2021年04月10日
シャドウバース 34話感想 超常カードの猛攻を運命ドロー連発で凌ぐ熱戦
#34「絶望のバトル」
あらすじ
ヒイロはルシアと共にマウラを撃破し、虚ろの影の支配から彼を開放する。
マウラはヒイロに災いの樹を封じるカードを託すが、そこへ竜ヶ崎エイジが登場する。
感想
アニシャド放送は終了してしまいましたが感想はぼちぼち書いていきたいと思います。遅れに遅れてすいません。思えば全2クールのアニメでも終盤は遅れがちだったので、全4クールの作品は僕のキャパシティをがっつり超えているのでしょう。なんとか夏までには書ききりたい。前回から続き。5/5の【シャドウアサルト】5体という絶望的な盤面を【竜の翼】と【灼熱の嵐】の合算で処理するヒイロ。相変わらずのトップ解決だがチートカードを連発するボスキャラ相手には頼もしく映る。
敗北キャンセルの【インペリアルセイント】をプレイするマウラに対し、ルシアは自傷で復讐に入り【ジュエルデビル・モリアナ】で進化権を回復する展開に。タッグはリソース上は有利にならないと書いてきたが、手札が極端に枯れがちなヒイロにとっては誰かと組むだけでメリットになっている。ルシアとしてはインペリアルセイントを倒せず、無理やり進化権を回復させただけのターンになるのだが、この進化権がのちのち活用されることになるのが面白い。
「なあマウラ、今って楽しいか?」
「お前は変わってない!」
ええーーーー?!いやめちゃくちゃ変わっとるがな。特筆すべきはここの声色が明るいことで、ヒイロとしては心からそう思っていることが分かる。マウラもこれには怯んだようで20話の展開が思い出されるが、仲間が闇落ちしようとシャドバを絶対楽しむサイコ野郎(失礼)のスタンスが崩れないのがすごい。これもヒイロの「心の力」を示す描写と言えるが正直かなり意表を突かれたセリフ。
「シャドバは、言葉より深く心に刺さる!」
第1クールで発せられていたらネタにされまくっただろうパワーワードだが、第3クールまで見てルシアの物語が結実する29話を経た後だとなかなかアツいセリフ。【イグニスドラゴン】→【レディアンスエンジェル】→【ダークエンペラー】とそれぞれ象徴的なカードをプレイしていくゲーム展開がクライマックスを演出する。強力な「神器」を擁するマウラだがリソース切れでイグニスドラゴンを処理できず、ヒイルシのメンタル攻撃も相まって視聴者的にも勝機が見えてくるシーン。
【プロミネンスフュージョン】なるカードを引くマウラだが使用できず、それが「第三の神器」【ジャッジメントスピア】に変化する。闇落ち勢が伝説のカードの封印を解けなかった現象と同じものに思えるが、このカードの詳細は今回では分からない。次回以降への伏線をゲーム展開に影響がない形で自然に挟んでくるのが面白い。
3つの神器を揃えたことで虚ろの影に完全に乗っ取られてしまうマウラ。ジャッジメントスピアの能力は【神器の使者】2体を出し、自分のリーダーに攻撃力を2付与する。さらにこれは神器の使者のラストワードで強化される。これは本家シャドバにも今のところ存在しないかなり特異な効果。絶対除去されないフォロワーが生まれるようなものなのでなかなか有用に思える。さらに3つの神器が揃った効果でイグニスとダークエンペラーが破壊・消滅させられてしまう。マウラのリソース切れで勝機を感じさせたところに絶望を与えてくる展開がお見事。
【ジュエルドラゴン】でイグニスを復活させるおなじみコンボで神器の使者を破壊し、インペリアルセイントの体力を1まで追い詰めるヒイロだが、【神器の裁き】によりフォロワー全破壊を受けた上に回復されてしまう。コストはわからないが片面テミス(相手側だけ全破壊)+全フォロワー4回復+神器の使者を上限まで出すこれも相当なチートカード。返しのターンでルシアが伝説のカード【アビスドゥームロード】をプレイしインペリアルセイントの破壊に成功。体力が1になるが進化時能力で次の自分のターンまで自身とリーダーの体力を保護する。えーそんな効果あったの?!本家シャドバの【大いなる調停者・ゾーイ】をさらに強くした能力だが29話では明かされなかったはず。これなら破滅的な自傷を1ターンカバーできるのでヒイロのインフレドラゴンに負けず劣らずの強力カードと言える。前半にリスクを取って進化権を回復させたのも納得。
「俺たちはみんな違うさ!だけど、シャドバで繋がってるんだ!」
さらなるチートカード【神器の番人】をプレイして強力な盤面を作るマウラに対し、大ピンチながら泰然とターンを迎えてカードを引くヒイロ。ここで2コスの【ドラゴンライダー】あたりを引いたら笑うのだがそんなはずもなく、全ての視聴者が引くカードを察したことだろう。【インフィニットフレイムドラゴン】が登場し全てを焼き払う。……こういうクライマックスでのトップ解決は非常に盛り上がるからこそ、普段から濫用するのは控えてほしかった気持ちもなくはない。
「この一撃は!」「君に届く!!」
インフレドラゴンのファンファーレ3点+進化時破壊効果2点+攻撃時効果8点+アビスドゥームロードの12点でヒイルシ組の勝利。前回の感想で「チートデッキ相手に普通のデッキでどうやって活路を見出すのか楽しみ」と書いたが、またスーパーウルトラ新カードが降ってきて解決させるのでは?という危惧も正直あった。しかしながら結果としては、超常デッキの猛攻に対してヒイロとルシアの二人が交互に神がかりドローを連発してしのぎ切る展開となり、既知のカードのみで解決した大変見応えのあるバトルだった。ヒイロもルシアも相方のフォロワーを使うターンがあったのがエモい。
「孤独じゃない!俺たちがいるだろ?」
「……そうでしたっけね。」
先程のプロミネンスフュージョンをヒイロに託すマウラ。今回のエピソードを経た後だとレオンの言が信用できるかはなはだ疑問だが、闇落ちマウラに使われることを拒んだことから災いの樹に対抗する存在であることは間違いなさそうだ。レオンへの不信も含めてマウラを取り巻く状況自体は好転していないのだが、レオン以外の拠り所を得たことでマウラの心理には変化が見られたのがよかった。キャラクターの変化をもって物語が成立するので、マウラの物語はひとまずの進展を得たと言える。3クールをかけただけあってここで彼が「改心」することに説得力を感じる。
レオンが信用できないならじゃあどうすんだ、と疑問が出てきたところでついに父・エイジ登場。しばらく残しておきたい謎があるときは息もつかせぬ展開でキャラクター・視聴者に考える時間を与えないところが上手い。当然ドラゴン使いだと思うがネメシスの可能性も……?どんなデッキを使ってくるのかが注目される。
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後回しになってしまっていてすいません。
もうちょっとお待ちいただけると幸いです。