2021年07月11日
シャドウバース 35話感想 父・エイジが繰り出す上位の闇カードが鮮烈
#35「終焉への序曲」
あらすじ
エイジはヒイロに反応を示さず、ヒイロは父を虚ろの影の支配から開放するためバトルする。
しかしエイジは逆に虚ろの影を支配しており、上位のシャドウカードでヒイロを圧倒する。
感想
ご無沙汰しております。アニメ感想久々すぎて書きかたを忘れそう。夏までには書ききりたいと言ってましたがもう完全に夏ですね、面目ない。別作品では最終回の感想を書くのに5ヶ月や11ヶ月かかった前科持ちなので気長にお待ちいただけると幸いです。「どうして(10年前の)写真と同じ顔をしている?」
子・ヒイロからの呼びかけに応えない父・エイジ。そこへエイジが老けていないことを指摘するレオン。えっ、絵柄の問題じゃなかったのか。ていうかそれを言うとレオンも二十代後半くらいにしか見えないのだが、つまり……?
「私の大事な剣を折り、(中略)君はいったい何を望む?」
レオンの「大事な剣」という言い回しがまた絶妙なところを突いてくる。モノ扱いとも言えるし懐刀の比喩にも思える。エイジは望みの内容こそ答えないが会話は成立する状態のようだ。通信遮断を狙ったエイジの挙動に反応してヒイロがマウラをかばっているのが地味だがなかなか良い描写。変わり果てた父親を前にして混乱しているだろうに立派な主人公である。
ヒイロは父が虚ろの影に取り憑かれているとみなしてバトルへ。バンクは親子でほぼ同じポーズなのが面白い演出。
バトルは序盤がスキップされてPP5からの描写。【海剣竜】進化で【ワイリーワイバーン】を倒すヒイロだが、ワイバーンのラストワードによる【ブレイジングブレス】で処理される。さもプレイミスのように描かれているが他にいい手段もなさそうに思える。なんならエイジの【竜の闘気】後プレイのほうがミスの度合いが高い。(いわゆる「先ドロー」の鉄則)
25話冒頭の描写から推察できるが、エイジの目的は妻・アサギを救うことのようだ。救ったとして滅んだ世界でどう生きていくのか疑問だが、息子に無反応な状態のエイジが合理的判断をできているのか怪しいところ。そもそも災いの樹にとっての「世界を滅ぼす」状態が破壊なのか支配なのかも分からないので第3クール全体がふわっとしているのだが。竜ヶ崎親子のやりとりを聞いてほくそ笑むレオンが邪悪。
ヒイロの家族写真を撮った時の様子が描かれる。3歳ということはやはり約10年前のもののようだ。母アサギ
の長くて派手にハネた黒髪が活発な印象を与える。赤い髪が父方ゆずりということはシゲフミじいちゃんも若い頃は真っ赤だったのだろうか。ここでエイジが「熱い語らいをしたいもんだ」と言っているのに、現在のエイジとヒイロはまったく親子としての会話ができていない点が悲しい。
エイジは虚ろの影に操られているのではなく逆に使う側の立場と判明。とはいえ息子に無反応なのはさすがにおかしいので、視聴者目線では彼が黒幕かもしれないという印象にはならないだろう。ミモリらとの戦いで倒れたモブにエイジの操る虚ろの影が入り込み怪物化するのだが、後のシーンで討伐されて消滅するので中の人物ともども消えてしまったのではと心配になる。人死にが出るような作風には見えないのだが。
エイジのデッキはヒイロと同じドラゴンリーダーだが、シャドウ〇〇という既存カードの上位カードを使用するようだ。すごい、シンプルにズルい。さらにシャドウ系オリジナルカードとして【虚無の衝撃】をプレイ。コスト9で相手のフォロワー1体を破壊し、【シャドウジェネラル】を場に出す。これは2/10・守護で進化時に【シャドウソルジャー】4体を場に出す。進化権なしでは使いづらいのでこのスペルは闇マウラのインチキスペルと比較するとあまり強くない印象。
シャドウジェネラルの軍勢をいつもの【イグニスドラゴン】トップ解決で一掃するヒイロ。しかしラストワードでソルジャーが復活。ここもプレイミスのように描かれているが他にやりようがない気がする。守護を張ってターンを返したところに、なんとというかやはりというか、【シャドウイグニスドラゴン】をプレイするエイジ。7/5/3で体力と攻撃力がイグニスと逆、自陣のシャドウフォロワーを犠牲にして自動進化し攻撃時全体5ダメージ。本家よりも2点高い。生贄を用意する必要があるが本家のように手札カツカツじゃなくてもいいのが強力。住みやすいデッキから変わってくるので本家とはかなり別物のカードと言えるだろう。
これまでドラゴン使いは他にズオウが登場したがイグニスドラゴンは使用してこなかった。この手の相棒カードはアニシャド世界に唯一無二の可能性があっただけに、ここにきて「闇バージョン」カードが登場するのはお約束だがなかなか鮮烈な展開。1話を思い返すとヒイロが使用しているのはエイジ所有のスマホっぽいので当然といえば当然かもしれない。第3クールのラスボスらしい風格を見せたところで次回へ。
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