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2020年06月01日

シャドウバース 8話感想 アリスの物語の重厚さを感じさせる意外な展開

#08「決勝トーナメント始まるッ!」


※原作ゲームプレイヤーの方はコメントありでの視聴をオススメします。
あらすじ
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ヒイロやカズキらは全国大会の本戦に進出し、カズキは第一試合でアリスと対戦する。
アリスはアイドルとしての個性に反するカードを使用せず、ヒイロが勝利する。
感想
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【司会者】さん本格的に登場。5話感想で書いたが戦況やカード効果はプレイヤーより第三者に解説させたほうがスムーズなのでやはりそのためのキャラが出てきた。CVはベテランの檜山修之さん。代表作は大量にあるがやはり勇者王ガオガイガーの獅子王凱と幽遊白書の飛影でおなじみ。ただ声はいいのだがキャラとしては今回実況がアリス寄りすぎてあまりいい印象がない。ともすれば一番セリフが多くなるキャラなので司会の好感度は大事なポイントである。今後に期待。

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予選をすっ飛ばしていきなり本戦からの描写だが8000人から16人まで絞られた中にカズキとミモリがいることに驚愕を禁じえない。現実の大会「RAGE」も大会規模は同じくらいなので、原作プレイヤー的にはあの狭き門をカズキ程度のプレイヤーがくぐることには違和感しかないだろう。今回のアリスのストーリーはかなり見応えのあるものとなっているが、キャラクターの心情描写は凝っているわりにゲーム関係の描写はリアリティを放棄しているように思え、このギャップがアニシャドの特徴と言えるかもしれない。

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となりにいたルシアに今気づくの不自然じゃないですかね。ミモリとカズキに気づくところもそうだがその場所に収集される前に他の15人を確認する機会がいくらでもありそうなものだが。というか身内の戦いを応援してなかったのか?細かい部分かもしれないがこういう不自然なシーンが多いとリアリティラインが下がって没入感が薄れるので明確な欠点だと思う。バトルでの不自然さはそういう様式(お約束)として許容できるのだが。

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水面から足場が浮かび上がってきて通路を形成。スゴい技術だ。プロジェクション系のみかと思っていたが全体的にリアル世界より技術が発達している近未来設定のようだ。

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アリスのガジェット装着バンク、アイドル衣装バージョンがついにお披露目。尺の都合かヒイロと分割表示になってしまっているので後々の回でソロバージョンが期待される。

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アリスの劣勢?にブーイングするファンたち。民度が低いな。アニシャド世界にはプレイヤーリスペクト宣言が浸透していないようで嘆かわしい。ここ以外に実況も演出もアリス贔屓だったりと、ともすれば不快になる描写だが、相手がアイドルで小さい女の子であっても「シャドバを楽しむ」という自己がブレないヒイロを描く上では必要な描写と言える。自己を偽っているアリスとの対比表現をサポートしている。

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復活する【ゾンビドッグ】やフォロワーをデッキから呼ぶ【ミニゴブリンメイジ】で手札量を保ちつつ盤面をとってくるアリス。リソース重視の戦略は墓場量も増えるのでネクロマンサークラスの特性に合致している。手札が枯れがちなヒイロがこの点でアリスの実力に気づき、その上で【天弓の天使リリエル】を進化させないことに違和感を覚えるのが自然な流れである。「ゾンビドッグのほうが可愛いから」がアリスの回答だが、リリエルも普通に可愛い枠なのでアリスの欺瞞がここに表出しているという演出かもしれない。

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「なあ、なんでさっきリリエルを進化させなかったんだ?」
なんで2回聞くんだまた記憶障害か?と反射的に突っ込みそうになるがここは念押し・強調として重要なところ。ヒイロは2話でルシアに手加減されたことを屈辱的にとらえているのでここにこだわることに説得力がある。対するアリスは4話で自身の虚像に疑問を持っていることがほのめかされており、過去エピソードの2つの布石がここでつながるのが面白い。

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「アリスはアイドルだから、怖かったり変だったりするカードは使っちゃダメなんだよ」
ならデッキから抜いておくべきでは……。予選でEcilaとして使う分にはいいのかもしれない。ともあれアリスの葛藤が具体的に明かされた。実像を隠して虚像を演じることをカードゲームのシステムを通して表現しているのが面白い。思えば4話では【スカルビースト】や【よろめく不死者】を可愛いと言って使っていたので、変装したアリスこそがまぎれもない実像だったことになり、ここから4話を見返すと感じ入るものがありそうである。

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「俺の本気を見せてやる!俺のターン、ドロー!」
はいはいイグニスイグニス。親の顔より見たトップ解決……かと思いきや【アイボリードラゴン】……からのやっぱり【イグニスドラゴン】。なんなんだそのちょっぴりひねったワンクッションは。8話中6話がヒイロの戦いなのでマンネリ打破の努力が涙ぐましい。ここまでトップ解決が個性化しているならいつか「イグニスが引けない」というテーマで1戦やってほしい。

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アリスのオリジナル切り札【スケルトンレイダー】ついに登じょ……あれっ??使わないの?!?てっきりヒイロに感化されて実像を開放、負けちゃったけど楽しかったな!でストーリー的にはめでたしめでたしの流れかと思いきや、まさかの虚像キープ。これは物語手法的にもかなり意外な展開に思える。少なくとももう一話必要になってくるので1クール目では解決しそうになく、やはりかなりの長編アニメとして作られている可能性がでてきた。スケルトンレイダーを引いた瞬間にBGMが消える演出が印象的。

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おそらく敗北したことよりも可愛くない【死の祝福】を使ったことを責められていると思われるアリス。ゲーマーアイドルのブランディングとしては「強い」ほうが人気が出ると思わなくもないが……。電話の相手を「ママ」と呼んでいるが、母親の登録名が「マネージャー」だとしたら相当な闇を感じてしまうので、マネージャーをママと呼んでいるのだと思いたい。物語とはキャラクターの変化をもって成立することが多いが、ヒイロではアリスの実像を救う物語は達成できなかったようだ。やはりミモリがその鍵を握っているように思えるが、今回あまりミモリのカットが挟まれなかったのでまた違う展開かもしれない。

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今回はEDのところでOPが流された。確かにアリスが闇を抱えたまま終わる展開で彼女の明るい歌が流れるのは不自然なので納得の演出である。単にマスコット的な存在だからEDを歌っているのだと思っていたが、この心情描写の凝りようだとアリスがヒイロに並ぶもうひとりの主人公として設定されている可能性も感じられる。

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次回はヒイロVSセイヤ。そんな……あの松尾がやられただと……?!ちなみに今回の実況をよく聞くと「次はプロプレイヤー同士の対戦となります!」と言っているので松尾さんもプロだったようだ。




posted by ぺーた at 21:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ
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