2020年11月27日
シャドウバース 25話感想 ヒイロVSタクマの原点からリスタートする新章
#25「7つの希望」
※原作ゲームプレイヤーの方はコメントありでの視聴をオススメします。
あらすじ
ヒイロたちはジェネシスアイランドから帰還し、災いの樹を封じる「伝説のカード」を獲得に向かう。
遺跡に向かうヒイロは「虚ろの影」に取り憑かれたタクマとバトルし、勝利して彼を開放する。
感想
「とある科学の超電磁砲T」の最終話・全体感想を書くのに一ヶ月強かかったおかげでこっちがめちゃくちゃ滞ってしまいました……。Switch版の「チャンピオンズバトル」が発売された影響かアクセスも微増しておりますのでこっちもしっかり書いていきたいと思います。冒頭でヒイロの父エイジと母アサギが登場。旧OPの伏線を回収した形になる。エイジは悪堕ちしたように見えるが妻アサギへの感情は失っていないようだ。アサギはこれが「災いの樹の依代となった」状態のようだが眠っているようにも見える。エイジCVは日野聡さんで国民的ヒット中の鬼滅の刃・煉獄杏寿郎役が話題だがこのブログ的にはグランクレスト戦記のラシック・ダビッド役でおなじみ。
「今まともに動けるのは中央タワーの防護壁の中に居た者たちだけ」
ヒイロたちの町(チャンピオンズバトルによると「猫目町」)の被害が描かれる。マルグリットのこのセリフが祖父シゲフミやカズキの弟妹らを写しながらなので誤解しがちだが、彼らも「静止」しているっぽい。動けるのはヒイロたちだけということだろう。静止している人間に「虚ろの影」というものが乗り移ることができるようだが、この行為や「災いの樹」自体にどういう目的があるのかは今のところ不明。
お、お前はスマホ狩りマン!……じゃなくてタクマ!牙倉タクマじゃないか!!第2クールでは全く出番がなく9話のラストにちらっと出て以来の登場になる。しかし記念すべき第1話のバトル相手ということで、シリアスな雰囲気に変わった新章をスタートするにふさわしいコールバックと言えるだろう。無事だったのかと再開を喜ぶヒイロだが、ビルの上から平然とジャンプしてくる時点でおかしいと思わないのだろうか。虚ろの影に取り憑かれると身体能力もアップするようだ。
「精神エネルギーを使い……」「よくわかんねーけどタクマ!今助けてやる!」
相変わらず人の話を聞かないヒイロだがシャドバで精神エネルギーを削り合って勝てば開放できるらしい。災いの樹の麾下にある虚ろの影がなぜかレオンの作ったゲームのルールに従うのがツッコミどころに思えるが、因果が逆で、レオンが災いの樹のルールに従ってシャドウバースというゲームを作ったとみなすのが正しいのだろう。いや知らんけど。これまでゲーム中に精神ダメージを受けたような描写が多々あったのはこのシステムへの布石だったと言える。
ヒイロのバンクが久々にフルサイズで描かれる。【悲報】タクマはまたしてもバンクなし。兄・セイヤとの関係性を昇華するバトルが後々ありそうなのものだが……。そしてタクマのデッキはなんと本来のロイヤルとヴァンパイアクラスの混合デッキ。本家シャドバでもストーリーが進むと強力な敵が使ってくるので本家プレイヤー的にも盛り上がるところである。
(あのアミュレットカードの能力がわかんねえ!)
ええー。これまでキャラクターの珍プレーに対して「カードテキスト読めよ」「いやテキスト書いてないんじゃない?」というやりとりをした視聴者は多いと思うが、やはりカードの説明機能はないことが判明。それなら14話でのマイセルの珍プレーも擁護でき……ないな。ただこの【災いの刻印】はアニメオリジナルカードなので視聴者もヒイロと同じ気持ちが体験できる。効果はターン開始時に【シャドウソルジャー】を場に出すこと。
「な…なんだそのフォロワー!」
これまではツッコミどころでしかなかったセリフに本家プレイヤーでも共感する日が来るとは。シャドウソルジャーは1/1だがラストワードで他のフォロワーに「シャドウソルジャーを場に出すラストワード」を与えるのが第一の能力。つまり毎ターン出てきて消えづらいので最終的に1/1で盤面が埋まってしまうのでは?弱くね?と思うところだが、それは第二の能力で3体の1/1が合体し【シャドウコマンダー】になることで解決している。シャドウコマンダーは0/5だが交戦時能力で相手フォロワーを破壊しその攻撃力を奪うことができる。(合体直後に攻撃しているので突進も持っていると思われる。)リソースが無限かつ弱点も自己完結で補えるのでかなり強力なギミックと言え、闇落ちした敵キャラが使ってくる戦法としてふさわしいのでは。
「こんな力で勝っても、意味なんて……あるかよ」
虚ろの影による破壊衝動に抗うタクマの本心が見える瞬間。ここの声色が明らかにそれまでと違うのが演者さんの実力を感じさせてくれる。タクマCVは岩瀬周平さんでこのブログ的にはグランクレスト戦記のジュゼル・ロッシーニ役が印象的。ジュゼルは敵方3兄弟の次男で1人だけ味方になる知的キャラの立ち位置だったが、タクマはワイルドなタイプなので演技の違いが面白い。
【ハイドラ】で【ミラージュディフェンサー】と【仮面の殺戮者】を撃破するヒイロ。シャドウコマンダーたちまで手が回っていないので明らかに「災いの樹の力」に押されている描写である。タクマは7/1で残ったハイドラを場の1/1シャドウではなく【ファングスレイヤー】をプレイして倒すのだが、ここでファングスレイヤーを使ったせいで次のターンの【イグニスドラゴン】を処理できなくなってしまう。つまりここが敗着の一手になった。プレイミスといえばミスなのだが、これは操られたタクマがロイヤルフォロワー=自分の力で勝とうとした結果、ヒイロの勝ちをアシストしたとも受け取れるので、ストーリー的には大変エモい展開ではないだろうか。
「竜ヶ崎ィィィー!!」「つぅらぬけええええ!!」
イグニスドラゴンで攻撃後、【エースドラグーン】でイグニスドラゴンの攻撃力をコピーし、【竜の伝令】で引っ張ってきた【ドラゴニックチャージ】で疾走を付与して勝利。ヒイロのデッキを推察するに竜の伝令でチャージを引っ張ってくる確率はかなり低いはずなので相変わらずの豪運解決だが、第1話のコールバックと考えるならこれ以外にない決着かもしれない。ダイナミックで綺麗な作画と、ヒイロCV梶原岳人さんとタクマCV岩瀬周平さんの熱演で、3クール目初回からかなり見応えがあるエピソードになったように思う。
「クソ……また俺の負け……か……」
敗北しつつも晴れやかなタクマの表情がとてもよい。イキリスマホ狩りマンだった1話から比べるとかなり好感の持てるキャラになったのではないだろうか。セイヤとのエピソードでも登場が期待できそうで楽しみ。
ドラゴンクラスの「伝説のカード」があると思しき場所にプロプレイヤー・霧山シロウの姿が。こいつも虚ろの影に取り憑かれているようだが……。ん?こういう事態を予測してたのならシャドウグランプリでの敗北者たちもジェネシスカンパニーで保護しておくべきだったのでは……?「中央タワーの防護壁内」に収容限界があるにしても敵にまわると厄介そうなプロは優先すべきだと思うが。……ストーリー細部がガバガバなところが気になるが、シロウのまともなバトルがようやく見られそうなのは楽しみ。【アイヴィーキング】の効果やいかに。
新OPはFlowによる「新世界」。前期のペンギンリサーチはかなり最近のアーティストだったが今期のFlowは活動歴20年近いベテランで、個人的にはやはりNARUTOやエウレカセブンのテーマソングでおなじみ。OP映像は今回も非常にぐりぐり動いてかっこいい。各キャラにそれぞれ新しい相棒カードが登場するようだ。新キャラっぽい少女はヒイロの母アサギに似ているようにも思えるが……
……???!?!?!?!!!この人たち見たことある!!!なんと本家シャドバのリーダーたちが登場。確かに本家シャドバはいろいろな世界を渡って問題解決していくストーリーなので、ヒイロたちが住む世界に来ても設定上おかしくはない。「伝説のカード」をめぐる上で登場することになるのだろうか。俄然楽しみになってきた。ちなみに僕の推しは右から3番目のイザベルさんです。
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