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2021年03月10日
シャドウバース 32話感想 ルシアの成長、マウラの謎の収束、そして急転する物語
#32「希望の足音」
あらすじ
マウラは災いの樹周辺で待つルシアにバトルを要求、戦いの最中にヒイロが駆けつける。
伝説のカードで勝利しかけたマウラだが、そこへエイジの手による虚ろの影の集団が襲いかかる。
感想
おそらく他の面子を待っているルシアだがわざわざそこ登ったの?相変わらず高いところが好きだなこいつ。そこにマウラが現れてバトルを要求する。まあ闇落ちしそうなサブキャラはあらかた片しており、財善寺ミヤビや田部丘マイセルでは実力的にも物語的にもマウラの相手として不足だろう。マウラがルシアを選んだ理由は、「僕にだってわかりませんよ」と本人が言う通り明確なものはないのかも知れない。
モブを撃破していくカズキとそれに合流するミモリ、そしてカイとアリス。横スカスカなのにその扉を通る意味ある?カイの変人ぽさの演出なのかもしれない。
「ねえルシアくん、君は世界が好きですか?」
「さあね……でも、守るべき価値はきっとある!」
マウラの心中はさておきルシアを選んだ物語上の理由がここにあるように思う。シオリの言葉を借りるなら「世界に優しくされなかった」もの同士だからか。「あなたたちと僕」と他6人との差を強調するマウラに「差は埋まるものだよ」と返すルシア。ヒイロやシオリとの差を埋めた実績もあるのでルシアは最もマウラを変えられる可能性のある人物と言える。そう考えると、ヒイロVSマウラを2戦(10話・20話)やってもマウラの物語にあまり進展がなかったのも必然か。
序盤のバトル展開だがルシアは進化した【鉄槌の僧侶】を【鋭利な一裂き】で処理する。一裂きをフォロワーに打つのは俗に「処理一裂き」と呼ばれる負けフラグなのだが、相手がビショップだと顔(リーダーのこと)に打っても回復されてしまうのが悩ましいところ。ルシアはじっくり戦う戦略を選択したことになるが、後に出てくるマウラの「伝説のカード」の能力を知っていればこの一裂きは顔に打ったかもしれない。
バトル中盤に錯乱しだすマウラ。この時点ではわからないがこのエピソードを最後まで見るとレオンからの命令と自身の願望のギャップに苦しんでいるのがわかる。錯乱ぶりが尋常じゃないので精神力を使う仕様になっているバトルシステムの影響に思える。なんて恐ろしいゲームなんだシャドバこえーな。マウラが「レオンのカード」として認識している【レディアンスエンジェル】を引いたターンなのが暗喩的。
復讐状態に入ったルシアの顔がいい。細い髪が落ちる表現が28話と同じだが作画が同じ人なのだろうか。どなたのお仕事かはちょっと確認できなかった。
「僕のことなんて何も知らない!」
「そうだね、何も知らない。だけど彼の言葉を借りるなら……バトルしていれば分かるさ」
ここでちょうど「彼」が合流するのがエモい。ヒイロに気づいたルシアの微笑がなんというか慈しみに溢れているようで感慨深い。ヒイミモよりヒイルシに余念がない作品である。
「この世界には守るべき優しさだってあるんだ!」
「マウラ、絶望するには早すぎる!希望はきっと、まだある!」
「答えは君の中にあるはずだ」
ルシアの口からこんなポジティブなセリフが聞けるとは。いわば助けられる側だったキャラクターが助ける側に回る展開がアツい。ヒイロも「仲間同士」の戦いに困惑していなければ感慨もひとしおだったろうに。
「おそらく彼はまだ……伝説のカードに認められていないんだろう」
互いの相棒カードの応酬を経てビショップの伝説のカード【インペリアルセイント】登場。「認められていない」ことが同じ状況だったルシアには分かるのが自然な流れ。ルシアは復活した【ゴッドオブカース】を【黙示録】で【ダークエンペラー】を残したまま破壊、マウラは回復で粘るが、ルシアは次のターンにダークエンペラーその他と【アルカード】の疾走で勝利……のはずがまさかの展開に。
「運命に溺れながら、生を強く掴まんとするものよ……私の伝説を、あなたに託します。」
ビショップの伝説のキャラクターは【イリス】。本家シャドバ最初の世界で司祭を務める心優しい女性。序盤のストーリーではかなり重要な役回りであり、詳細に紹介するとネタバレになってしまうのでアニシャドのみの方はぜひプレイしてみてほしい。(まあ序盤よりそれ以降のほうが評判が良いのだが。)CVはおなじみ井上喜久子さん。艶の中に重厚感を備えたお声がずっと変わらず美しい。まあまだ17歳なんですけど。
「災いの樹を消滅させるには生贄が必要なんです。そして僕がその生贄だ」
23話でシャドウナイツの一人によって示唆された「マウラの運命」が明らかに。3クール目でも毎週のようにマウラのカットが挟まれていたが、この運命への使命感と葛藤を表現したものだったようだ。レオンは以前から善玉か悪玉か測りかねるところがあったが、その不信感のようなものがここで一気に噴出する。生贄にするために子供を拾うとはなかなかに鬼畜の所業だが、感じる通りの利己的な邪悪なのか、正義のための使命感と覚悟を持った悪なのかはまだまだわからない。
なんか今変なカット入ったぞ。ほんとに一瞬なのが笑わせに来てる……んだよね?おかしいな、真面目な話のはずだが……。
「そう、ただ生きたいという願い!」
育ての親であるレオンの意に反してでも「生きたい」という願望がマウラの本心にあり、ルシアとの戦いを経て自覚したことで伝説のカードのお眼鏡にかなったようだ。ただ自覚した願いを実行するつもりだったかどうかはわからない。レオンに対する恩義や愛情を吹っ切ったようには見えないが、ルシアらに対する敵対を止めていないのでレオンの計画に反逆しているようにも見える。結果的にバトルが中断したのでなんとも言えないところ。
「汝は希望!思いの結晶!今ここに奇跡を起こせ!」
インペリアルセイントの能力が明らかに。9/0/10で潜伏を持ち、敗北したときそれを無効にし体力を10にする。さらに自分のフォロワーを全破壊、手札全捨てで進化、さらに1度だけ、このフォロワーが攻撃した時追加ターンを得る。……これはすごい。これまでの伝説のカードはなんだかんだで最初に出てきたヒイロのヤケクソドラゴンが一番強そうだったが、最後にとんでもないのが出てきた。まあ敗北キャンセルしたところでこれ一枚で与えられるダメージは(相手が守護を張らない前提で)10点なのであまりの劣勢時に出してもおそらく逆転不能だが、拮抗するゲームに持ち込んだりカウントアミュでデメリットをスルーしたりとデッキ構築次第で相当な力を発揮しそうなカード。Switchの「チャンピオンズバトル」にも実装されたがさすがに敗北キャンセルはアニメ独自の能力っぽい。
【シャドバト情報をお届け】
— 「シャドウバース」TVアニメ・ゲーム公式 (@shadowverse_anm) January 26, 2021
『シャドウバース チャンピオンズバトル』に、TVアニメで活躍中の「伝説のカード」が登場決定
本日はビショップの「伝説のカード」をご紹介️
⚔️インペリアルセイント⚔️
「伝説のカード」は2021年2月上旬頃登場予定️続報をお楽しみに️#シャドバト pic.twitter.com/8QeNXpvZ5k
「僕は僕の中の願いを掴めた!」
生きたいという欲求は当然のものだしマウラがスッキリしたのもわかるのだが、バトルは続行して敵対的な雰囲気のままで、じゃあ災いの樹の封印はどうするのか……と視聴者的にはポジティブなのかネガティブなのかよくわからない状況のままバトルが進行する。追加ターンでマウラの勝ちか……というところでさらに衝撃の展開へ。竜ヶ崎エイジによる横槍が発生してバトルが中断、レオンがマウラを道具と呼ぶところに酷薄さが強調されている。ただ善玉ではないにしろ今のエイジと敵対関係なのは間違いなさそうだ。
「生きたい!生きたい!生きたい!嫌だ、嫌だァァァ!!」
無数の虚ろの影がゴリゴリとマウラの中に侵入していく様はなかなかグロテスク。マウラCVの井口祐一さんの怪演も相まって低年齢層にはトラウマになるレベルでは。この展開でサブタイトルが「希望の足音」なのおかしくない??「這い寄る絶望」とかに変えたほうがいいと思う。
今回は実質的にマウラの勝利だがインペリアルセイントの敗北キャンセルが破格で、さらにルシアはそれを知らずに戦っているのでバトル展開についてはさすがに評価不能。次回は闇落ちスーパーマウラVSヒイロ&ルシアのタッグバトルのようだ。第3クールがまだ4話くらい残っているがすでにクライマックスの様相である。
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2021年03月06日
シャドウバース 31話感想 カズキの「心の強さ」を見せつける横綱相撲
#31「勇者の剣」
あらすじ
ミモリはタクマの力を借りてエルフの伝説のカードを手に入れ、セイヤに勝利する。
一方、カズキもロイヤルの伝説のカードを入手し、ヒイロと共にズオウとコウに勝利する。
感想
前回からかなり間が空いてしまいました。本放送に追いつくどころかどんどん離されていく……。半分くらい美少女化したウマを育てるゲームのせいです。「でも、手を取り合える日が必ず来るから――」
前回のクライマックスから続き。ミモリのテーマがやはり「悪も救うことができるか」なのがわかりやすくなっている。ここでタクマの顔を映したほうがよりわかりやすいと思うが、この作品は一貫して視聴者の読解力を信頼しているフシがある。奇しくも今期のプリキュアがこの手の価値観を否定したと話題になったのが面白い。こちらの価値観のほうが王道だが、普遍的なテーマで多様な価値観が提示されるのは健全なことと思う。
「あなたに私の伝説を託します!」
エルフの伝説のカードを授けてくれるこの少女の名は【アリサ】。明るく素直な性格をしており本家7リーダーの中でも主人公格の存在。ロザリアという親友がいるがヒイロの母と同じように「災いの樹」に囚われてしまい、彼女を助けることがアリサの目的である。優秀なロザリアを慕うと同時に森の守護者としての技量に劣等感を持っていて、「普通」がコンプレックスのミモリと重なるところがある。他6人と比較して飛び抜けて善性に満ちたキャラクターなので、ミモリに「悪をも救う覚悟」を要求したのは彼女らしい。
「汝、生い茂る新緑、数多の妖精を統べしもの――お願い!」
エルフの伝説のカード【シャイニングヴァルキリー】登場。個人的にヴァルキリーという存在が大好きなのだが、流線的な甲冑+特徴的な兜+ドレス風スカート+適度な露出のデザインがヴァルキリーポイントを押さえていて大変素晴らしい。能力は5/2/5、ファンファーレでフェアリー1枚(直前に5ダメージ以上受けていたら3枚)を手札に加えてコストを0にする。さらに攻撃時能力で場のフェアリーの攻撃力合計と同じだけ攻撃力がアップする。うーん、ヒイロのヤケクソドラゴンと比較するとそんなに強くない。単体では活躍が見込めないので【ブリリアントフェアリー】等とのコンボ前提のカードと言える。エルフらしいと言えばらしいが。
前回場に出た【聖騎士の剣】の効果は「自分のフォロワー1体に疾走を与える」とのことだが場に出たorプレイしたフォロワーと表記するのが正しいと思われる。これでシャイニングヴァルキリーに疾走を与え、ブリリアントフェアリーとのコンボで3+3+3+12点で1ターンキル。……ん?これだと場に6面出てるので、聖騎士の剣は本家シャドバの乗り物アミュレットのように効果発動すると消滅するタイプなのかもしれない。
ちなみに前回【グロリアス・スラッシュ】で【シャドウ・プレデターゴーレム】を破壊したのはかなりの博打で、【まどろみの森】の攻撃封じが【天翼を食うもの】を外していたら負けだった。天翼ではなくSPゴーレムを破壊したのはSPゴーレムの攻撃力を0にする効果を解消するためと思われる。つまりタクマはミモリが巨大フォロワーを出すことに賭けてリスクをとったことになり、なかなか高度なプレイング。……まあタクマがシャイニングヴァルキリーの効果を知っているはずもないのだがこの作品も3クール目となると「細けえことはいいんだよ」の精神で視聴したいところである。
「礼なら竜ヶ崎に言え、あのバカのせいでここまで来たんだ」
「そっか、ヒイロ君が……!」
ヒッ……ヒイミモ!ヒイミモだ!!大砂漠の一滴の水がごとき貴重なヒイミモです!!!
「絶対絶対、世界救うからねー!」
世界の救済を文化祭の成功くらいのテンションで約束するミモリ。前回のヒイロと対比になっているのがよい。タクマの「普通じゃねえな、アイツ」がミモリにとって象徴的でありながらもたいへん自然なセリフでぐっとくる。
カズキVSズオウ&コウのバトルへ。ちなみに2対1でもタッグ側はライフ・墓場が共用で手札も各自の分しか使えないのでリソース面では別段有利ではない。ただこの二人の場合タッグ前提のデッキなので戦略面で有利と思われる。すぐヒイロが現れて2対2になるがこちらはタッグ前提デッキではないので戦略面での不利は変わらないと言える。
ズオウのシャドウ系カードは27話のジュスティーヌ姉妹と同じく全てのフォロワーをシャドウ化する【侵食する災い】と、【虚無竜の笛】。こちらは18話で登場した【竜呼びの笛】のアレンジバージョンのようだ。現状と今後加わる手札のシャドウ化カードをすべて【シャドウフレイムドラゴン】に変える。これは3/4/3でアレンジ元の【ヘルフレイムドラゴン】よりコストが1上がって突進を失ったが、突進しなくてもファンファーレで相手フォロワーに4点与えられるようになっている。さらにシャドウ系カードおなじみの三体合体で6/5疾走の【シャドウトリプルドラゴン】になる。9コスト払う必要があるが盤面を掃除して6点疾走できるのはなかなか強力。
コウのシャドウ系カードは【増殖する災い】で手札を(おそらく1枚)捨てて3枚の【シャドウソルジャー】を得るカード。その後シャドウFDに9コスト支払っているのでおそらく1コスト。ズオウが手札変身のアミュレットを出してコウが手札を補充するコンボが18話と同じでやはりタッグ前提のデッキになっている。そして疾走するシャドウTDの攻撃で物理的に高く吹き飛ばされるカズキたち。相変わらず物騒なゲームだ。
「弱いやつはみんな俺たちの獲物だ、まとめて食ってやる!」
「そんなこと言われたら……諦めるわけに、いかないじゃんね……!!」
自身の弟妹たちを思い浮かべて立ち上がるカズキ。たびたび書いているが世界を救う動機に説得力を持たせるには守るべき存在を描写しておく必要がある。カズキはヒイロやルシアと同じくその条件を満たしているので、新しいテーマを必要とせず試練をクリアしている。ここで特筆すべきは主人公たるヒイロがサポートに来ているのに彼に全く頼らず乗り越えたことだろう。バトル上では助けられているが物語上の試練においては全く力を借りていない。実力こそ味方の中で最下位だが、レオンの重視する「心の強さ」で言えばカズキはヒイロに匹敵するレベルなのかもしれない。
「あなたの覚悟、見事でした。私の伝説を、あなたに託します。」
ロイヤルの伝説のカードを託すキャラクターは【エリカ】。本家シャドバの最初の世界に存在する「アレスター王国」の姫に仕えるメイド兼護衛。実は出自が暗殺者であり姫に拾われて足を洗った経緯がある。その姫はヴァンパイアのユリアスを封じるための生贄としての役割があるため、姫を信奉するエリカはユリアスと序盤激しく対立する。融通がきかない石頭かつ姫様唯一主義なので、別に姫を害する気のないユリアスのほうがまともに見えるのが面白いところ。ユリアスと互角に渡り合うほどの剣技を持つ。
「汝は世界を変える剣!切り裂け!【レジェンドソードコマンダー】!」
ロイヤルの伝説のカード降臨。能力は9/5/5突進、ファンファーレでアミュレット【伝説の剣】を出し、これがある限り全てのダメージを0にする。攻撃するたびに相手リーダーに3ダメージ。うーむ、盤面干渉可能でダメージで死なないのはいいのだが必殺等は防げないし、9コストならもう少し決定力が欲しいところである。場を1つアミュレットで埋めるのもマイナス。アニシャドのカードプールでも【バハムート】があるはずなのであまり活躍が見込めそうにないカード。
ズオウは【竜の知恵】で手札補充しシャドウFD2体を出し、シャドウTDのラストワードで出てきていた1体と合体させて再び6点疾走させるが2点足りず。惜しい!ギリギリの展開!……と言いたいところだが、シャドウFDその1はカズキのターンからいるはずなので、合体させる前に攻撃させておけば足りていたのでは?……まあ伝説のカードが降ってくるバトル展開はまともに評価できないのだが、あまりに雑なのは関心しない。正確なテキストがわからないので攻撃できない理由があったのかもしれないが。
ヒイロにターンが渡り、おなじみトップ解決【竜の力】で強化されたレジェンドソードコマンダーで殴って勝利。バトル自体は苦戦したものの、物語上のハードルはなんの苦もなく超えた横綱相撲と言えるのでは。横綱相撲が面白いかどうかはまた別の話だがカズキのこのキャラクターには好感が持てる。勝利しイチャつくヒイロとカズキだが、全ての伝説のカードを手に入れたために遺跡が崩壊し脱出する。マウラのカードは灰色状態だったはずだが手に入れた判定になるようだ。……ズオウたちが放置されたが死ぬんじゃないのこれ。ミモリは悪をも助ける覚悟を示したというのにお前らと来たら……。
「ヒイロにばっかりカッコいいことはさせられないじゃん!」
キン肉マンオマージュと言っていいのかわからないほどベタな「俺に任せて先に行け」様式美を決めて次回へ。次回はまさかのマウラVSルシア。2度バトルしてもあまり進まなかったマウラの物語が、3クール目に置かれた多数の布石を回収してついに進展しそう。
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2021年02月18日
【事前評価】シャドウバース Eternal Awakening / 十天覚醒 アディショナルカード
Cygames, Inc.
十天覚醒のアディショナル追加の時期がやってきました。ちょっと遅れましたが今回も事前評価やってみたいと思います。本弾の答え合わせはこのアディショナルのと一緒にやろうかなと思っておりますが、正直今から気が重いです。ラスティナ、ノア、一角獣の祭壇にDを付けたマヌケがいるらしい。わたしです。
カードはSSからDまでの6段階で評価し、基準はファミ通Appさんのものを採用。以下のようになっております。
SS----Tier1デッキに採用され、ナーフされるパワーを持つカード
【トリニティモンスターズ】等
S------Tier1デッキに採用され、ナーフはされないパワーを持つカード
【未来への飛翔】【フォレストレンジャー・ウェルダー】等
A------Tier1デッキに採用される or カード単体で評価できる強カード
【石英の魔女】【ソウルガイド】【天星剣王・シエテ】等
B------カード単体としては平凡 or 環境デッキでたまに見るカード
C------ネタデッキで採用されたりごく稀に遭遇するカード
D------ローテ落ちするまで存在を忘れるカード
シャドウバース Eternal Awakening / 十天覚醒 アディショナルカード事前評価
エルフ
閃光のエルフ・アルバータ ------ S
爪嵐の猫娘・セン ------ B
アルバータは現行Tier1のロキサスで使ってくれと言わんばかりの性能。ただ扱いが難しそうなのでプロリーグ等の競技シーンでは見そうだがランクマではあまり見ないかもしれない。センはアクセラエルフに入りそうだがウィッチにあまりにも弱いのがネックか。
ロイヤル
シュヴァリエ・マグナ ------ A
アームドバトラー ------ C
シュヴァリエは融合条件が軽めで、OTK系を防いでくれるのでロングゲーム前提のオクトー&シエテの進化ロイヤルに入りそう。アームドバトラーはヴァルフリートに噛み合う性能をしているがデッキを浮上させるほどではない気がする。
ウィッチ
銀灰の星・アレイスター ------ B
アストラルダンサー ------ C
20枚以下系にはそろそろキーワードが欲しい。アレイスターが入るとしたらキャルリンクルなのでデッキを削るデメリットは少ないと思われるが、招来の大天使を押しのけるほどかどうか。アストラルDはヴィンセント御用達だがスペブ系との共存が難しいのがネックか。
ドラゴン
ティアマト・マグナ------ C
ガルグイユ ------ C
ティアマトは攻撃されない効果を付与するくらいなら疾走で殴ったほうが早い気がする。全体除去もゲオルギウスでよくね?回復もついているが器用貧乏な印象を受ける。ガルグイユもDJDやガンダゴウザ、ラスティナを押しのけるかというと微妙。
ネクロ
セレスト・マグナ ------ B
ボーンドミネーター ------ A
セレストは特定の相手に有効というメタカードの域を出ない気がする。ボーンドミネーターは葬送もできるフォロワーなのでグレモリーに最適。墓地30は難しくないので決め手の一つになりそう。ファンファーレなしとはいえ7コスレジェがオマケについてくるのが異常。
ヴァンパイア
シェムハザ ------ A
灰白の豹・アイル ------ B
シェムハザの効果がヤケクソすぎる。バアルには向かないが鏖殺、背徳を入れたアグロが強くなりそうな印象。アイルはショーダウンデーモンあたりと相性がよくこっちはバアル向き、シェムハザとは噛み合わないがアグロにも入りそう。
ビショップ
フリッグ ------ C
ルナールプリースト ------ SS
フリッグはチェキババより2T早く出せるが下準備が要るのでイマイチか。アクセラもないのがマイナス。ルナールプリーストは……0コス回復やめろ。毎ターン回復もおやめになって。オギャーッ!回復遅延デッキとの戦いは人生の無駄ですわ!クソわよッッ!!ナーフの期待を込めて初のSS評価。
ネメシス
コロッサス・マグナ ------ B
マウンテンドール ------ B
コロッサスは進化しないほうが概ね強い珍しいカード。結晶による除去能力と進化込みの火力が高いが進化ネメシスの地位を押し上げられるかどうか。マウンテンドールは進化にも連携にも入りそうだがこちらもTier1を狙えるほどではない気がする。
ニュートラル
オーバーヒートデーモン ------ B
3/3/3の令和標準スタッツを備え7T目の盤面干渉力も高く進化を稼げる。消滅効果もちょくちょく役立ちそう。ニュートラルを入れる枠があり、7T目に強力な動きがないデッキなら採用の余地はあると思う。
以上です。すでに実装されていますがまだ情報は全く仕入れてないのでご容赦を。
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シャドウバース 30話感想 言外に描かれるミモリの「悪を赦し、救う覚悟」
#30「覚悟と勇気」
あらすじ
ミモリは虚ろの影に取り憑かれたセイヤとバトルするが、そこへタクマが現れ共闘する。
一方、ロイヤルの遺跡に到着したカズキは虚ろの影に取り憑かれたズオウたちと対峙する。
感想
エルフの遺跡でバトルを開始するミモリとセイヤ。バンク久しぶりだな。尺に余裕を感じる。
「ほんとに世界を救う覚悟があるのかな、なんにも知らないお嬢さん」
「……あなたは、普段のあなたじゃない」
会話が成立していないが、これから精神力を使う戦いをすることを考えれば話には乗らないのが正しいかもしれない。「この世界に救う価値はない」はヴァネッサも28話で同じことを言っていたが、二人の内心にある見解なのか、それとも災いの樹が持つ思想的性質なのかはわからない。セイヤはこれまでの闇落ちキャラと比較して、表面的な邪心があまり感じられない分不気味さがある。闇落ち組の中ではおそらく最強のプレイヤーなので、味方7人の中では強豪とは言えないミモリで大丈夫か?という緊迫感を与えてくれる。
「お前も世界を救うの手伝ってくれ!」
世界の救済を文化祭の手伝いくらいのテンションで頼むんじゃないよ。タクマはヒイロに助けてもらったがその記憶があるのかは定かでなく、もともと友人でもないのにしぶしぶ了承するところに性根の良さが見える。ここでヒイロがミモリのほうを託すのも面白い。ストーリー上の都合ではあるがまあ実力的にカズキのほうが心配だもんな。しかしここまで主人公とヒロインが絡まないアニメがあるだろうか。2話や13話のヒイミモ描写はかなり貴重だったんだな。
カズキのほうに場面が移り、ロイヤルの遺跡で待ち受けるのは虚ろの影に取り憑かれたズオウとコウ。こいつらもジュスティーヌ姉妹と同じく全く変わってないな。あまり強敵の印象がないが2対1だとさすがに不利なバトルに思える。
ミモリのバトルに戻って、エルフのレジェンド【クリスタリアプリンセス・ティア】と【クリスタリア・イヴ】登場。初期の強豪デッキ「テンポエルフ」を支えたフォロワーで、後攻4ターン目に【エルフプリンセスメイジ】を進化させ、得た0コスフェアリー2体を使用し5ターン目にイヴ進化を起動させる動きが強力だった。守護裏のティアを撃ち漏らすと回収されて再び使われたりして厄介。ちなみに「チャンピオンズバトル」発売に際してのイラストナーフでイヴの衣装の肌面積が大幅に減ったのだが、アニメの実体化バージョンではなぜか昔の露出度のままである。えっちだ。いいのかな。
これまでの闇落ち組は全て2リーダー混成デッキだったが、セイヤのデッキはなんとウィッチ単色のようだ。ズルくない。さすが強豪。まあ秘術デッキはただでさえ土の印の設置と消費のバランスが難しいので混成にするメリットが薄いと言えるが。そして虚ろの影由来のシャドウ系カードは当然入っている。【シャドウ・プレデターゴーレム】の能力はかなり多彩で、
・本体は7/0/7
・ターン終了時、土の印で相手のみ全体2点ダメージ
・さらに【シャドウアサルト】(5/5)を場に出す
・相手のフォロワーが場に出たときその攻撃力を0にする
・ラストワードで【プレデターゴーレム】(7/7)を場に出す。(詳細は9話参照)
本体の攻撃力がなく、真価を発揮するのに土の印を供給し続ける必要があるが、かなりの強力カード。
マルグリットから精神力仕様のバトルシステムを借りてモブ多数を撃破するタクマ。思えば1話で普通にミモリを倒していたわけでそれなりの実力はあるようだ。バトルを見ていたマルグリットから切り札不在を指摘され、所持しているがデッキに入っていない【グロリアス・スラッシュ】を勝手にデッキに入れられる。以前初心者向けの記事を書いたが、現状のシャドバは確かに切り札依存度が高いゲームなので納得できる指摘。しかしマルグリット自由だな。覗きが趣味の人みたいになってるし。
回想で幼き日のタクマとセイヤが描かれる。4〜5年以上前に見えるのでその頃からシャドバが存在したようだ。タクマの髪がグレー一色なのでどうやら白い部分はメッシュらしい。セイヤに対する反抗心の現れかもしれない。セイヤはルシアと同じ制服を着ているのでオブディシアン学園の卒業生ということか。セイヤもタクマのデッキにダメ出しをするのだが、実にカードゲーマーあるあるの状況。別に世界の命運をかけた状況でもないのに口出しされてはタクマが反発するのもむべなるかな。セイヤは柔和で紳士的だがあまり空気を読まないタイプかもしれない。これは二人の年齢差が生んだ確執に見えるので、歳がもっと近ければ切磋琢磨する良好な関係になっていたかもと思わせてくれる。
「君も資格を持っているのかな、そうは見えないけど」
「『君』だと……?テメェなんのつもりだ」
エルフの遺跡内に到着するタクマ。兄に対して「テメェ」もどうかと思うぞ。これまでの闇落ちキャラは元人格の執着をブーストするような変化を見せていたが、セイヤは弟の存在を忘れており真逆。虚ろの影の侵食が進んでいる描写だろうか。18話のカズキのようにバトルにタクマが乱入し、【剣豪】の進化時能力でシャドウアサルトを破壊する。なるほど、この時代のエルフは強力なフォロワーを戻したり封じたりはできるが破壊手段に乏しいのに対し、ロイヤルは剣豪や【冷酷なる暗殺者】【ツバキ】【猛襲】【ファングスレイヤー】など豊富なので噛み合ったコンビと言える。
「……バカだな、お前」
「そうかも!」
天使か?かわいい。過去のわだかまりを捨ててタクマに感謝するミモリと、それに対してバツが悪そうにするタクマの組み合わせがたいへん良い。前々回のアリス&カイ以上に意外な組み合わせで、長尺のおかげで多様なカップリングが見られて嬉しい。実に第1話からこの布石を置いていた全体構成がお見事。
虚ろの影の支配度が上がっていくセイヤは【天翼を食うもの】をプレイ。手札を全て捨てその分だけサイズが上がる、カードゲームでは定番の能力を持つ。最初期、超デメリット持ちのくせにデカいだけのこれをなんとか活用できないかと数多のデッキビルダーが頭をひねった、ノスタルジーを感じさせるカード。しかし先述したように、ロイヤルはフォロワー破壊手段に富むのでタクマ相手には絶対プレイしないほうがいいカードである。グロリアス・スラッシュをタクマに渡したことを覚えていたら絶対出さないだろう。それでもプロか!と以前のようにツッコミたくなるところだが、これもこれまで同様、闇落ちしたことで本質的に弱くなった描写なのだろう。ジュスティーヌ姉妹以外全ての闇落ちキャラに共通する描写なので意図的な演出と思われる。
案の定グロリアス・スラッシュを引くタクマ。もはやこの作品においてトップ解決は英雄の証なので感慨深いものがある。効果は相手のフォロワー1体を破壊し、相手のほうがフォロワー数で勝るなら【グロリアスパラディン】を場に出す。これは7/7で突進を持ち、ラストワードで【聖騎士の剣】を場に出す。これの効果は次回に持ち越しだが、グロリアス・スラッシュ自体が10コストなのでロングゲームを想定したカードなのは間違いない。「いつもみたいに笑ってみせろよ!それができねえんじゃあ……テメェは俺の兄貴じゃねえよ!」のセリフと表情はセイヤに対する愛憎両方が伺えて印象深い。
元人格の記憶と虚ろの影の支配が拮抗し咆哮するセイヤ。これまで正邪の状態を問わず穏やかなトーンだっただけにギャップがすさまじい。セイヤCVは近藤隆さんで特にゲームに多く出演されている実力派。ギルティギアシリーズのファウスト、ポチョムキンや近年作品でのテリー・ボガード役などが特に著名。白目の部分が黒くなる描写ははじめてなので侵食が相当深くなったことがわかる。総攻撃でミモリたちのライフが一気に1になり、邪魔だと言いつつミモリをかばおうとするタクマのツンデレが良い。
「俺はてめえの敵だったろ」
「ひどいなーって思ったよ。でも、今は味方だもん!」
聖女か?かわいい。今回のテーマは「悪人をも救うことができるか」のようだ。度々書いているが「世界を救う」という漠然とした動機に説得力を与えるには相応の描写をしておく必要がある。ミモリはルシアにおけるシオリのような守るべき存在が出てこないのでそのあたりが弱く、それを補って「心の強さ」を示すために、「悪人=かつて自身のスマホを奪ったタクマ」を赦して共闘することで「悪人をも救う」覚悟を見せた、ということだろう。非常に良いテーマだと思うが若年層向けのアニメにしてはかなり高度な言外・行間を読ませる描写に思える。対象層にちゃんと伝わったことを願うばかりである。
「私に、まかせて!」
決着とエルフ伝説のカードお披露目は次回に持ち越し。今回はミモリの作画がぬるぬる動いてひたすら可愛かった。美少女ショット集置いときますね。
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2021年02月03日
シャドウバース 29話感想 結実するルシアの物語に強烈なカタルシス
#29「僕である証」
あらすじ
ルシアは虚ろの影に取り憑かれたシオリとのバトルを経て、伝説のカードを自らのものとする。
一方、エルフの遺跡に到達したミモリは虚ろの影に取り憑かれたセイヤと対峙する。
感想
シオリの声を感じて屋上に向かうルシア。……う、浮いてるーー!!25話で闇落ちタクマがビルの上から平然と飛び降りていたが、身体能力強化というよりはもっと超常的な力が働くようだ。病人であるシオリがひと目で異常な力を得たのがわかる描写。前回も書いたが一番の強キャラであるルシアの対戦相手に「闇落ちした妹・シオリ」を持ってくるのはなかなか辛辣な展開。
「わたしはあなたに伝えたいことがあるんです。今だったら伝えられます」
ルシアと同時にシオリのキャラクターも掘り下げられることが期待されるセリフ。虚ろの影に取り憑かれると自制していた内面の欲望が開放されるようだ。(もともと欲望に忠実そうなジュスティーヌ姉妹は全く変わってなかったが、もしかしたら彼女らの設定上の内面が描写されていたのかもしれない。)バトル前のバンクは二人とも無し。今回はOPもEDもなく24分全てをストーリーに費やしていて見応えがある。結論から言うと神回。
「それは……世界を滅ぼす力だ」
「滅びればいいじゃないですか、こんな世界」
前回少し書いたが「世界のために戦う」動機に説得力を持たせるには、例えば家族であるとかの守りたい存在を描写しておく必要がある。ルシアにとってそれは他でもない妹シオリなので、守るべきシオリが闇落ちする=世界を救う動機を失うということになる。「動機を失う」は物語上の試練において単に失敗・敗北するよりも強い挫折として機能するので、3クール目中盤にしてこれまでで最も緊迫感のあるエピソードとなっている。
標準的な倫理観を持っていればたとえ妹が望んでも世界を滅ぼしはしないかもしれない。また、その妹がどう見てもいつもと様子が違ったら……という「挫折へのブレーキ」が視聴者に思い浮かぶことだろう。が、精神ダメージを受ける仕様になっているこのバトルでは、負けたら「標準的な倫理観」は容易に破壊されるだろう。シオリの様子についても「お前はシオリじゃない」と一度否定する描写を入れることで「本当にシオリなんだな……」とルシアに心から理解させている。【呪剣の吸血鬼】でシオリを攻撃することをためらったり、シオリと問答する描写を丁寧に入れることで、ルシアの「挫折へのブレーキ」を一つ一つ潰していることがわかる、極めて執拗で見事な描写と言える。
「だから私も世界に優しくしない。間違ってます?」
シオリの感情が狂喜と怒りを激しく往復していることから逆説的に普段は強く自制していることが伺える。シオリのCVは豊田萌絵さんで響け!ユーフォニアムの川島緑輝役などが著名。情緒不安定さが声色のアップダウンによって見事に表現されている。
「それだけじゃない、この世界には……!」
ルシアにとっては妹と天秤にかけるほどヒイロの存在が大きくなっていたようだ。今回はルシオリ回であると同時に濃厚なヒイルシ回でもあるのだが、ヒイロはミモリとカズキを助けることしか考えておらず全くルシアを気にかけていないのがちょっと面白い。
バトルについて触れると、シオリのデッキはヴァンパイアとビショップの混成。平常時と虚ろの影支配下のギャップが特に激しいキャラなので、ヴァンパイアの魔属性とビショップの聖属性がそのギャップを象徴しているようにも思える。双方とも回復が得意なリーダーなのが病弱なシオリの欲求を現しているようで皮肉を感じる。また、デッキタイプとしてはタクマやシロウと同じく【災いの刻印】で【シャドウソルジャー】を延々と出すタイプのようだ。どうでもいいが【ブラッドウルフ】、お前意外と白いな……灰色〜黒のイメージだった。
「僕は苦しんでなんかいない……!シオリが幸せならそれで……」
「だからそれが……それが苦しいって言ってるんですよ!!!」
妹のためだけに生きようと自分を偽るルシアと、兄が自分のために私心を殺すことに苦しむシオリ。このお互いを想うがゆえに苦しむ関係性は、片方から無償の愛が注がれるだけの関係に対して、それへの返答を含んでいて一層深い表現と言える。12話のこの兄妹の過去描写に対しては「テンプレの浅い不幸話」と評したが、だからこそ今回の「返答」に深みを感じるようになっているので、長尺を生かした見事な布石・構成に思える。
場面が変わって、アインとツヴァイによる保護を拒否してしまうタクマ。まあ全身黒タイツの男女がいきなり目の前に現れたら気持ちはわかる。おそらくセイヤとバトルする役割があるからだろうが、シャドウナイツの見た目が怪しいのがストーリーに自然さを与えていて笑ってしまう。
「私が苦しめば兄さんは苦しい、だから兄さんが苦しめば私が苦しいって……どうして、そんなことがわからないんですか!!」
シオリの片目の色が変化し本来の赤い目のほうから落涙が見られる。彼女の情緒が声色的にも視覚的にもハイとローを瞬間的に行き来するのでなかなかのサイコホラー感。現実の人生でこういう状態になることはそうそうないだろうしCV豊田さんの技量が伺える。主張の方向性も兄優先と自分優先をくるくると転換しており、兄への愛情と怒り、兄を束縛する苦しみと離れる悲しみ、兄のための自制と自分のための憐憫……とあらゆる両極の感情の板挟みにあっていることが巧みに表現されている。
『お前が苦しんだら、お前の妹はもっと苦しいだろうが!』
(ああ……ヒイロ。君の言葉は正しかったのか……)
ヒイロはシオリに会ったこともないのに完璧なプロファイリング。シャドバを絶対楽しむサイコ野郎の印象が強いが(失礼)、ヒイロも「両親がおらず」、祖父と「二人家族」で、「庇護される側」というシオリと共通点があるので、シオリの思考を理解することに説得力がある。(「チャンピオンズバトル」ではイベントでヒイロの祖父想いの一面がちょくちょく見られる。)このストーリーを描くために逆算して設計されたようなキャラクターたちであり、全体構成の緻密さを感じる。
【群れなす飢餓】の打ちどころを間違えるルシアだが、プレイミスがプレイミスとして描写されるのはこのアニメではかなり珍しい。9話や24話のような展開上のご都合は感じないので、自身とシオリの嘘と本心に向かい合うことで思考リソースを削がれたという描写かもしれない。真実を認めた上で妹より自分を優先することは、ルシアにとっては凄まじく心理的障壁が高い決断なので無理もない。
いつからだろうね。僕が僕に嘘をついていたのは。
最初はただ生きるために始めたシャドバだったのに、
いつの間にか――いつの間にか手放せなくなってしまった。
だけど認められなかったんだよ。僕ばかりが幸せになるなんて。
認めるよ――僕は、僕は、
「僕は……シャドバが好きだ!!」
言えたじゃねえか……。(号泣)ヒイロの「シャドバすっげー楽しい!」がネタにされるほど乱発されてきただけに、対照的なルシアのこの一言が重い一撃になるのが面白い。ここでEDテーマが流れるのが震えるほどアツい。音楽の持つ力を思い知らされる。21話と22話のヒイロVSルシア2戦目は1戦目の繰り返しであり退屈なものだったが、二度に渡ってルシアの信念・規範・状況を念押しして描写したからこそ今回のカタルシスが強くなっていることは否定できない。「退屈な回」と「必要な回」は両立する(しやすい)ので21〜22話の評価は変わらないが、あのエピソードのおかげで今回が素晴らしいエピソードになったこともまた間違いないだろう。
「さあ……我が伝説を、貴様に託そう。」
前回もちらっと触れたがこのヒゲダンディは本家シャドバリーダーの一人【ユリアス・フォルモンド】。彼の世界において最後のヴァンパイアであり人類への脅威として封印されていた過去がある。とはいえ性格的には余裕に満ちていてある意味紳士的、強者との戦闘を好み弱者には興味を示さない。善良とも言えないが邪悪でもないタイプ。シャドバの初期7リーダーは性格に難ありの人物が多かったのでむしろ一二を争うほどにまともであると愛されたおじさん。自分を偽っていたルシアにたやすく力を与えないところは実にこの人らしい。CVは諏訪部順一さんで代表作多数だがこのブログ的には覇穹封神演義の玉鼎真人でおなじみ。もう声からして強キャラ。
「汝は真実の証明、気高き暗黒!来い!アビスドゥームロード!!」
魔神でも降臨したかのような禍々しく荘厳なエフェクト。効果は9/6/4で疾走を持ち、ファンファーレで自分のリーダーに体力1になるようにダメージを与え、同じだけ他の全フォロワーにもダメージを与える。(おそらく味方も含まれる)全体ダメージと疾走は強いが自傷効果がかなり破滅的。9コストということで回復と同時に使うのも難しく、守護をふっとばしてフィニッシュを決めるのが現実的な用途と言えるだろう。今回のルシアはシオリにターンを返したが、ヴァンパイアは1点出るカードが多いので本来なら高確率で負け。しかしシオリはビショップとの混成で攻撃性が薄まっていたせいか直接ダメージを出せなかった。これは25話のタクマや26話のシロウ同様、闇堕ちしたことやそれへの抵抗が敗着に繋がった象徴的描写に思える。
守護を張って耐えるシオリだが、ルシアは【ダークエンペラー】と【ブラッドレイジ】で突破し勝利。伝説のカードと相棒カードによるフィニッシュがアツい。アビスドゥームロードのもう一つの能力「カードが0枚のとき攻撃力が3上がる」はヒイロの【イグニスドラゴン】をリスペクトしたような印象を受ける。それにしても、兄妹の赤裸々な心の激突を無反応で見ていられたマルグリットさんはある意味すごい。
「僕は行くよ。友達と共に、世界を救いに。」
友達!さっきも言ってたけど聞きましたかみなさん!友達ですって!何度も書くが二度もめんどくさいやりとりをしたキャラだけに笑顔の破壊力が高い。2クール分の積み重ねを消化する神エピソードでたいへん見応えがあったが、3クール目中盤にしてこれだと後半はどうなってしまうのだろう。そして次回はまさかのミモリVSセイヤ。タクマの介入が予測されるので久々のタッグバトルだろうか。
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2021年01月22日
シャドウバース 28話感想 アリスとカイ、交互に重なり描写される「心の力」
#28「重なる答え」
あらすじ
カイとアリスはジュスティーヌ姉妹にそれぞれ勝利し、伝説のカードを手に入れる。
一方、ルシアも伝説のカードを入手し、妹・シオリの入院する病院へと向かう。
感想
ヴァンパイアの遺跡にてシャドウグランプリ編のモブを倒し、伝説のカード【アビスドゥームロード】を入手するルシア。しかしこちらも27話のマウラと同じく灰色で使えない状態になっているようだ。このヒゲのおじさんは27話のローウェンと同じく本家シャドバのリーダーの一人で【ユリアス・フォルモンド】。おそらく次回にも登場すると思われるので詳細は次回に。
場面はアリスVSビビアン、カイVSヴァネッサに戻って【虚無への道】の効果が明らかに。27話で登場した【侵食する災い】により「シャドウ化」したカードが15枚以上破壊されているとターン終了時、相手フォロワー全体に5ダメージ、さらに【シャドウアサルト】を場に出す。シャドウアサルトは5/5でフォロワーを攻撃できないが守護を無視してリーダーを攻撃できる。【冥府への道】のダメージ効果を弱くした代わりに中型フォロワーを無限に出すようにしたアレンジバージョンといったところ。
「アイドルちゃんよォ、何度も言ってるだろ。思い切りが足りねえんだよ!」
何度も言ってたっけ?と思わず前回と16話を確認してしまったが初耳である。まあ描写外のところで言っていたのだろう。今回は会話に限らずバトル展開についても全ては描かれていないので評価が難しいのだが、アリスの切り札【スケルトンレイダー】で7点を受けてもビビアンの体力には余裕がある。虚無への道の発動まで守りきるデッキと思われるので、かなり完璧なゲーム運びをされたものと推察できる。
「てめえはアイドルか、シャドバプレイヤーか、何者だ」
精神的な揺さぶりをかけるビビアン。「シャドバプレイヤー」の響きがいまいちサマにならないのが残念。「決闘者(デュエリスト)」のようなカッチョいい肩書を設定していればこんなことには……。アリスは17話でミモリとの交流を経てアイドルを演じる自分もある程度肯定できるようになったはずだが、今度は素面とアイドルの並立が中途半端と見なされるとは皮肉なものだ。
マルグリットの話を聞いて迷わずカズキとミモリを助けに行くヒイロ。この行動がアリスを助けに行かなかったカイと対比になっているのが面白い。カイが今回出した答えに対する布石なっていて地味ながら巧みな描写と言える。
「あなた、世界の何を知ってるんです?この世界の何を?」
カイVSヴァネッサの戦いに移り【次元の魔女・ドロシー】が登場。かわいい。「ドロシーウィッチ」は中盤にコストが下がったフォロワーを一気に展開するデッキとして本家においても一世を風靡した。とはいえ全体除去に弱く、このバトルでも虚無への道が場にあるのでカイとしては以前厳しい状況。そしてヴァネッサもカイの机上論的・頭でっかちな部分を弱点と見抜いて揺さぶりをかけてくる。なかなか正確なプロファイリングである。ジュスティーヌ姉妹、シャドウグランプリ編では見掛け倒し感が強かったがようやく強キャラっぽくなってきた印象。
「僕は仲間のためにバトルする!そしてあなたを倒して、仲間を救いにいく!」
カイはヒイロやカズキ、ルシアのように猫目町に住む家族が描かれたわけでもないので、「世界のために戦う」という動機に説得力を感じづらいキャラになっており、そこを彼の頭でっかちな部分に上手くリンクさせた展開と言える。これまで拠り所としてきた「世界・計算・絶対」を超えて新たな「仲間・心の力・不確実」を掴みに行くために【知恵の光】のドローに賭けるカイは、ここぞというときの主人公・ヒイロと重なるものがあり感慨深い。
「本気のアイドルで、本気のシャドバプレイヤー!それがあたし、黒羽アリスなんだよ!」
キャラクターソングをBGMに「心の力」を示すアリス。カイは「数学の世界ではなかった」と自省しているが、その数学的発想による一言がアリスの心を動かしたところがなかなか面白い。ミモリは当然としてカイやヒイロもアリスを導いたと思うとこちらも感慨深いものがある。アリスにまつわる物語は4話・8話・16〜17話と続いて4回目で、段階的に進展しており長尺のアニメならではの厚みを感じる。
「あなたが欲しいなら……ルナの伝説を、あなたに託すよ」
アリスの心に呼応して「伝説のカード」を授ける、こちらも本家シャドバのリーダーの一人である【ルナ】。両親を殺害されたことがきっかけでネクロマンサーの力に目覚め、その境遇ゆえに狂気に支配されていたが、ストーリーを重ねるごとに年相応の少女らしい性格を取り戻していくキャラクター。【紫紺の抵抗者・エンネア】との友情は必見。(らしい。まだ見てない。)CVはアリスと同じく小倉唯さん。どちらも幼い少女だが声色が明らかに違ってアリスより儚げな印象。見事な演じ分けである。
「新たな力を得るために……さあ、その名を!」
カイに伝説のカードを託すこの女性は【イザベル】。前回登場したローウェンの黒龍化が原因で婚約者を喪い、彼をよみがえらせることを目的とする魔術師。ルナ同様に暗い過去を持つキャラクターなのだが彼女もストーリーを進めていくとそれなりにポジティブになっていく。ちなみにスタイル抜群で胸元が大きく空いた服を着ていたのだが、コンプラ的にアレだったのか海外版や第二弾スキンでは露出度がナーフされてしまった。アニメでは正面が見えない始末。ちょっとー!!CVは佐倉薫さんでアイマスシンデレラガールズの黒埼ちとせ役や近年のぷよぷよのウィッチ役でおなじみ。
「汝は魂の支配者!永遠の番人!わたしの全てをあなたに込める!」
ネクロマンサーの伝説のカード、【デッドソウルテイカー】登場。効果はこのバトル中に破壊された全てのフォロワーを場に出す。(【スカルビースト】が出ているのでコストの高い順ではなくおそらくランダムと思われる)さらに相手のターンに自分のフォロワーが破壊されたときそれらを復活させる。つまり相手のターン限定で自分のフォロワーが【デュエリスト・モルディカイ】になる効果である。前回のヤケクソドラゴンに負けず劣らずインパクトの強いカードと言える。
アリスのこれまでの価値観では一般的に可愛いカードの【天弓の天使・リリエル】などは「可愛くない」扱いで、スカルビーストや【よろめく不死者】が「可愛い」扱いだったのだが、デッドソウルテイカーはリリエル寄りの見た目かつスケルトンレイダーのようないかめしさも備えているのが印象的。これはアリスの価値観が一般的に可愛いものとホラー的な恐ろしいものの両方を「可愛い」と思えるようになった、つまりアイドルとシャドバプレイヤー、双方に本気の覚悟を象徴しているのではないだろうか。
「汝、七つの知恵にて全能に至るもの!」
ウィッチの伝説のカードは【セブンズフォースソーサラー】。進化時に手札のコスト3以下のスペルのコストを0にする効果に加えて、なんと「自分のターン中に7回スペルを使用すると相手リーダーに20点ダメージを与える」という効果を持つ。まあこれ自体が8コストであり、進化効果を活用しても残りのコストで7回プレイはかなり要求値が高いので、インパクトはあるが強さとしてはさほどでもなさそう。ただこの手のカードは本家の【魔道具専門店】しかり、相手のソリティアに付き合わされるのであまり好まれない印象。
アリスとカイ、双方とも伝説のカードでフィニッシュして勝利。今回のバトルは「揺さぶり→覚醒→伝説授与→カード登場→真の効果発動」とそれぞれのシーンで二人が交互に描写される演出が印象的だった。また作画の雰囲気がいつもとかなり違っていて、細い髪の毛が落ちる描写が緊迫の表情を演出していたように思う。ゲーム展開については全体が不明なのもあって評価しがたいが、それ以外の部分は見ごたえがあるものだった。
「カイお兄ちゃんやっさしー!」
は?超かわいい。これはミモリの気持ちも分かろうというもの。助けに来たことをそのまま伝えるあたりカイの素直な性格が伺える。二週かけた関係構築の決めセリフが「『超天才』って、ちょっとダサいよ?」なあたり変人ペアという感じで非常に微笑ましい。カイの呼称がフルネームから変わるかと思ったがそこはお預けで残念。今後に期待したい。
妹・シオリの病院へと急ぐルシア。伝説のカード獲得を優先したあたり冷静で高い使命感が伺えるが、その伝説のカードはやはり使えない状態のようだ。無人の病室にシオリの声が響く。残りの既存キャラクターではルシアにふさわしい対戦相手がいないのではと思っていたが、次回はまさかの兄妹対決か。
3クール目に突入したアニメの感想を書くのは初めてですが、キャラクターにこれまでの積み重ねがあるので長くなり、一週一週に手こずって遅れております。この調子ではいつ追いつけるのか……。遅れたお詫びにヴァネッサ姉さんのセクシーショット集、置いときますね。
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2021年01月03日
【2021】あけましておめでとうございます。
年末年始でアニシャド感想の遅滞を取り返そうと思っていたのですが、例によって思っただけでした。
あけましておめでとうございます。イラストはシンデレラガールズより及川雫さんです。
昨年はこんな場末のブログで改めて書くまでもないほどに未曾有の一年でした。僕としては基本的に仕事も私生活も引きこもりなのでSTAY HOMEな生活をほぼ変わりなく送っていたわけですが、それでも大規模なライブが開催されない点が大変つらい一年でした。B'zの無観客ライブを楽しんだりもしましたが、やはりLVでもいいので観客ありのライブが恋しいです。今年は事態が好転することを祈るばかりです。
さておき、このブログに関しては昨年はわりと充実していたような気がします。アニメ超電磁砲Tは素晴らしいクオリティであり、感想を書ききれて達成感があります。アニシャドについては遅れておりますが必ず全話書ききるつもりなので、お手すきのときに読みにきていただければ幸いです。
それでは、今年もよろしくお願い申し上げます。
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2020年12月31日
【事前評価】シャドウバース Eternal Awakening / 十天覚醒
Cygames, Inc.
十天覚醒の事前評価です。プレイ実装から3日経ってもはや事前じゃないとは思いますが、なるべく環境情報を仕入れず書いたのでご容赦下さい。つまり現時点ですごく的外れなことを言っている可能性も大。
カードはSSからDまでの6段階で評価し、基準はファミ通Appさんのものを採用。以下のようになっております。
SS----Tier1デッキに採用され、ナーフされるパワーを持つカード
【トリニティモンスターズ】【ホーリーエンチャンター】等
S------Tier1デッキに採用され、ナーフはされないパワーを持つカード
【鏖殺の大悪魔】【カースドクイーン・ナハト・ナハト】等
A------Tier1デッキに採用される or カード単体で評価できる強カード
【ゲオルギウス】【ヴァーミンハンター】【暗獄の遣い・ジャスパー】等
B------カード単体としては平凡 or 環境デッキでたまに見るカード
C------ネタデッキで採用されたりごく稀に遭遇するカード
D------ローテ落ちするまで存在を忘れるカード
シャドウバース Eternal Awakening / 十天覚醒 事前評価
エルフ
魔眼の狩人・ソーン ------ A
ゼノ・サジタリウス ------ A
原始の悪神 ------ C
アシュトレト ------ A
フォレストレンジャー・ウェルダー ------ S
気ままな笛奏者・ミムルメモル ------ B
大自然の捕食 ------ D
エルフの呪術者 ------ D
深緑のレインディア ------ D
ブロッサムトレント ------ A
ウィンドフェアリー ------ A
先のTierGODロキサスエルフはワンダーコックとナテラ関係・対空射撃が落ちてかなり厳しそう。アクセラエルフはアイリーネとプライマルギガントが落ちるもののウェルダーやソーンというフィニッシャーを得ていいとこ行くのではと予想。ウェルダーはアグロにも採用されそうという期待を込めてS。
ロイヤル
刀神・オクトー ------ S
天星剣王・シエテ ------ S
サムライドリーマー・ミリン ------ B
アックステイカー ------ A
眠れる輝竜・アーサー ------ C
眠れる獅子・モルドレッド ------ C
老練なる教鞭 ------ A
マーシャルファイター ------ D
ブレードバンデッド ------ A
クラッシュライノ ------ D
ストーンマーチャント ------ D
最も進化を稼ぎやすいリーダーなので最も開放奥義の発動を見そう。進化ロイは猛虎を失うもののオクトーによる超展開で押しつぶす方向にシフトしそう。またヴァルフリートも相性のいいカードが多数追加されたので大きく躍進する予感。
ウィッチ
魔導の申し子・フュンフ ------ C
ゼノ・イフリート ------ C
楽隠居の元国王・フォリア ------ C
フォースバリア ------ D
炎獄の葬送者・エルモート ------ B
リトルメイガス・アリステラ ------ B
霊薬の調合 ------ D
博学の魔導士 ------ D
石英の魔女 ------ A
バイオレンスゴーレム ------ D
ナイフトリック ------ A
式神ウィッチはカオスウィザードを失うのが痛手だが石英の魔女が近い動きをしてくれそう。さらにナイトフリックはオマケがついたエンジェルスナイプなのでかなり有用。とはいえTier2か。フュンフは葬送のないウィッチではいまいち効果発揮しづらいように思う。ミッドレンジ型の新デッキが成立するかが鍵か。
ドラゴン
怪力乱神・サラーサ ------ A
神魚・ディズレスタン ------ A
天穿の銃槍騎・ラスティナ ------ D
テンペストドラゴン ------ B
愛の大殿堂・ファスティバ ------ B
古今独歩の大拳豪・ガンダゴウザ ------ A
竜の育成 ------ D
残影のドラゴニュート ------ B
ジャイアントバジリスク ------ B
シャークウォーリアー ------ B
マーメイドアーチャー ------ D
ガンダゴウザがほぼ疾走なのでジェネシスドラゴンの復活を思わせる。これとディズレスタンのパワーで往年のランプドラゴンが復活するかどうか。サラーサでフィニッシュするには1T生存しなければいけないので悠長に思えるが、やはり場残り性能は高いのでどちらかといえば中盤を支えてくれそう。
ネクロ
繊細の魔奏者・ニオ ------ B
死滅の剣皇 ------ B
冥闇の剛刃・バザラガ ------ D
トライヘッドハウンド ------ D
妖しき薬師・シャオ ------ A
壊妄の狂戦士・ザザ ------ A
アンデッドパレード ------ D
フレンドリーネクロマンサー ------ C
スカルフィッシュ ------ A
ウィングゾンビ ------ C
ソウルガイド ------ A
ほぼノーダメージのアグロネクロが今期も猛威を振るう予感。それに入りそうなカードは高め評価。グレモリー系はギルトとレジェ骨が落ちるのが痛手だがソウルガイドとシャオがある程度補完になるのでは。選択できないモルディカイことバザラガさんだが、そもそもモル対策は消滅より無視なのであまり活躍は期待できない。
ヴァンパイア
神狼・シス ------ S
ゼノ・ディアボロス ------ C
グラトニーデーモン ------ D
煉獄のダークナイト ------ B
壊天災・ハレゼナ ------ C
自由を駆ける漢・スカル ------ D
蝕む殺意 ------ A
ルージュヴァンパイア ------ A
悪魔の狂戦士 ------ D
イビルウルフ ------ C
インサイトデビル ------ C
シスというフィニッシャーを得て、なおかつローテ落ちでダメージのない狂乱軸がついに、4度目の正直くらいで躍進する……予感が……しなくもないような……気がする。バアルは背徳をサーチできなくなったのが致命的か。
ビショップ
開眼者・ウーノ ------ C
ゼノ・ウォフマナフ ------ A
日輪の巫女・ザルハメリナ ------ A
頂きの教会 ------ A
魔物を愛でる闇の聖職者・ウィル ------ C
星界の艇人・ノア ------ D
浄化の鉄槌 ------ B
鐘楼のシスター ------ C
セイントタイガー ------ B
ソードアルミラージ ------ D
詠唱:一角獣の祭壇 ------ D
教会ビショップはアンリミでもそれなりに戦えるのでウォフマナフやザルハメリナと一緒に見かけることになりそう。守護ビショはザルハメリナやNのフラッフィーエンジェルが聖堂の穴を埋めることになるのでは。カウントビショも鉄槌スペルとセイントタイガーを得てTier2には入ってきそうな予感。
ネメシス
魔弾の射手・エッセル ------ S
閃耀の双剣・カトル ------ S
妄想少女A・ルナール ------ B
ギガスファクトリー ------ D
夜失の桃煙・キャサリン ------ D
回転芸術家・スピナー ------ A
肉球シュート ------ A
機械化歩兵 ------ B
スパイデバイス ------ B
トイリペアラー ------ D
突破のマリオネッター ------ A
エッセル&カトルの2枚コンボで16点ダメージは要求値が低めなのでこれを軸にするデッキが強そう。シルヴィアやスピナー、突破のマリオネッターでロイヤルの次くらいに進化を稼ぎやすいのでは。肉球シュートは後攻時のバリューが異常。AFもそれなりに見そうな予感。
ニュートラル
始原の竜・バハムート ------ B
未来への飛翔 ------ S
小さき赤き竜・ビィ ------ A
追憶の大天使 ------ C
蒼烈の志士・オイゲン ------ C
蒼心の少女・イオ ------ B
フラッフィーエンジェル ------ A
熟練の探偵 ------ D
エンジェルメロディー ------ D
バハムートはランプドラゴンが復権するなら入りそうだが今のロイヤルその他の作る盤面に12点では心もとない印象も受ける。未来への飛翔はフォロワーを並べるタイプのデッキなら除去とドロソを兼ねたフィニッシャーとして重用されそうな予感。ビィはロイヤル以外で開放奥義を使いたいなら必投か。フラッフィーエンジェルは対アグロで4〜7点防いでくれるのが強力。クラシックのヒーリングエンジェルやシールドエンジェルが憤死しそうな性能をしておりニュートラルカードの進化を感じる。
以上です。Tier1予想としては進化ロイ、進化ネメ、アグロネクロ、狂乱ヴァンプ、アクセラエルフ、Tier2に守護ビショップ、ランプドラゴンあたりですかね。どういう環境に落ち着くか楽しみです。それではみなさま、よいお年を。
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2020年12月28日
【事前評価答え合わせ】シャドウバース Storm Over Rivayle / レヴィールの旋風 & Fortune's Hand / 運命の神々
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みなさま年の瀬をいかがお過ごしでしょうか。僕は久しぶりにグラマスチャレンジに失敗して凹んでおります。まさかMPを9600から8000まで落とすことになろうとは。普通にTier1デッキを使用し9600までは特につまづくこともなかったので困惑しておりますが、睡眠不足でプレイすると凡ミスが明らかに多かったので(そう自覚していなくても)如実に思考力が落ちることが分かりました。前回失敗したのも2年前の今頃(十禍絶傑環境)で、年末の忙しさに負けた感があります。みなさま、グラマスチャレンジは余裕を持って計画的に行いましょう。
さて新パックの実装が目前ですが、その前に溜まりに溜まった事前評価の答え合わせを3回分まとめてやってしまおうと思います。運命の神々ADCなどはもう3ヶ月前の話になるので記憶が曖昧なところもありますが、各所サイトの情報を参照して答え合わせしてみました。よろしければメンテの暇つぶしに御覧ください。
・カード評価の正解(事後評価)についてはぺーたの見解となりますことをご了承ください。
・緊急ナーフがあったときのデッキ評価は、ナーフ対象となったカードのあるデッキについてはナーフ前を評価、それ以外のデッキについてはナーフ後の立ち位置について評価していきたいと思います。
シャドウバース Fortune's Hand / 運命の神々 アディショナルカード 事前評価答え合わせ
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エルフ
永久なる輝き・エリン ------ 事前評価 B 事後評価 C (-1)
生命の宴 ------ 事前評価 B 事後評価 C (-1)
異形のナーフでエルフ自体がぐっと数を減らした印象。エリンはアクセラ軸、生命の宴はコンエルでたまに見た程度なのでC。
ロイヤル
戦争商人・アルヤスカ ------ 事前評価 A 事後評価 S (-1)
動乱商人・イルミスナ ------ 事前評価 C 事後評価 C (0)
進化ロイがTier1。指揮官を絞りたい構築にも関わらずアルヤスカは優先的に採用された印象。A判定は甘かった。イルミスナはたまーに見たのでCでいいのでは。
ウィッチ
決意の予言者・ルーニィ ------ 事前評価 C 事後評価 S (-3)
ドワーフの工房長 ------ 事前評価 C 事後評価 D (-1)
ぎええ。ルーニィにCつけるやつは何をやっても駄目。まさか式神ウィッチがTier1返り咲きとは。スペブウィッチファンとして過剰に厳しく見てしまった印象。ドワーフさんは1〜2回くらいしか見たことない気がする。
ドラゴン
絶対零度・フィルレイン ------ 事前評価 B 事後評価 C (-1)
エターナルホエール ------ 事前評価 A 事後評価 A (0)
クジラは専用構築もよく見たがディスカに入っているタイプがなかなか強力だった。フィルレイン、強いと思うのだが入るデッキがない印象。
ネクロ
冥府の女主人・ネフティス ------ 事前評価 C 事後評価 D (-1)
輪廻の強制 ------ 事前評価 D 事後評価 D (0)
新ネフティスはトリモン実装後に葬送の奥の手として入っているタイプはたまに見たがこの時点ではフリーマッチ御用達だった印象。輪廻の強制は現在アグロネクロで猛威を振るうがこちらもこの時点ではほぼ見なかった。葬送が強かった時期のせいか不作。
ヴァンパイア
バアル ------ 事前評価 C 事後評価 S (-3)
バットノイズ ------ 事前評価 D 事後評価 D (0)
ぎえええ。バアルにCつけるやつは何をやっても駄目。事前評価した記事を見ると背徳とバアルのシナジーに気づいてなかった説が濃厚。節穴がすぎる。バットノイズはアラガヴィさんが後々上方修正されるレベルで狂乱が弱かったのでD。
ビショップ
光輝の顕現・ラー ------ 事前評価 C 事後評価 S (-3)
邪教の神殿 ------ 事前評価 D 事後評価 D (0)
ぎええええ。ラーにCつけるやつは以下略。守りに守ってラーとウィルバートのダメージで勝つコントロールビショップというタイプが誕生。Tier1式神ウィッチのルーニィのダメージをユカリで防げるのも強かった。邪教はセレーナの登場でちょっと見るようになったがこの時点ではD。
ネメシス
遺物の番人・ルチル ------ 事前評価 S 事後評価 S (0)
界門のホムンクルス・ラズリ ------ 事前評価 S 事後評価 A (-1)
AFはTier1〜1.5を維持、ルチルはほぼ必ず入っていてSといえるがラズリは入れない構築もあったのでAか。
ニュートラル
招来の大天使 ------ 事前評価 A 事後評価 C (-2)
コントロールヴァンプに入って悪さをするのではと思っていたがそんなこともなく。たまに見かけて過剰なストレスを与えてくれたのでC。
採点
的中(0) ------- 6
1段階外し(-1) ------- 7
2段階外し (-2)------- 1
3段階以上外し(-3〜-5) ------- 3
合計 ------- -18
枚数(17枚)で割ると平均-1.059
全的中(平均0)で満点、全て3段階以上外し(平均-3以下)で0点とすると
約65点(100点満点中)
でかいの3つ外した割にさほど低くない。他がわりと当たっていたからだろうか。
続いてレヴィール本弾の答え合わせ。↓
シャドウバース Storm Over Rivayle / レヴィールの旋風 事前評価答え合わせ
Cygames, Inc.
エルフ
優美な猫姉妹・シャム&シャマ ------ 事前評価 A 事後評価 B (-1)
開拓のロデオガイ・ロキサス ------ 事前評価 A 事後評価 B (-1)
ギガントパスチャー ------ 事前評価 B 事後評価 B (0)
小槌の勇士・スクナ ------ 事前評価 A 事後評価 A (0)
笑顔の破壊者・カーマイン ------ 事前評価 B 事後評価 D (-2)
ヴァーミンハンター ------ 事前評価 A 事後評価 A (0)
茨の侵食------ 事前評価 C 事後評価 D (-1)
物見のエルフ------ 事前評価 C 事後評価 D (-1)
フォレストパトロール ------ 事前評価 C 事後評価 D (-1)
サボテンカウボーイ ------ 事前評価 B 事後評価 B (0)
蜂の襲来 ------ 事前評価 A 事後評価 D (-3)
いやロキサス関係はSだろとお思いの方もいらっしゃるだろうが、これは評価のレギュレーションが「実装されてからカード追加や能力調整があるまで」としているので、ギガントパスチャーが上方修正されたことを鑑みて低めの評価としている。(更新が遅れに遅れたせいでややこしくなりました)アグロエルフはたま〜〜に見たのでそっちにも採用されたカードはやや高め。
ロイヤル
ファントムデュオ・バニー&バロン ------ 事前評価 A 事後評価 C (-2)
カースドクイーン・ナハト・ナハト ------ 事前評価 A 事後評価 S (-1)
リジェネレーター・ラインハルト ------ 事前評価 A 事後評価 A (0)
麗しき美技 ------ 事前評価 B 事後評価 C (-1)
アウトローガンナー ------ 事前評価 B 事後評価 B (0)
フリングソルジャー ------ 事前評価 B 事後評価 D (-2)
劇的な撤退 ------ 事前評価 A 事後評価 C (-2)
前線の教官 ------ 事前評価 C 事後評価 D (-1)
ナハトの私兵 ------ 事前評価 B 事後評価 D (-2)
シノビタヌキ ------ 事前評価 D 事後評価 D (0)
盗賊の奇襲 ------ 事前評価 B 事後評価 D (-2)
進化ロイヤルがTier1。ナハナハは文句なしのSでラインハルトもよく採用されたのでA、他はあまり採用されなかったが後々ヴァルフリートロイヤルで見かけることになるカードはそこそこパワーがあったものとみなしてオマケでC。
ウィッチ
アクセルヒーロー・マイザー ------ 事前評価 A 事後評価 C (-2)
ピースキーパー・ヴィンセント ------ 事前評価 B 事後評価 B (0)
マジカルシューター ------ 事前評価 A 事後評価 C (-2)
欲望の観察者・ファウスト ----- 事前評価- B 事後評価 D (-2)
アーティストメイジ ------ 事前評価 D 事後評価 C (-1)
マーシャルゴーレム ------ 事前評価 B 事後評価 B (0)
ブレイズブラスト ------ 事前評価 B 事後評価 C (-1)
レヴィールの保安官補 ------ 事前評価 A 事後評価 C (-1)
ミラーウィッチ ------ 事前評価 C 事後評価 C (0)
水晶の魔剣士 ------ 事前評価 D 事後評価 C (-1)
大地の活用 ------ 事前評価 D 事後評価 D (0)
専門店をちょくちょく見たが新カードは採用なし。ヴィンセントとアグロウィッチがたま〜〜に見た程度なので入っているカードはD回避。水晶の魔剣士は後々Tier2くらいに復活する式神ウィッチで採用されるのでオマケでC。
ドラゴン
竜喰らう禁忌 ------ 事前評価 B 事後評価 A (-1)
烈覇のアルチザン・レジー ------ 事前評価 S 事後評価 B (-2)
万華の鳳凰 ------ 事前評価 B 事後評価 A (-1)
燎火のレンチスミス ------ 事前評価 A 事後評価 C (-2)
蒼炎のドラゴニュート ------ 事前評価 C 事後評価 C (0)
竜人の工匠 ------ 事前評価 A 事後評価 C (-2)
竜の助言 ------ 事前評価 A 事後評価 A (0)
コンダクターマーメイド ------ 事前評価 A 事後評価 D (-3)
竜炎の設計士 ------ 事前評価 B 事後評価 D (-2)
パンプキンドラゴン ------ 事前評価 A 事後評価 A (-0)
サンダーロア ------ 事前評価 B 事後評価 D (-2)
鳳ちゃんランプディスカ添えがTier2+くらい。乗り物ドラゴンは行けるかと思ったけどダメだった。レジーは今でこそディスカ自然ドラに居場所があるが初期はあまり見かけなかった。こーやにそーぞーのハサミ入らず。
ネクロ
ゴールドラッシュゴースト ------ 事前評価 A 事後評価 B (-1)
トリニティモンスターズ ------ 事前評価 S 事後評価 SS (-1)
大ツルハシの骸 ------ 事前評価 C 事後評価 A (-2)
ノーライフパーティ ------ 事前評価 B 事後評価 D (-2)
金鉱のネクロマンサー ------ 事前評価 C 事後評価 B (-1)
暗がりの悪霊 ------ 事前評価 A 事後評価 B (-1)
ネクロインパルス ------ 事前評価 A 事後評価 A (0)
恨みの語り部 ------ 事前評価 C 事後評価 B (-1)
ボーンフリーク ------ 事前評価 D 事後評価 B (-2)
スカルドリーマー ------ 事前評価 D 事後評価 B (-2)
呪いの銅貨 ------ 事前評価 C 事後評価 D (-1)
グレモリー&トリモンネクロが文句なしTier1。アグロネクロもそこそこ見たのでそっちだけに採用されたカードもやや高め。スカルドリーマーにDつけるやつセンスねーな。わたしです。
ヴァンパイア
享楽の支配人・ボルテオ ------ 事前評価 B 事後評価 B (0)
傷無き双翼・ピユラ ------ 事前評価 A 事後評価 B (-1)
ショーダウンデーモン ------ 事前評価 S 事後評価 C (-3)
魔剣の騎士・ハザン ------ 事前評価 B 事後評価 C (-1)
クラップスデビル ------ 事前評価 C 事後評価 D (-1)
レッドキャップ ------ 事前評価 C 事後評価 D (-1)
ブラッドフォール ------ 事前評価 C 事後評価 D (-1)
闘志の人狼 ------ 事前評価 B 事後評価 D (-2)
激昂のバーサーカー ------ 事前評価 D 事後評価 D (0)
ルーレットヴァンパイア ------ 事前評価 D 事後評価 D (0)
糸蜘蛛の放射 ------ 事前評価 D 事後評価 D (0)
背徳バアルヴァンプは今でこそTier1に復活したがアディショナルで追加された鏖殺の大悪魔の力によるところが大きく、環境初期のヴァンプはボルテオをたま〜〜に見た程度だったように思う。容赦なくDをつける覚悟が足りなかったカードがちらほら。
ビショップ
メルティングシュガー・セリーナ ------ 事前評価 S 事後評価 B (-2)
双砲の神罰・アンヴェルト ------ 事前評価 A 事後評価 S (-1)
パニッシュメントスナイパー ------ 事前評価 S 事後評価 S (0)
清浄の領域 ------ 事前評価 A 事後評価 A (0)
ダーティプリースト ------ 事前評価 A 事後評価 C (-2)
セト ------ 事前評価 C 事後評価 A (-2)
清き転変 ------ 事前評価 A 事後評価 C (-2)
聖石の使徒 ------ 事前評価 A 事後評価 A (0)
ホーリーエンチャンター ------ 事前評価 A 事後評価 SS (-2)
リボルバーイーグル ------ 事前評価 D 事後評価 D (0)
カインドブライト ------ 事前評価 D 事後評価 S (-4)
守護ビショップが文句なしのTier1で清浄もやや落ちるくらいだが非常に強かった。ナーフはホーリーエンチャンターになったがカードパワー自体はアンヴェルトのほうが高い印象。セリーナの入るアミュレットビショは弱くはなかったが他2つに水をあけた格好。カインドブライトにDつけるやつマジでセンスねーな。……わたしです。
ネメシス
ストレイホロウ・イルガンノ ------ 事前評価 S 事後評価 S (0)
カオスルーラー・アイシィレンドリング ------ 事前評価 A 事後評価 A (0)
暗獄の遣い・ジャスパー ------ 事前評価 A 事後評価 A (0)
狭間の生成 ------ 事前評価 D 事後評価 D (-1)
カプセルホムンクルス ------ 事前評価 D 事後評価 S (-4)
保線機能のコヨーテ ------ 事前評価 D 事後評価 D (0)
廃品の選別 ------ 事前評価 A 事後評価 D (-3)
ビームヨーヨーガール ------ 事前評価 C 事後評価 D (-1)
ストリングマイスター ------ 事前評価 C 事後評価 C (0)
異形 ------ 事前評価 C 事後評価 C (0)
機器による設計 ------ 事前評価 D 事後評価 A (-3)
カプセルホムンクルスと機器による設計にDつけるやつマジで以下省略。すいませんOTKギミックに気づきませんでした……。AFとOTKがTier1。連携ネメシスの台頭とイルガンノのナーフはアディショナル後なのであっちで大活躍したストリングマイスター等の評価は低め。
ニュートラル
虚無の堕天使・ルシフェル ------ 事前評価 S 事後評価 B (-3)
ラミエル ------ 事前評価 C 事後評価 S (-3)
放浪する料理人 ------ 事前評価 A 事後評価 B (-1)
氷獄の顕現 ----- 事前評価 C 事後評価 A (-1)
ワイルドリザード ------ 事前評価 A 事後評価 B (-1)
雷鳴のギタリスト ------ 事前評価 A 事後評価 C (-1)
レヴィールの無法者 ------ 事前評価 D 事後評価 C (-2)
自由なる冒険者 ------ 事前評価 A 事後評価 B (-1)
スパイスシャワー ------ 事前評価 D 事後評価 D (0)
ラミエルに(以下省略)デッキの核というわけではないが進化ロイと守護ビショ両方に採用されたのでS評価。氷獄は専門店のパワーを押し上げた。乗り物系フォロワーはアグネク・アグエルの台頭まではアグロウィッチくらいでしか見なかったので控えめの評価。ルシフェルさんは……たま〜〜に見たかな……。
採点
的中(0) ------- 30
1段階外し(-1) ------- 33
2段階外し (-2)------- 25
3段階以上外し(-3〜-5) ------- 9
合計 ------- -112
枚数(97枚)で割ると平均-1.155
全的中(平均0)で満点、全て3段階以上外し(平均-3以下)で0点とすると
約62点(100点満点中)
……こちらも意外と低くない。97枚あるので2〜3枚大外ししても全体で外してなければ大して変わらないということかも。続いてアディショナルカードの答え合わせ↓
シャドウバース Storm Over Rivayle / レヴィールの旋風 アディショナルカード事前評価答え合わせ
Cygames, Inc.
エルフ
天香の剣士・ルヴァン ------ 事前評価 A 事後評価 B (-1)
妖精の開花 ------ 事前評価 A 事後評価 B (-1)
Tier1のロキサスに隠れる形になったがどちらもアクセラ系コントロールエルフでわりと見たのでB評価。
ロイヤル
スカイキャプテン・ヴァルフリート ------ 事前評価 C 事後評価 B (-1)
ラディカルガンスリンガー ------ 事前評価 C 事後評価 B (-1)
ヴァルフリートロイヤルはそこそこ見かけた(プロリーグでも1回見た)がせいぜいTier2か。君臨する猛虎が落ちる影響で進化ロイヤルがもし数を減らしたらこっちも増えてくるかもしれない。
ウィッチ
無尽の魔像 ------ 事前評価 C 事後評価 D (-1)
未知の究明 ------ 事前評価 C 事後評価 B (-1)
未知の究明は式神に投入されたがTier1とは言えなかったのでB評価。無尽の魔像はちょっと効果覚えてないです。すいません。20枚以下系だっけ……?
ドラゴン
ゲオルギウス ------ 事前評価 A 事後評価 A (0)
深海の接近 ------ 事前評価 B 事後評価 B (0)
ゲオルギウスはランプディスカの序盤を支える強力なニューカマーと言える。鳳ちゃん型だと庭園後にカードを引く必要があるので深海もちょくちょく見かけた印象。
ネクロ
イシス ------ 事前評価 A 事後評価 C (-2)
死の哲学者 ------ 事前評価 D 事後評価 D (0)
イシスはほとんど見なかった。強力だとは思うが入るデッキがない印象。グレモリーが環境にいるうちは日の目を見ないかもしれない。死の哲学者は実装直後にちょっとだけ見たような気がする。
ヴァンパイア
鏖殺の大悪魔 ------ 事前評価 A 事後評価 S (-1)
契約の碑文 ------ 事前評価 C 事後評価 D (-1)
背徳バアルヴァンプを再びTier1に押し上げた鏖殺はSだろう。お祈りドローでコスト3〜5のこの人が出てきて勝った試合がいくつも思い出せる。碑文はワンダーコック引退に伴い背徳バアルが減ったら狂乱系で使われるかも。
ビショップ
殲滅のアルミラージ ------ 事前評価 A 事後評価 B (-1)
赦しの聖騎士 ------ 事前評価 A 事後評価 A (0)
パない人は清浄でたまに見かけたが、最後のひと押し+融合ができるジャスティーのほうが優る印象。赦しの聖騎士は同じく清浄で2枚程度採用されることが多いようなのでA。
ネメシス
均衡の刃・シルヴィア ------ 事前評価 C 事後評価 B (-1)
コネクトエンジニア ------ 事前評価 D 事後評価 D(0)
シルヴィアはネメシスのどのデッキでもレギュラーを取れそうで取れないくらいの印象。コネクトエンジニアは正直能力が思い出せない。ロイヤルのサイみたいにpp回復するでかいやつだっけ?
ニュートラル
ゴブリンクイーン ------ 事前評価 B 事後評価 A (-1)
連携ネメシスのTier1台頭に一役買った。フィニッシャーというわけではないのでA+くらいか。
採点
的中(0) ------- 5
1段階外し(-1) ------- 11
2段階外し (-2)------- 1
3段階以上外し(-3〜-5) ------- 0
合計 ------- -13
枚数(17枚)で割ると平均-0.765
全的中(平均0)で満点、全て3段階以上外し(平均-3以下)で0点とすると
約75点(100点満点中)
初の70点突破!!やったぜ。アディショナルでも結構環境変わるけど本弾と違って落ちるカードはないのでまだ読みやすい印象があります。……まあルーニィ・バアル・ラーをC評価する人間が言っても説得力に欠けますが。
さて新パックの実装がまもなくですね。こちらも事前評価したいのですがまだシルバーブロンズに目を通してないのでちょっと遅くなるかも。あまり遅いと後出しになってしまうので急ぎたいと思います。
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2020年12月16日
シャドウバース 27話感想 強力な「伝説のカード」とマウラの過去に注目
#27「究極のドラゴン!」
※原作ゲームプレイヤーの方はコメントありでの視聴をオススメします。
あらすじ
ヒイロは伝説のカード「インフィニットフレイムドラゴン」を獲得しシロウに勝利する。
一方、カイとアリスはそれぞれ自身のクラスの遺跡に到達し、ジュスティーヌ姉妹と対決する。
感想
「それがどうした!勝てればいい!!」
「シャドバは私を裏切った!!」
「もういい!壊れてしまえ!!」
ルシアに負けたときも紳士然とした様子だったシロウが実のところは強さや勝利に固執する性格だったことに意外性を感じる。プロ選手なら当然かもしれないが。セイヤと比較して小柄なので幼く見えるがそれなりの年齢なのかもしれない。ちなみに「チャンピオンズバトル」では早い段階から人気のプロ選手として登場するが、ジュスティーヌ姉妹の妹ビビアンにすらさくっと負けるザ・噛ませ犬待遇なのでこの憤りもむべなるかな。CV梅原裕一郎さんの演技がすさまじい迫力。喉の酷使が心配になるレベル。
【古き森の白狼】のラストワードからついにシロウの相棒カード【アイヴィーキング】が登場。なんとコスト18で8/8、突進を持ち、攻撃時にターン終了時までダメージを0にする。アニメでは明かされないがチャンピオンズバトルによればゲーム中にフェアリーが破壊された分だけコストが低減される。……うーん、前々から存在が明らかだったわりにびっくりするほど弱い。ちょっとオマケがついた【フレイムデストロイヤー】程度。フレデスは【次元の超越】の打点としての役割が強かったがこっちは強力なコンボ相手もおらず、専用のデッキを組んで頑張って出しても必殺その他で除去されるのがオチである。こんなの入れてるから負けるのでは???
「た、立たないでくれえッ!!」
「シャドバは……最後までわかんねえ……!」
10/5まで育った【シャドウコマンダー】の攻撃で2点までライフを削られ、相手の場には巨大なフォロワーが複数並ぶ絶体絶命のピンチでも立ち上がってくるヒイロ。攻撃で精神ダメージが行く仕様になっているはずなのでヒイロの「心の強さ」が伺える。まあヒイロくんのシャドバ狂ぶりは過去2クールでさんざん周知なのでむしろ怯えるシロウに共感してしまう。
「お前の意思、お前の心、しかと受け取った」
来たーーーーッ!!どう見てもキャラデザの雰囲気が違うこの男性は【ローウェン・ドラグスピア】、本家シャドバにおける主人公の一人にしてドラゴンクラスのリーダーである。竜を討伐した結果、感情が昂ぶると黒龍に変身してしまう呪いを受けた悲劇的な人物。彼のエモート「助かる。」は本家シャドバプレイヤーに広く(ネタにされて)愛されている。CVは杉田智和さんで代表作多数だがこのブログ的には「だがしかし2」の枝垂紅豊役でおなじみ。どうやら恒常的に物語に参加するわけではなく、伝説のカードを授けるピンポイントな出番のようだ。残念な気もするが妥当なところか。
「汝は灼熱、天を灼く業火!俺に力を貸してくれ!」
そしてドラゴンの「伝説のカード」【インフィニットフレイムドラゴン】登場。10/10/10、ファンファーレで相手リーダーに5点、進化で体力5以下のフォロワーを全破壊、破壊した分相手リーダーにダメージ、そして攻撃時に相手リーダーに10ダメージと、状況次第ではこれ1枚で20点を与えられる、小5感あふれる「ぼくのかんがえたさいきょうのドラゴン」である。ただ進化時の破壊で敵のフォロワーが全滅する可能性が高いので意外と10点飛ばすのは難しいかもしれない。コスト低減もなく、【イグニスドラゴン】と違って自動進化もないので活用するには後半まで進化権を残しておくそれなりに高度なプレイングが求められる。
つまりヒイロはここまで進化権を残していたことになる。見事なプレイング……と言いたいところだが、バトル展開を見返してみると、交戦すると無条件で負けるシャドウコマンダーのせいでたまたま進化を使うタイミングがなかったと見るのが自然か。まあそもそも、「2クラス混成のインチキデッキ」VS「超強力な知らないカードが外から降ってくるデッキ」という超特殊なレギュレーションで普遍的にプレイングを評価するのも変な話かもしれない。これまでストーリー展開とバトル展開の両面で感想を書いてきたが、3クール目は後者の評価が難しそう。
【シャドバト情報をお届け】
— 「シャドウバース」TVアニメ・ゲーム公式 (@shadowverse_anm) December 11, 2020
『シャドウバース チャンピオンズバトル』に、TVアニメで活躍中の「伝説のカード」が登場決定
本日はドラゴンの「伝説のカード」をご紹介️
⚔️インフィニットフレイムドラゴン⚔️
「伝説のカード」は2021年2月上旬頃登場予定️続報をお楽しみに️#シャドバト pic.twitter.com/HwxKlGQEjI
伝説=レジェンドなので、英語圏ではゲーム上の「レジェンドカード」と区別されているのだろうか?
「……もう一度、シャドバをやり直したい。」
インフィニットフレイムドラゴンたった1枚ですべてひっくり返してヒイロの勝利。これで正気に戻れるシロウ、平時の人間性が出来すぎている。バトル途中のヒイロの言葉が効いていたのもあるのかもしれない。個人的にはこういう「天才へのコンプレックスを拗らせた秀才」系のキャラクターが好きなので今後の登場にも期待したいところ。やり直しはデッキからアイヴィーキングを抜くところからはじめような、シロウ……。
場面が変わってアリス&カイのところへ。アリス親衛隊らしき連中がアリスをさらって遺跡まで連れて行く……なんだこの展開。しかし彼ら、虚ろの影に取り憑かれても推しには危害を加えないのはオタクの鑑だな。心に拠り所があれば闇の誘惑に負けない「心の強さ」が得られるという描写かもしれない。知らんけど。カイはアリスを追おうとはせずウィッチの遺跡へ。【スカルビースト】のストラップを回収したのでまた合流することにはなりそうだ。
そして遺跡でそれぞれアリスとカイを待ち受けるジュスティーヌ姉妹。すごいなこの二人、闇落ちしても全く変わってないぞ。チャンピオンズバトルだともうちょい愛嬌のあるキャラなのだがアニメだと完全に悪人である。
「なぜ、立ち上がらない。なぜ、何もしない。なぜ、お前はここにいる」
レオンはやはり三回重ねる言い回しを好むようだ。マウラがレオンに拾われて育てられた過去が明らかに。スマホを託されるシーンで【レディアンスエンジェル】が映っており、20話でこれを「レオン様のカード」と言っていた布石が回収されている。マウラはヒイロと二度バトルしたにも関わらずキャラクターの変化が乏しく仲間になった感じがしなかったのだが、第3クールでは毎回のように描写が挟まれるので彼の物語も大幅に進展すると見ていいだろう。
マウラはすでに伝説のカード【インペリアルセイント】を手に入れたようだが、色がついていないのが気になる。本家シャドバでは持ってないカードはこんな感じの灰色で表示されるので、入手はしたが使用はできない状態というところだろうか。ヒイロのようにバトルで「心の強さ」を示す必要があるのかもしれない。
場面が戻ってアリスVSビビアン、カイVSヴァネッサの戦いへ。ビビアンはエルフとネクロのカードを使っており、ヴァネッサは今のところネクロしか見えないがおそらく双方ともエルフ&ネクロの混成デッキと思われる。【侵食する災い】はスペルであらゆる場所のフォロワーを「シャドウ化」するカード。シャドウ化は20話で出てきたワードではあるが、あの時は8コストの【暗黒の帳】で1体だけしかシャドウ化できず効果はかなり強力だった。今回は軽いコストであらゆる場所のフォロワーを対象にしているので別の現象と思われる。ややこしい。次回で詳細が明らかになるだろうか。
「そもそも世の中に意味なんてないんです。そんなものにこだわるなんて、くだらないんですよ貴方は」
ヴァネッサのこのセリフ中にマウラが映るのが意味深。マウラも何かしらの「意味」を求めているのだろうか。
「勝てるわけねえんだよ」
「勝利なんてありえない」
ワイルドなビビアンとセクシーなヴァネッサ、口調は違っても精神性が近いことを感じさせるセリフのシンクロ。ビビアンはさておきヴァネッサのほうは完全に場で圧倒されているのにこの余裕が恐ろしい……まあこのアニメのキャラクターは全然優位じゃないのになぜか勝ち誇ったりするのだが。オリジナルアミュレットカード【虚無への道】の効果とは。イラストは色調がシャドウ寄りになった【冥府への道】だが果たして……というところで次回へ続く。
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