2020年09月04日
シャドウバース 20話感想 物語とゲーム展開、前回対決との差別化に注目
#20「微笑みは黒く」
※原作ゲームプレイヤーの方はコメントありでの視聴をオススメします。
あらすじ
ミモリやアリス、カズキらの元にもシャドウナイツが現れ、それぞれバトルする。
ヒイロはマウラと再びバトルし勝利、父エイジの情報を得るために中央タワーに向かう。
感想
バトルに賭けるポイントを16:3で持ちかけるマウラだが、シャドウナイツの参戦で大会がめちゃくちゃになっている状況でポイントがどれほど重要なのかはわからない。とはいえ超有利トレードを持ちかけられているのに父親の情報もよこせというヒイロはなかなか図々しい。
カイやカズキもシャドウとバトルを展開。排除対象はゴールドランクに限定されているのでは?大方狩り尽くしてシルバーまで対象が広がったのだろうか?カズキとカイが背中合わせで戦っているのが大変良い。すっかり戦友である。
ミモリとアリスの元にもシャドウが現れる。ミモリのところのシャドウが完全に不審者。もうちょいコミュ力の高いシャドウがいても良い気がするがみんな判を押したように陰気で多様性に欠ける職場である。アリスのむしろ獲物を見つけたかのような表情が印象的。アリスはここまで本気でバトルしたことが少なく、爪を隠す鷹のような強者感があるので他のキャラクターより安心感がある印象。まあ全キャラ負けることはないだろうけど。
マウラのデッキは初戦と同じくカウントアミュデッキ。ヒイロVSルシア(2話と11・12話)、ミモリVSアリス(4話と17話)に続いての同マッチ二戦目である。ルシアの初戦は手加減プレイで、アリスは切り札を使わなかったので2戦目との差別化が成立していたが、マウラは果たしてどうなるか。
【天空の守護者・ガルラ】登場。本家シャドバでは【詠唱:獣姫の呼び声】とともに初期の「疾走ビショップ」デッキの強さを支えたカードである。カウントダウンを進めると同時にビショップクラスのイメージにそぐわないリーダー3点ダメージ、通称「謎3点」を与えてくる強力なカードだった。ガルラと【詠唱:神鉄の翼】の能力で4つのアミュレット展開タイミングを揃えて5体のフォロワーを並べるマウラ。上手い。まあ全部ヒイロの【灼熱の嵐】トップ解決で返されるのだが。
【ゴッド・オブ・カース(以下GoC)】再臨。先程のターンは灼熱の嵐で盤面一掃されたが、一掃されなければ押し切って勝ち、されても自分で進化できないGoCを安定着地させられるので良いプレイングと言える。対するヒイロは相棒【イグニスドラゴン】をいつものように引いて攻撃……しない。ラストワードのGoC進化復活を警戒した判断なのでヒイロのプレイング成長が表現されているのだが、果たして6/6をずっと盤面に残すのと、毎ターン最大体力を-5されるのはどちらが脅威度が高いかと言われると正直難しい。ヒイロのデッキに守護や回復が多めに積まれているなら残す判断のほうがいいかもしれない。こういう思考過程を表現できればヒイロのトップ解決マン的なイメージも緩和されるのだろうが、描写としては映えないかもしれない。
ヒイロがGoCを破壊しなかったため初戦とは違う展開に。オリジナルカード【暗黒の帳】登場。自分の場のフォロワー1体を「シャドウ化」させるカードらしい。おそらく「シャドウ化」はキーワード能力(汎用性のある効果を一言で表したもの)であらゆるフォロワーに適用できると思われる。効果は以下の通り。
・交戦した場合、次の自分のターンまでダメージを受けなくなる。
・フォロワーに対し2回攻撃できるようになり、守護を無視できる。
・このフォロワーが場にいるかぎり、相手のフォロワーはリーダーに攻撃できない。
・相手のリーダーを攻撃するとき、自分のリーダーは元の攻撃力分の体力を失い、攻撃力と体力を2倍にする。
結構ややこしい。簡単に言うとフォロワー同士の戦いでは無敵で、相手のリーダー攻撃は防ぎ、こちらのリーダー攻撃はリスクが伴うが強力になるカードである。さすがに8コスカードだけあって強力……と言いたいところだが必殺やスペル除去に弱いのがかなりの難点に思う。
マウラの顔芸が前回より激しくなっていて笑う。二人称も「あなた」から「お前」に変わるところにグレードアップを感じるが、方向性としてはあまり変わらないのが残念なところ。ルシアやアリスは二戦目でキャラクターに変化があって物語の成立を感じたが、マウラはパーソナリティが明かされず、特に好感度が上がることもなく、二戦やったわりにはストーリーが進まなかった印象を覚える。
マウラが【レディアンスエンジェル】をプレイする事でレオンとのつながりが示唆されるのだが、オリカでもないシルバーカードである。これをレオンのものと紐付けするということはカード入手難度が現実よりかなり高い世界なのかもしれない。それなら全カードを把握してない上位プレイヤーが多いのも、5話の大会賞品でカード10パックが黒羽アリスグッズより上だったのも納得である。イグニスドラゴンはヒイロのスマホにしかいない可能性も大いにありうる。
シャドウGoCでヒイロを攻撃して12点ダメージを与えるマウラ。勝利を確信して前回のように煽ってくるが、マウラくんアニシャド見てないの?この程度でヒイロのメンタルが折れるはずがないんだよなあ。これまでヒイロのシャドバ絶対楽しむマンぶりはそれなりにポジティブに描かれてきたが、今回は狂人マウラすらビビる戦闘狂ヒイロというちょっと異様な構図になっていて笑ってしまう。
ヒイロ逆転の切り札【ドラゴンルイン】登場。こちらも効果が複数あるので記述する。
・自分のフォロワーをすべて破壊、バトル中に破壊されたコスト最大のフォロワーを手札に加え、コストを0にする。
・自分のスペルが相手のフォロワーにダメージを与えたとき、同じだけ相手のリーダーにもダメージを与える。
ヒイロのデッキにはルシア戦で勝負を決めた【貫く咆哮】のように、フォロワーに与えたダメージをリーダーにも与えるカードが多い印象。イグニスドラゴンの10点がマウラに飛んで勝利。シャドウ化したフォロワーはリーダー攻撃時にスキができるのでそこを突いた格好である。組み合わせて使った【竜の咆哮】はトップ解決だがルインは前ターンに引いているので、コンボカードの片割れを引くまで守護と盤面強化で粘るプレイングをしたと言えるだろう。
父親との関係性もろくに話さなかったのでマウラのストーリーはあまり進展したと言えないが、ゲーム展開的には高コストオリジナルカードをキーとした派手な戦いで前回との差別化は図られていたように思う。次回はルシアとの3度目のバトルのようだがこちらはさらに差別化が図れるのだろうか?期待したいところ。
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