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2020年07月06日

シャドウバース 12話感想 第1クールの締めに相応しい、迫力の作画と熱演

#12「勝利は誰の手に」


※原作ゲームプレイヤーの方はコメントありでの視聴をオススメします。
あらすじ
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ヒイロとルシアの戦いはヒイロが勝利し、全国大会はヒイロの優勝で幕を閉じる。
大会主催のレオンは世界規模の大会「シャドウグランプリ」の開催を宣言する。
感想
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前回のラストから1ターンの攻防を経て【ダークエンペラー】が2話以来の登場。前回は破壊されなかったのでここでラストワードのデメリットが明らかに。復讐状態で出すことを想定すると5点ダメージはかなりとんでもないリスクといえる。

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ルシアの過去が明らかに。な……なんて悲しい話なんだ……!……正直ありきたり過ぎるので具体的に描写しないほうが効果的だったような気もしなくもない。まあ低年齢層向けなのは明らかなので、これが視聴者にとってこの手の不幸話のファーストコンタクトになる可能性もあるが。シオリの医療費を渋る叔母さんがこれ見よがしに高価そうなアクセサリをつけているところがなかなかハイコンテクストで個人的に好きなポイント。

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「その競技性の高いゲームデザインは……」
おのれCyg(中略)お金を得る手段ならシャドバ以外にもなんかあるだろとツッコミたくなるが、中学生では働くことも難しいので、元手もかからずスマホ一つで稼げるなら選択肢としては妥当なところかもしれない。以前も書いたが現実世界の世界大会の賞金は一億円強であり、アニシャド世界はシャドバに最適化された世界なのでもっと高額の可能性もある。

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「どうして道具だなんて言うんだ!」
ここは確かにヒイロの言うとおりで、追い詰められたルシアに差した光明をことさら悪く言う理由はないはずである。この「どうして」を考えるとルシアの心情が見えてくる。妹を救うために「強さ」だけを追い求めるべきルシアにとって、「楽しさ」という誘惑を押し付けてくるヒイロは邪魔なのだろう。だからことさら「楽しくねーよ!」反発する必要があるのだと思われる。ルシアのストーリーはテンプレの浅い不幸話と考察を誘う深い心情描写が混在していてギャップが激しいが、ヒイロとの関係性は期待した以上に味わい深いブロマンスを感じる。

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【シールドドラゴン】登場。カズキと対戦した5話で手に入れたカードである。そういやそんなのあったね。せっかく布石を置いたのだからここでカズキに「あの時のカードじゃんね!」と言わせてもよかったのでは。

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「お前がそんな顔してバトルすんの、俺嫌なんだよ!だってお前、きっとシャドバ好きだろ!?」
「うるさいな、君は……!僕のターン!消えてなくなれ!【黙示録】!」
シールドドラゴン一体を倒すために全体ダメージである黙示録をぶっ放すルシア。単体ダメージの【ブラッドレイジ】が手札にあるので価値が低いそっちを使うほうが普通だが、ヒイロの言葉に心を乱された結果だろうか?

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ただ、むじょっくすTVの感想動画によれば、ルシアは次のターンに7コストの【氷剣の戦鬼】と3コストのブラッドレイジを同時に使っている。4コストの黙示録ではこの動きができないので、ブラッドレイジを温存したのは7コストのカードを引くことを見越したプレイだった可能性もあるという。(確かに2話では7コストの【血餓の女帝】も見かけたし、ダークエンペラーの2枚目もあるだろうから7コストを引く確率は高いと思われる。)だとすると心を乱されたどころか全く冷静なプレイングだったことになる。これは解釈が分かれるところである。

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【鋭利な一裂き】をチラリと公開してリーサルを予告するルシア。2話でヒイロに屈辱を与えた因縁のカードである……ってシャドバにそんな機能ないだろ。紙のTCGなら可能なプレイだが(審判を呼ばれるかもしれないが)デジタルTCGではできないようになっているのが自然である……が、この作品において演出のために自然さが犠牲になるのは今さらであり、むしろ集大成感を覚える。これに関しては序盤の布石がラストで回収される良演出なので個人的には全然アリ。もしかしたらSwitch版のシャドバでは手札見せも可能になるのかもしれない。

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最後は駆けつけた【イグニスドラゴン】に【貫く咆哮】を付与してヒイロの勝利。おなじみのトップ解決に見えるが、いつもは7PPで定時出勤していたイグニスを今回は12T目まで引けなかったので、守護フォロワーや【竜の闘気】の回復で粘ったヒイロのプレイングが実を結んだ結果と言える。ちなみに貫く咆哮もアニメオリジナルカードで、オリカのほうが原作プレイヤーも決着が読めないのでそこも意識されている印象はある。(布石を置くならシールドドラゴンよりこっちでは?)

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「借りを返すぜルシア!俺はお前に勝って、お前を助け出す!!」
「世迷い言をォォォッ!!」
1話冒頭に繋がるシーン。ヒイロとルシアのやりとりは若干くどさを感じないでもなかったが、迫力ある作画とCV梶原岳人さんと榎木淳弥さんの熱演のおかげか胸に迫るものを感じた。榎木さんはSideMの舞田類先生とは180度違うキャラなのでなかなかの衝撃。梶原さんはモブ役で出演する作品は相当数を見ているが(SideM・ジョジョ5部・はたらく細胞・ウマ娘・えんどろ〜!・ぼく勉等)主役キャラの作品は初めて拝見するので、これからヒイロ役の人として自分の記憶に残ることになりそうである。

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穏やかな表情を見せるルシア。妹のことは全く解決してないわけだが「楽しむ資格がない」という煩悶はヒイロによって落とされたように思う。11話でシロウとの握手を拒否したルシアが自分から握手を求めてくるところがアツい……のだが、それを遮るようにレオンが登場。若干不穏さも感じさせる演出である。

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「シャドウグランプリを開催する!」
レオンの口から全世界大会の開催が宣言される。なるほど、「地方大会でいいじゃん」「描写しないならカズキとミモリなんで残した」と言ってきたが、次が世界ならその手前は全国大会だしカズキらを出すなら決勝に残しておく必要があったということか。新キャラも6人チラ見せされて期待がかかる。ヒイロ以外の戦いも多く見られそうなので楽しみである。

さて、次回は特別編ということで感想もお休みします。ストーリーはすぐシャドウグランプリ編に突入するようなので、全国大会編の余韻として楽しみたいところ。




posted by ぺーた at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ
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