2020年09月05日
とある科学の超電磁砲T 21話感想 美琴と食蜂の掛け合いから始まる最終章
第21話「ドッペルゲンガー」
※原作未読の方はコメントオフでの視聴をオススメします。
あらすじ
食蜂はインディアンポーカーの製作者「繰歯涼子」を突き止め、所属機関の特殊な研究を知る。
食蜂は調査協力を美琴に依頼、機関に潜入した美琴は繰歯の「ドッペルゲンガー」とすれ違う。
機関は脱走したドッペルゲンガーの確保に暗部組織の「屍喰部隊」を起用する。
感想
アバンでは【硲舎佳茄(はざまや かな)】ちゃんが3話でちらっと映って以来の登場。無印で美琴が助けた女の子でありSでも登場している。CVは竹達彩奈さんで、超人気声優も無印放送時の11年前は端役だったという時間経過が実感できる。ここは食蜂が操作しているので「子供の演技をしている食蜂操祈の演技」なところが面白い。個人的にこういう声優さんの二重演技(と言うのかどうか知らないが)が好き。今回のエピソードはここ含めて3人の声優さんによる「食蜂操祈の演技」が堪能できる。
「うるせーっ!!こんな駄肉の塊がなんだって……!!」
「人を襲っておいて一人で絶望力に浸るのやめてくれないかしらぁ?」
僕も神絵師のメイキングを見たときよくこんな表情になります。尺が厳しいのにこのひどいアバンはほぼ原作通りきっちりやるところに草しか生えない。食蜂さん原作より恥じらい気味でかわいい。
風紀委員と警備員がインディアンポーカー設計者を追うが極めて難しく……というところであっさり24時間強で見つけるカイツさんの実力が示される。4話の描写を見る限りプログラム系も初春級の能力を備えていそうなので納得である。まあ彼の場合非合法なやり方もできるのが強みなのだろう、初春も法を無視すれば近い能力を発揮できるのでは。
佳茄ちゃんを操作していたシーンが冒頭にあるのでこの黒髪の子も操作されていることがわかりやすい。特に説明されないが、リアルタイムに読心(インプット)と操作(アウトプット)を行って擬似的な憑依を実現しているのだろうか、とか原理を考えるのも面白い。CVは咲々木瞳さんで大覇星祭編の前半に何度も出演されている。おそらく食蜂派閥のポニテの子と思われる。
本日放送の「とある科学の超電磁砲T」に、ちょこっと出演させていただきます!!
— 咲々木瞳 (@hitomi_s_1030) August 28, 2020
なんというか…いつもより緊張した収録でした…🙃笑
AT-Xはもう間もなくの放送です!
是非ご覧ください〜️#超電磁砲T https://t.co/RFk7VYKV9S
「どうやって食べるのこれぇ?」
衝撃。ラーメン食ったことない中学生いる????食蜂は湾内さん泡浮さん帆風さんのようなタイプと比較すると美琴に近い世俗的感性を持っている印象だったが、こんなところで彼女らより浮世離れしたお嬢様ポイントを稼いでくるとはぬかりない。ここは地味なシーンだがカイツの実力やそれに対する食蜂の信頼、街中で会うのは控えていることなど情報に満ちていて見ごたえがある。
「目分量でだいたいわかるでしょぉ?」
「実際は私とそんなに変わらなかったりしないかなーって」
わかる。僕も神絵師の絵だけ見たときこんな気持ちになります。場面が変わっても長々とおっぱいネタを引きずっているところに笑うしかない。
「残ったもう一つの魂はどこに行ったのかしらぁ?」
「つまり残った機械を組み合わせたものにタマシイ?が宿ってるんじゃないかと」
なるほどわからん。(4週ぶり3回目)正確に言うと研究者たちがどうしてそう考えるのかがわからん。脳を100%機械で補える技術があるならその機械脳が動かしているだけなのでは?まあこれは僕が「魂=心=意識=脳」という考えを持っているからそう思うのであって、超能力が存在する世界の研究者たちは違うのかもしれない。そもそも心とは、という話になるとちょっと調べただけで心身一元論・二元論たら心脳問題たら難しい話が山程出てきてアニメ感想の領域から全力ではみ出るので、そーいうもんなんだな、と脇に置いて話を進める。
「ナニナニ今の茶番?」
「うるさいわね看取さん、からかうためだけに出歯亀力を発揮してるのかしらぁ?」
みーちゃんwithドリー再登場。ドリーの姿が映るのはアニオリでこれは嬉しいサプライズ。ドーナツを贅沢に二つ頬張る姿がかわいい。視聴者視点では美琴も食蜂も妹達に強い思い入れと庇護心があることが分かっているのだが、彼女たちの視点では相手が妹達をどう思っているのかが分からないのがここで強調されている。人の心を読んで操れる食蜂が、それが通じない美琴に対して一般人のように探り探りで人間関係の構築を試みているところが大変エモい。食蜂にはすでにドリー、警策、帆風さんと(ひょっとしたらカイツも)信頼できる同志や友人が存在するが、今後、一般的な「過程」を経て友人関係を築けそうなのはもしかしたら美琴だけかも知れない。今のところは悪友未満という感じだが。
潜入前に黒子に断りを入れる美琴、ここはアニオリである。尺が厳しい中でこれを挿入するのは、アニメの美琴は原作と比較して周囲を頼るようになっていることを表現するためかもしれない。まあ単に黒子の出番を確保したかっただけかもしれないが。
自身が「繰歯涼子」という人間でないことを悟り、美琴の潜入と同時期に脱走する機械人形【ドッペルゲンガー】。掃除ロボットをメイドと認識したり、工具箱を救急箱と認識したり、逆に女性研究者の顔をよく認識できていなかったりと「彼女」の認知が人間と違うことが表現されている。原作の時点では気づかず担当編集氏のツイートで知ったのだが、アニメだと絵の連続性が高いのでわかりやすくなっている。
本物の【繰歯涼子】に接触する美琴と食蜂……の操るスーツの女性。スーツの女性のCVは小松奈生子さんでこちらはレベル4の念動力者・切斑芽美さんや都市伝説好きな書庫の係員さんを演じている方。繰歯さん、瓶底メガネにYシャツのみで作業しているところが典型的な研究の虫という感じ。風邪引くぞ。
🎙TVアニメ『とある科学の超電磁砲T』#21「ドッペルゲンガー」食蜂さんが操る短髪スーツを演じさせていただきました♀️誠心誠意食蜂さんに寄せて演じたつもりでしたが…いかがでしたでしょうか…🛰BS11では25:30〜、MBSは26:55〜OAです️次週も登場致しますので宜しくお願い致します🏻#超電磁砲T https://t.co/EcaDxz5qCp
— 小松 奈生子 (@naocomatsu) August 28, 2020
ドッペルゲンガー確保に駆り出される暗部下部組織【屍喰部隊(スカベンジャー)】登場。初出は「とある科学の一方通行」のキャラクターである。こちらはカメオ出演ではなく来週以降がっつり描写されるが、一方通行にボコられたという情報さえ知っていれば問題なく楽しめるようになっているので超電磁砲のみ視聴の方もお楽しみに。個人的にはナルが好き。
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