難度海というのは苦しみ悩みおおきこの人生のことをいうんですね。
人生は苦なりとお釈迦様はおっしゃいましたが
「ままにならぬとお櫃を投がりゃ、そこらあたりはままだらけ」
思い通りにならない、思った通りにならん、いらいらする、
世の中こんな事が多い。
怒りを爆発させる。お櫃というのはご飯を入れるもの。
ままにならんと、えーいっと、ぶんなげたら、そこらあたりがままになった。
よかった、ということではない。
いらいらしてなんでもぶんなげたらよけい酷いことになる。
堪忍土。我慢しなかったら生きていけない、そういう毎日
「壁一重 子があって泣き なくて泣き」
一枚の壁を隔てて貧しい家の子沢山、どうすんだ、
あんたがつくったんでしょう。
このままでは一家干上がってしまう。
子供も友達にいじめられちゃったよ。
先生ちょっと刺しちゃったよ。
彼女ストーカーしていい?
とんでもないことばかりいってくる。
子供ばかりあってどうしてこういう目に遭うんだろう。
隣はにぎやかでいい、子供がほしい、
夫婦手を取り合って泣いている。
隣から子供の声が聞こえてくる。
うちはどうしてさびしんだろう。
あって泣く、なくて泣く、壁一枚へだてた夫婦がともに難度海で苦しむ。
「波の音 聞くがいやさに山家に住めば また松風の声がするなり」
波の音がざー。
うるさいなあ眠れない、こんなところに家たてるんじゃなかった。
海のそばはこりごり。
山にすんで、これで波の音がしない、今日からゆっくり眠れる。
こんどは松風の音がうるさい。まだ海の方が善かった。
どっちにいっても難度海
「永久に 満ちることなし 欲の山」
あなたはお金ほしい?どれだけ?あればあるだけ。
目安があるだろう。3億円が有れば。
3億円手にすると。
10億円手にしたらもういいかな?
まだたらん?見かけによらず欲が深いねえ。
どれくらい給料もらえたら満足しますか?時給30万?
本当に人間の欲にはきりがない、底なし。
限りない欲望を追い求めてあっという間に一生おわていく。
永久に満ちる、満足ということがない、
欲に引きづられて欲の山に迷い込んでもうでれなくなってしまう。
この苦しい人生を明るく楽しく航海させて下さる大きな船が
弥陀の本願なんだぞ。
教行信証の一番最初に親鸞聖人かかれている。
難思の弘誓は難度海を度する大船
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