2020年04月16日
シャドウバース 2話感想 経験者目線でも楽しめるチュートリアルバトル
#02 「ヒイロの決意」
※原作ゲームプレイヤーの方はコメントありでの視聴をオススメします。
あらすじ
ヒイロは夜の公園で夜那月ルシアと出会い、タクマに奪われたミモリのスマホを渡される。
ヒイロはルシアとバトルし勝利するが、ルシアは有効なカードをあえて使わなかった。
ヒイロは後にルシアの敗北が故意であることを察し、もっと強くなることを決意する。
感想
夜・月・高所という要素で神秘的な雰囲気を漂わせる夜那月ルシア。高所がジャングルジムなのはちょっと面白い。音もなくふわっと降りてくるあたり普通の人間ではない可能性がある…?ミモリのスマホを見返りなく返してくれたので意地悪なやつではなさそうである。CVは榎木淳弥さんでアイドルマスターSideM舞田類役でおなじみ。
「僕に負けた人、みんなシャドバやめちゃうよ?」
……ニュートラル昏きヴァンプとセクシー復讐ヴァンプの話ですか?原作ゲームを知らない人向けに解説すると、シャドバ4年弱の歴史で引退者が続出したとされる時期が2度あり、どちらも原因となったデッキがヴァンパイアクラスだったのである。これはCygamesの自虐ネタと受け取っていいのだろうか。
OPの映像初公開だがめちゃくちゃ動きがなめらかで良い。内容も、最終的にはルシア含めた7人が共闘することになりそうなストーリーを感じさせる。親父(仮)は敵味方こそわからないがネメシスクラスを使いそうな予感。歌は「PENGUIN RESEARCH」でディスコグラフィを調べた限りではほぼ全てがアニメタイアップのアーティスト。ボーカルもメロディも爽やかさに溢れていてたいへん素晴らしい。
ヒイロとルシアのバトル開始……って公園にもその設備あるの???すごい。シャドバに最適化された世界。この世界で昨日までスマホ持ってなかったヒイロすごいかわいそうじゃない?装着シーンはやはり毎回やるらしい。ルシアの装着バンクもクールでカッコいい。あのデッキホルダー販売してくれないかな。
バトル展開自体はドラゴンクラスの「覚醒」特性とヴァンパイアクラスの「復讐」特性を例示する初心者向けチュートリアルの趣が強い。しかし面白いのはルシアが6/3の【レイジングエティン】より2/1の【鉄鱗の竜人】を除去した場面で、ここはヒイロが「復讐ケア(ヴァンパイアリーダーの体力を10以下に削らず復讐状態にしないこと)」をできるかどうか試したわけだがそれをわかりやすく解説するセリフはなく、新規向けよりは経験者向けのややハイコンテクストな描写といえる。
また、こっちは後に解説されるが体力3のヒイロに対してルシアが【鋭利な一裂き】を避けた場面も、経験者であれば「あ、これは一裂き持ってるな」と容易に想像がつく。今回のバトルは新規向けのチュートリアルをやりつつ経験者も楽しめる描写になっておりなかなか見ごたえのあるものだった。
【ダークエンペラー】登場。ヒイロの【イグニスドラゴン】のように各リーダーそれぞれ切り札的なオリジナルカードが存在するようだ。体力高めでスペル・能力耐性を持っているのはなかなか強力だが高コストで復讐でなければ盤面に干渉できないのが難点か。アニシャド世界のカードパワーなら有用に思われる。
【イグニスドラゴン】から【竜の力】と2連続で効果的なカードを引いて勝利するヒイロ。たった今引いたカードで勝つことは「トップ解決」と呼ばれて運要素が強いため実力の証明とは言い難いのだが、創作物においてはドラマチックなので多用される傾向にあるようだ。実際リアルのシャドバ大会やプロリーグでも盛り上がるシーンである。(ちなみに「デュエルファイター刃」ではそれが能力としてストーリーに組み込まれていたりするのでぜひご一読を。)
「あのカードは、未来の君に託したよ」
あのカード、とは普通に解釈すれば【鋭利な一裂き】のように思えるが果たして……?ルシアが手心を加えた上でヒイロが2連続トップ解決してなんとか勝った結果なので、実力差は歴然のように思える。再戦が楽しみである。
取り返したスマホを受け取るミモリ。かわいい。ストレートに喜ぶあたり変なプライドがなく、たいへん素直ないい子で好印象。ヒロインぢから高まってきたよ。
「シャドバってほんと面白いよなあ…!」
ヒイロの性格的に自然なセリフであるが、あまりに面白い楽しいと連呼されると4年弱の間、前述のような引退者続出環境も味わってきた我々からすると「おのれCygames、自画自賛が過ぎるのでは……??」と思わざるを得ない。ヒイロくんはずっとそのままの君でいてほしい。
「彼とバトルした人はみんなシャドバ辞めちゃうって噂もあるくらいなんだよ」
「そんなにすげえやつだったんだ…」
いや本人から聞いただろ。ルシアとのバトル以降のシーンは若干の間延びを感じる。
手心を加えられたことを察して悔しがるヒイロ。常にプラスの感情を表出する少年であることが主人公として好印象なのだが、ここで初めてマイナスの感情が出ることで血の通った人間性を感じさせる。2話にして挫折を味わうのはなかなかスピーディーな印象だが、毎話飽きさせない展開を期待できそうである。
EDは黒羽アリス役かつ原作ネクロマンサーリーダーのルナ役である小倉唯さんのキャラソン。かわいい。黒羽アリスは1話で映像に出てきたが、本人登場はもう少し先になりそうか。EDの映像では各リーダーのオリジナル切り札がちらりとお目見えしている。これらの効果も楽しみである。
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