2020年12月11日
シャドウバース 26話感想 アリス&カイなど、長編ならではの関係描写に期待
#26「伝説を掴め!」
※原作ゲームプレイヤーの方はコメントありでの視聴をオススメします。
あらすじ
「伝説のカード」のある遺跡に到達したヒイロは待ち構えていた霧山シロウとバトルする。
一方、別の遺跡に向かっていたアリスはカイと遭遇し、シャドバスタジアム内で共闘する。
感想
虚ろの影に取り憑かれたモブ集団をまとめて倒していくヒイロ。相手はフォロワーからウィッチ&ネクロマンサークラスと推定できるがどういう形式でバトルしているのかよくわからない。23話で言及された「心の力」が弱いと一つのデッキを扱うのに複数人が必要になったり、ライフが少なかったりするのかもしれない。だとするとタクマはあれでなかなかの強豪なのだろう。
「遺跡」で待ち構える霧山シロウと対峙するヒイロ。ヒイロたちの町に遺跡がせり上がって出現したようだが、そもそもこれらは誰の手によるものなのか。回収に行かせるということはレオン管理下ではないだろうし、災いの樹への対抗勢力が過去にも存在して、ヒイロの頭に響いた声が関係しているのだろうか。このあたりがしっかり作中で明らかになるのか一抹の不安を感じる。
場面が変わってなんとカイ&アリスの様子が描かれる。まさかのロリショタ……になるのか?女子であろうと彼の基準で認めていなければ容赦なくフルネーム呼び捨てのカイと、彼を小悪魔的しぐさやプライドをくすぐるやり方でコントロールするアリスの、変わっている、言い替えれば「特別」な人間同士の組み合わせが面白い。さすが4クール(推定)もあると関係性描写にバリエーションが生まれて素晴らしい。
アリスが近道としてシャドバスタジアム内に入るのだが、「チャンピオンズバトル」をプレイしているとおなじみの風景なので破壊の痕跡がなかなか痛々しく映る。
カイはアリスに好感を抱いていないのが露骨だが、それでも彼女のアイドル活動は高く評価しているところが正直・素直でキャラが一貫している。「特別」同士の二人だがここは嘘の活動をしていて素直でないアリスと対照的と言える。とはいえポスターを破るシーンなどはアリスが素の自分を見せていて、カイに対してそれなりに仲間意識があることが伺える。次週以降で関係性が発展するであろう描写が楽しみである。
スタジアム内には全国大会編に登場しシャドウグランプリ編で敗れ去った松尾アキコや藤岡ススム、柳瀬ミホらの姿が。ってだからなんでこいつら帰したんだよ。ジェネシスアイランドにとどめておけば敵に回らなかったろうに。柳瀬ミホ(メガネの制服女子)は17話でカイに好意を抱いたような描写があったはずだがこの感じだとモブとして処理されてしまいそうで残念。このあたりのキャラクターは「プレイヤー」としかクレジットされていないのでメインの描写は望み薄か。(そのわりにEDの映像には居るのだが。)
ヒイロVSシロウに戻る。シロウはようやくまともなバトル描写である。CVは梅原裕一郎さんでアイマスSideMの鷹城恭二やゴブリンスレイヤーのゴブリンスレイヤー役でおなじみ。落ち着いた悪そうな声色にすさまじい色気を感じる。タクマと違って全く苦しむ様子がなく、完全に虚ろの影を受け入れているところに彼のパーソナリティが見える。粗野なタクマより柔和で紳士然としたシロウのほうがより闇を抱えているところが興味深い。このあたりは次回で深堀りされそう。
「コ、コスト3なのにそんな強くなるのかよ!?」
【エンシェントエルフ】意外にも初登場。進化できない序盤に中〜大型のフォロワーが立つコンボが強く、【リノセウス】と並んで初期のエルフを支えたレジェンドカードである。アニシャド環境でも【シャドウソルジャー】を毎ターン出す災いの刻印と相性が良い。そして、エルフを相手にしたら高確率で遭遇するカードなのに初見のような反応を示す全国大会優勝者のヒイロ。数話ぶりに様式美を見た。
「その時が……近づいている」
マウラはボートで海に出ている。チャンピオンズバトルによると猫目町(ヒイロの町)は海にも面しているのでそう遠いところではなさそうだ。マウラは3クール目からテンションが低めな印象。23話でシャドウナイツの一人が言及していた彼の「運命」に関係しているのだろうか。
【神魔裁判所】の登場でシロウのデッキもエルフ&ビショップの混合デッキとわかる。【エルフナイト・シンシア】が進化するシーンがあるが、本来【フェアリー】が2体出るところ、災いの刻印・神魔裁判所・Sソルジャーで場が埋まっているので1体しか出ていない。シロウは序盤こそシャドウソルジャーをうまく利用していたが、アミュレットが場に残るビショップと、フェアリーを並べたりしてプレイ回数を稼ぎたいエルフではそもそも噛み合わせが良くないように思える。これはシロウの闇落ちが、一見強くなったように見えて実のところはポテンシャルを制限している象徴的な描写ではないだろうか。
親の顔より見たトップ解決【イグニスドラゴン】でSソルジャー3体と【アークエンジェル・レイナ】を破壊するヒイロだが、当然ラストワードで復活するSソルジャー3体。破壊時に一瞬安堵するヒイロが謎。Sソルジャーの能力はタクマとのバトルで説明されたはずだがもう忘れたのか。そして合体した【シャドウコマンダー】にイグニスを破壊され、ドローの【神龍】と守護の【ドラゴンガード】の2択を迫られる。まあ基本的に守護で耐える戦術はその後のドローに期待する行動なので、それならダメージを受ける覚悟で神龍で2ドローしたほうがおおむね良いだろう。迷うヒイロだが、そこに謎の声が響く展開に。
(選ばれしもの……力を求めるか)
この聞き慣れた杉田ボイス、一体誰ーウェンなんだ……!!というところで次回へと続く。おそらくはOPに登場する新たな相棒カードのお披露目になると思うので、能力が楽しみである。
新規EDテーマはゲーム実況者わくわくバンドの「心誰にも」。寡聞にして初めて聴くアーティストだが、面白げなバンド名に反するハードロック系サウンドがカッコいい。映像もストーリーが想像できて興味深い。世界と友人を救おうとしているはずのレオンの表情がどう見てもワルモノのそれなのだが果たしてどうなるか。
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