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2020年04月11日

とある科学の超電磁砲T 10話感想 謎が収束し疾走感のある演出で最終決戦へ

10話 才人工房(クローンドリー)


※原作未読の方はコメントオフでの視聴をオススメします。
あらすじ
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過去、能力開発中の食蜂は美琴のクローン・ドリーのために認識操作で彼女の友人を演じる。
ドリーは交流中に別人と気づき、肉体の限界を迎えたとき食蜂の名前を尋ね、死別する。
食蜂は成長に伴って自身の処分を目論んだ研究員たちを洗脳し、研究所を乗っ取り拠点とする。
現在、幻生はその「才人工房」を制圧しレベルアッパーの技術で「エクステリア」の力を得る。
幻生はミサカネットワークにウィルスを投入、駆けつけた美琴をレベル6に導くため暴走させる。
感想
ストーリー上に残る謎、【幻生の目的】【食蜂の動機】【警策の正体】のうち前2つが明らかになるエピソード。

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「その情報が罠で誘導されている可能性は?」
美琴の懸念ももっともである。エクステリアの存在を知り、位置も把握し、食蜂さえいなければ制圧できるのであれば、本拠地の位置にもよるが学校で授業を受けている間でも制圧できそうなものである。そもそも食蜂自身が他人にとってかなりの危険性を孕んだ人物なので、「全容を知られた上で放置されている」可能性は低いと言える。真相としては「妹達」の確保と同時でなければいけないので「タイミングを計っていた」が正しいように思える。詳しいことはわからないが、大覇星祭の期間中が都合がよかったのかも知れない。

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リミッターを解除した食蜂の能力で「十戒」のシーンのように割れていく車たち。原作漫画においても作画に力が入っているシーンだが、アニメでは無数の車がそれぞれ不整合なく移動する過程まで描かれているので凄まじいの一言。3D作画の利点が活かされている。ちなみに渋滞の原因は禁書2期のオリアナ追跡戦でステイルがバスを爆破したせいなので、禁書ファン的には作品のリンクにニヤリとするシーンである。

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【ドリー】登場。言及はされないが美琴の最初期クローンで「妹達」とはまた別の個体である。美琴の顔立ちや髪型がさほど特徴的ではないので分かりづらいかもしれない。部屋のアイテムが子供向けのおもちゃばかりで、妹達と比較して感情は豊かだが精神的には幼いように見える。

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「アナタ本当に中学生ぇ?」
食蜂初登場時に美琴が放った「アンタ本当に中学生?」の対になるセリフ。同じ顔の少女から同じセリフを返されていた事がわかる情緒的なコールバックだが、アニメにおいては食蜂の登場が前シリーズSに前倒しされた結果両セリフの間隔が7年になるので、覚えていて効果を感じた人がどれほどいるだろうか。運痴をいじられて「はァーーーッ??」と返すところも8話で美琴と「再現」しておりドリーを通じた美琴と食蜂の強い因縁が感じられる。食蜂が妹達を庇護する動機がここで推察できる程度に明らかになる。食蜂はこの時点で常盤台入学前なので、ドリーはオリジナル美琴より身体的に早く成長させているようだ。

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「ともだちになってくれて ありがと――」
能力が未熟だった食蜂が認識操作だけで「みーちゃん」を演じていたがドリーは匂いで気づき、最期に名前を尋ねた――というストーリー。原作では「みーちゃん=食蜂(みさき)」かのようなミスリードがされているので読者としては違和感を抱くところなのだが、アニメでは研究者が認識操作について言及するのでそれがなくなっている。ミスリードした場合は後々違和感が解消される気持ちよさがあるのだが、アニメの演出の場合は分かりやすくなるため離別のストーリーに集中できる利点があるように思う。謎優先と情緒優先、良し悪しがあるがアニメはこの回にラスボス戦になだれ込むので違和感はないほうが入り込みやすいのではないだろうか。

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ドリーの心の傷を「説明が省けた」と言い、その死も業務連絡のように伝える研究者たち。無印でもSでもそうだが心無い研究者の描写に余念がない。メンタルガードで顔が見えないのも人でなし感に寄与している。こんな連中に「人の情があったのねえ」とか言われたくないものである。ただそんな連中だからこそ支配下に置いた瞬間のカタルシスが強い。原作ではリンゴの誤認実験のときに「真桑くん」をこっそり洗脳してメンタルガードを細工させたのだが、アニメでは若干省略されたために単にメンタルガードがポンコツということになってしまった。

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「心理掌握は人格高潔な私だからこそ制御できる力」
美琴の「お前が言うか」という顔が面白い。原作だともっとギャグっぽい描写である。とはいえこの件に忠誠心の高い派閥メンバーらを一人も巻き込んでいないところなど、高潔という自己評価はわりと正しく思える。「ひねくれている」と「高潔」が両立するギャップが食蜂の魅力と言える。

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「誰にも見られたくないのにアナタに見られるなんてね」
自分の巨大脳を嫌いなやつに見られる女子の気分というのはちょっと共感しがたいが、心地いいものでないことは想像できる。偉人作るより偉人洗脳したらよくね?という発想もちょっと理解しがたい。絵描きが画商詐欺に転向するくらいのポリシーの変移とモラルの崩壊を感じるので学園都市の異常さが伝わってくるシーンである。

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巨大脳の煩雑な「登録」を「幻想御手(レベルアッパー)」を使ってクリアする幻生。エクステリアが「脳」であること、登録が必要なことが判明したのがついさっきなので、超ロングスパンにわたる伏線回収というわけではないが、代わりに疾走感が生まれている。幻想御手編は超電磁砲最初の長編エピソードであり、それを利用した展開は超電磁砲シリーズの集大成的な盛り上がりを与えてくれる。1stボスの木山先生の映像がもはや懐かしい。

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レベル5第一位の【一方通行(アクセラレータ)】と【打ち止め(ラストオーダー)】登場。これはかなり思い切ったアニオリである。超電磁砲のみ視聴の方に解説すると、美琴に似た童女・打ち止めは美琴のクローンの一人だがミサカネットワークを統括する存在。ミサカネットワークにウィルスが打ち込まれた以上影響があって当然なのだが、今のところ禁書にしか出てこないキャラなので、超電磁砲原作では描写しない配慮がなされていた。アニメではそのあたりを無視して禁書ファンサービスを重視したようだ。個人的には嬉しいような過剰サービスのような複雑な心境である。超電磁砲のみ視聴の方はショチトル周辺の話と同じく、深く考えないようにしてほしい。

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そのショチトルにより幻生らの狙いが美琴であることが判明する。複数の場面から情報が集まり謎が収束していく感覚が気持ちいい。当麻の参戦も期待できて最終決戦に向けて気持ちが高まっていくシーンである。

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なんと今回の美琴は主人公兼ラスボスの一人だった。角が生え、雷神の羽衣のようなものを纏ったデザインが荘厳さを感じさせる。婚后さんによるコンビ名「常盤台の風神・雷神」は伏線だったのだろうか。本編がEDに食い込む回は二度目だが、今回は「nameless story」のイントロがシチュエーションに完璧にマッチしていて震えるほどカッコいい。

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今回はなんと原作76ページ分もの描写を消化している。(参考までに前回・前々回は50ページ程度)大ゴマが多いシーンとはいえセリフの取捨選択がお見事で、早口にもならず上手く詰め込んだ印象だった。雷神美琴顕現のシーンで引くのが一番盛り上がるので、脚本家(猪爪真一さん)の実力が現れたエピソードだったように思う。さて、ここからクライマックスである。





posted by ぺーた at 01:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ
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