姿、理想などを語り、教えなくなったことだろう。
NHKの朝のテレビ小説「私の青空」で、孫に「箸の使い方や魚の食べ方」を
教え、わが
子の金髪頭に「その髪を切れ」と怒鳴るシーンが茶の間の話題を集めたことが
ある。頑固親父を演じた伊東四郎の名演技もあるが、振り返ると一昔前にはこ
の類の頑固親父が平均的な父親の姿であったのだ。
いまでは、わが子とテレビゲームにうつつをぬかす父親、パートに夢中にな
り食事に手を抜く母親。そのような親がわが子に何を教え、夢を与えることが
できるだろうか。こうしたふがいない親の背中を見て育ってきた子どもが劣化
していくのは当然なことであろ
う。それを手助けしているのは、受験に勝つことしか教えず、教育委員会や父
兄の顔色しか見ない「デモ、シカ先生」があまりにも跋扈していることであろ
う。
イギリスに長年勤務したことのある三菱商事の廣田康人報道室長は「イギリ
スで教師が子どもに教えるのは忍耐、あわてるな、堂々と生きよう」の3点で
あり、「物理、文学、哲学などに優秀な学生が集まり、教師は尊敬の的となっ
ている」と語っている。斜陽の道を歩いてきたイギリスがここにきて、よみが
えろうとしているのは、国の礎である教育が荒廃していなかったからに、他な
らないだろう。
(引用終わり)
「デモ、シカ先生」って知ってるかな?
どういう先生か。
最近多いんだけどねこういう先生。
仕方なく仕事がないから先生しかないかと、とりあえず先生になる先生のこと。
不況で、民間に就職できない。しかたがない、教師でもやるかと。
先生でも仕方がない。教師にしかなれない。
というような人。
近頃は先生しかなれないって、先生も大変だ。
教員試験は非常に難しい。一昔前は非常に多かった。
他の就職がみんな失敗して最後に残るのが教師。
そういう先生は教えようという情熱がないから、
問題なく事勿れ主義で教師も一応公務員だから生活は保証される。
やる気はないけど此れがオレの一生かな。
こういうのがでもしか教師。
それの反対を何というか知っているかな?
グレイトティーチャー鬼塚って言うんだよ。
劣化する青少年。劣というのは劣る。
人間としてだんだん劣っているのではないかということだね。
人間として劣っていくってどういうことだろう。
昔はよく、少年よ大志を抱けといわれたものです。
北海道大学に招かれたクラーク博士が教え子たちに叫んだ。
少年よ大志を抱け。大きな志を持て。
それが君を大きくする。人間として飛躍させる。
それが君を幸福にする。その大きな志が最近は言われない。
一番はじめに「将来に何の希望もない青少年」というタイトルがある。
カネと利益に狂奔する政治家。
汚職でつかまった人がいる。
不良品作りに励む企業、雪印かな。
経営することを忘れた経営者、これはそごうの水島だな。
母親殺しに走る少年。これも多い。
いずれも、いまの日本を象徴する現象であるが、こうした現象をとらえて"
日本、日本人が劣化している"とする議論が飛び交っている。
成蹊大学教授の竹内靖雄氏もその一人で、
過日の毎日新聞にこのような一文を寄せている。
「連日マスコミに取り上げられている不祥事、愚行、犯罪の氾濫を見ると、
日本人そのものの「劣化」が進んでいるのではないかと心配している。
「このままでは日本は滅びる」といった悲観論へと飛躍する人が出てくるのも無理はない」
京大教授の中西輝政氏も「劣化しつつある日本人の心を鍛え直す手立てを一
日も早く考えねばならない」とも警鐘を乱打している。