アフィリエイト広告を利用しています
アフィリエイト広告を利用しています

2018年10月13日

アルネの事件簿 Interlude Teil4 レビュー感想 幕間

yasashiisekai_No-0024kaiketsuhen.jpg



怪物たちの集う祭り

事件と事件の間に挟まれる「幕間」――Interlude。
実は本編では描かれないだけで、アルネやリンたちは普段から探偵仕事でてんやわんや。そんな愉快な日常を描くInterludeの今回は、Case1とCase2の間で起きた「リューゲンベルグのお祭り」での出来事。

アルネとの奇妙な同居生活を始めたリン――しかし事件の衝撃が影を落とし、浮かない表情の日々。そんなリンを、アルネとジシェはリューゲンベルグの不思議な「お祭り」に連れ出した。そこでリンが目にした人外の生態、そして自分を誘う歌声の先でリンが見たものは?





事件簿といいながらも事件は起こらず、ミニゲームのある掌編ADVといった内容


待望の新作だが、2ではなくまさかの1−4。つまり1−3の後日談






いやあ驚いたね、まさか…





ナハツェーラーがこんな形で復活するとは…




本当に凄いイキってたんだ…



俺たちの世代の吸血鬼で、ナハツェーラーの名を知らない奴はいなかったよ…




あの時は想像もしなかったよ…






ナハツェーラーがこんなふうになるなんて…

yasashiisekai_No-0001_buhi.jpg









正直もう出てこないと思っていたんだが、OPのシルエットでも登場しているし、恐らく、シルエットの2人との絡みがあるから出したんだろうな
yasashiisekai_No-0034kaiketsuhen.jpg






別に好きでもなんでもなかったんだが、ぬいぐるみになってもイキってると可愛く見えてくる(笑)



リンに、ナハちゃんなんて呼ばれてね。



最初のボスがSD化したマスコットキャラになるってのは、古典的な漫画やアニメのパターンで、面白かった










ストーリーはリンが過去を振り切り、もう完全に人外として、人外の街で生きていくことを決心するまでが描かれる



前作までのシリーズでも思ってたんだけど、リンはこういうハイテンションな女性キャラにしては妙に理知的でスッキリした考えのキャラクターだから、好感が持てる。


ナハに八つ当たりしてもすぐ謝ったし、常に前向き。



ライターの性別は分からないが、思考回路は、むしろ男性的だ。
yasashiisekai_No-0003_buhi.jpg







リンがなんだかんだで、アルネを信頼していることと、アルネがなんやかんやでリンを気にかけてることが分かるし、2につながる、いいエンディングだった
yasashiisekai_No-0005_buhi.jpg







スタッフロールで、アルネがちゃんとついてきてるか確かめる、先頭を歩くリンがかわいい。
yasashiisekai_No-0006_buhi.jpg






評価C
60点



1と2の幕間であり、2の前日譚でもあるので、シリーズファンはプレイしておくことをお勧めします。


ナハも一応新キャラと言えるだろうし、プレイしないと2で置いてけ堀にされるだろうしね。








【幕間】

気付けば早いもので、このブログも開設から1年半以上が経ちますね…


ぶっちゃけ1日10000PVを超えた事は一度も無く、日間数千PVを推移しているんですが、ゲーム業界もフリーゲーム自体がもう随分下火ですし、ソシャゲバブルも崩壊し(これは当然だが)、ソフトハウスやアダルトゲーム会社に至っては、倒産が何も珍しくない時代となりました。


アダルトゲーム会社に至っては、毎月のように何々社の倒産や解散を聞く気がします



ヒットする家庭用ゲームもフリーゲームもPCゲームもどんどん減っていきますが、今後も細かい数字などには捕らわれず、まったりやりたいですねぇ…

2018年10月09日

twilight tellers レビュー感想 ロッカー

yasashiisekai_No-0000gakkounokaidan.jpg




学校であった怖い話をパロディしたゲーム。

時代背景は本家と同じ、90年代。

集められたメンバーが、1人ずつ怪談を披露する。







▼テキストが横書きなのと、話す順番が固定なのが残念だが、数ある学怖のパロディゲームの中ではトップクラスの完成度じゃないかと



膨大なスチル枚数、選択肢によって自由にストーリーを操作する独特のプレイ感覚、音楽まで自作。


どこを見てもクオリティ高いです。










▼ホラーゲームにしては余り怖くないかな。本当に怪談という感じで、不気味だったり、痛々しい話がメイン。この話のオチはなんなんだ?というものもある。



でも、窓辺の彼女やトイレを覗く女はちょっと怖かった。
yasashiisekai_No-0003gakkounokaidan.jpg




yasashiisekai_No-0004gakkounokaidan.jpg






本家である学怖も多彩な話があるので、この方向性でいいと思う。













▼絵が綺麗で膨大なのは凄い反面、数人で作画をやってるので、絵柄がバラバラなのが難点か。



初代プレステ風の古めかしい絵柄と、(見たこと無いアニメだが)マギカっぽい萌え絵と、流行り神のような濃い絵の3パターン




同じキャラクターでも、絵によって全くの別人になる。
yasashiisekai_No-0006gakkounokaidan.jpg

yasashiisekai_No-0005gakkounokaidan.jpg






整形した?





1キャラクター1人が担当したほうがよかったかも











▼この中では、初代プレステ風の絵柄がかなり好きだ。女性キャラが一番かわいい


白川、かわいい。
yasashiisekai_No-0007gakkounokaidan.jpg


yasashiisekai_No-0008gakkounokaidan.jpg









▼ゲームの目的としては分岐や45種類あるEDを収集することなのだが、こういうゲーム性である以上は、クリアリストが欲しかった



既読スキップもないので、メモをしながらプレイしないと、分からなくなるプレイヤーが多そうだ。






評価B
70点


1話数分〜で遊べるし、かなりの良作じゃないかと。


学怖を知らない人がプレイしても、恐らく面白いです。


気になる分岐がまだまだあるので、他のルートも遊びます。


2018年10月07日

Idiocy Game -Case1 レビュー感想 オイナリタクスゼイアンなんだよねぇ!

ほぼ絶滅危惧種のオカルト、都市伝説、地球外生命体を題材にしたゲームってのが珍しくて、凄く引き付けられました。しかも舞台は昭和ときてる。



こういうネタ、好きなんですよね…



PS時代はトワイライトシンドロームとか夕闇通り探検隊とか結構あったけど、無くなったよね。




ペルソナシリーズに至っては、初期こそ都市伝説をモチーフにした怪奇オカルトものだったが、P3からはアニメっぽい路線に入ったし(P3からのペルソナシリーズも好きだが、2までとは別物すぎる)


更に遡ると、マザーシリーズもそうかな。




















妹を地球外生命体に拉致された探偵オイナリと、パートナーの少女、玄が未知に迫りながら事件を解決するコズミックホラー。

ホラー要素はあまり無いので怖がりでもプレイ出来ると思う







ストーリー、グラフィック、会話劇、全てが完成度高かったです。




事件の真相はこの題材でありながら人の業を感じさせるね。


そしてブラック…



あ…所詮人間は弄ばれただけなんやな…って…







時折入るカットシーンも迫力がある
スクショ_No-0011_compressed.jpg










昭和ネタが幾つかあるので、昭和育ちのプレイヤーは、懐かしい気分で遊べるかもしれない。
スクショ_No-0002_compressed.jpg
(でもこれは2005年ネタでは?)












街並みもワンマップだけ出てくるが、昭和レトロ感はちゃんとあると思う(なのでもっと昭和っぽいマップが欲しかった)。




かもしれない、あると思う…と曖昧なのは、私が昭和世代ではないからなのだが、同人ゲームでは珍しく(?)文献を参照しているゲームなので、的外れなディティールはしていないのでは



時代考証というほどではないが、とあるキャラが主人公を今時の若者といったのが違和感はあった。


現代の35歳なら嵐とかイケメン俳優の年代なので若いんだろうけど、この時代の35歳は現代の50歳くらいの扱いじゃなかろうか…


手塚治虫の男の一生、女の一生にもあったしね










他にも、コントロールアイコン右の見出しがUFOだったり、タイトルのテレビ画面がEndで消えたり、随所にセンスを感じます
スクショ_No-0013_compressed.jpg






















評価C+
65点


1話としてはかなりいいスタートで、面白かったです。



伏線は丸投げで、まだ完全にシナリオの途中なので、早く2を遊びたいですねぇ…




そういえばオイナリは、寝起きで玄のを見たんでしょうか?


2018年10月06日

喫茶ラプンツェルのじじょー! レビュー感想 本当の愛の重さを思い知るアドベンチャー(テイルズっぽい)

スクショ_No-0000_uragirino-smap.jpg




ジャンル:本当の愛の重さを思い知るアドベンチャー
プレイ時間:5分〜8分

引きこもりの青年だった主人公、木村正広。
彼は、引きこもり支援機関『アンデルセン』の相談員、雪野愛に紹介された
喫茶『ラプンツェル』でアルバイトをしていた。
店長、真美さん、はーちゃん。
3人の女性スタッフに囲まれながら、
正広は日々自分の成長を実感している。
もうあの自分に絶望するだけの毎日に戻るわけにはいかない。
そんな風に決意する正広の3日間の日常を追う中で、明らかにされる事実。
そこにある愛は、真実なのか偽物なのか。





主人公、木村正広(裏切りそうな名前ですね)は、元ひきこもりの青年。更生プログラムにより飲食店でバイトをしている





定番の、全員若い女の店員で、何故か好意的というアレだね



題材はよくあるが、主人公が元ひきこもりで、更生プログラムにより労働してるのがやや珍しい設定か。



トマルヒトすすむひとの作者コンビなので(名義が違うが)何か仕掛けてくるだろうなあとは思っていたが、今回も巧妙な伏線が張り巡らされた賛否ありそうな良作。


ただオチについては中盤で、あっ…(察し)となっちゃったので、最後に取っておいたほうがよかったのでは



作者のゲームはまだ2作目だけど、今作もヒロインの正体が凄い変化球ですねえ…



この路線でゲーム作りしていくのかな。






ネタバレ















まさか店員らの正体が、家族の変装だとは…。このあたりの設定は、完全にフィクション。



まさにラプンツェル。




真美が真実でありまみぃ、つまり母親だなんてね。露骨な伏線だが、後々読み返して驚く
スクショ_No-0002_uragirino-smap.jpg







料理の味を気にしていたのも、ちゃんと意味があった
スクショ_No-0003_uragirino-smap.jpg








はーちゃん(ばーちゃん)は登場しなかったけど、ファッションと髪の色が老婆そのもの
スクショ_No-0000_uragirino-smap.jpg








一見して愛のある感じだけど、すごいブラックなんだよね。騙してた事には違いないし、木村も社会復帰なんて出来ていなかったわけで



愛は本物だが、黒かった。





両親も醜悪に描かれてるし、怖い怖い。
スクショ_No-0004_uragirino-smap.jpg






真実(母親)が酒井法子の真似をしていたのも伏線なんだろうけど、所謂のりピー世代ではないでしょ。老け過ぎ(笑)












セリフをカットした、演出だけのラストシーンは特に怖かった。
スクショ_No-0005_uragirino-smap.jpg






スクショ_No-0006_uragirino-smap.jpg






スクショ_No-0008_uragirino-smap.jpg







これだけでも、木村がどうなったかはっきりわかんだね。上手いよね。


まあ、元引き篭もりの豆腐メンタルじゃ、この残酷な事実は受け止められんわな。しかも好きになった女が、実は母親だったとか(それも、シャドウハーツ2みたいな美男美女ですらない)


結局、身内だけの職業体験ごっこをさせられただけで、何一つ成長していなかったことには変わり無いし、前作は切ないエンディングだったが、今作は鬱ゲーっぽい。


2作に共通するテーマとして、ギャルゲーへのアンチテーゼというか、ギャルゲーそのものを皮肉った感じだ



世にも奇妙な物語の胸糞悪い話にありそうだ。





評価B+
70点



僅か10分の短編ながらにして、非常によく纏まったゲームで、面白かったです。



2作連続でこう変化球を投げられると、次もストレートは投げてこない気がしてしまいますね(笑)


2018年10月05日

トマルヒトすすむひと レビュー感想 彼氏としての最後の義務

yasashiisekai_No-0000.jpg




―信号寺進『控えめに言っても、俺にとって今日は、運命の一日だった』

主人公、信号寺進(しんごうじすすむ)は、走っていた。
ずっと片思いしていた人、戸鞠刹那(とまりせつな)に会うために。
今日は七夕。二人の初デート。運命の日。
一日共にすごす中で、明らかになっていく、戸鞠さんの奇妙な隠しごと。

完璧でクールだと思っていた彼女に一体どんな過去が?
そして、信号寺進は、そのすべてを受け入れることができるのか?

―戸鞠刹那『私を拒絶して生きていってください!!』

彼らは、トマルヒトでありすすむひと。
ダジャレのような彼ら二人の名前。
その本当の意味は最後に明らかに・・・なるかもしれないほのぼのラブコメ

などと、大げさに銘打っておりますが、初制作作品ですので
至らぬ点が多いですが、お楽しみいただければ幸いです。





ほのぼのラブコメというだけあり、パロディやネットスラングを連発する、かなり軽い内容のゲーム。



だが、ヒロインである彼女には何か秘密があり、この世界にも何か謎がある、という体でストーリーは進む



結論から言うと、前半こそ非常にバカバカしいテイストで進みこそすれ、後半になるにつれてシリアスになる王道展開がとても面白かった。



ギャグはしっかり笑えるし、シリアスはしっかり惹き付けられる



急激に緊迫した展開になるのは、やっぱりギャップもあって、来るものがあるね




まさかの泣きゲー路線だとは







ヒロインの正体は流石にそりゃ反則だろう、これじゃジャンルを根本的にひっくり返してしまっている…


とは思ったものの、とても印象的なエンディングだったので、賛否ありそうだが(あるほどプレイされてるかは別として)、肯定派です










ネタバレ






































まーループものなのは序盤で読めるとして、ヒロインの正体がまさか男だったとは禁じ手でしょう(笑)



でもね、主人公も回想するように、伏線は結構あるんだよね。そもそも平常時の見た目が男だとは思っていた。



それ以外で奇妙に思ったのは、彼女の体がゴツ過ぎるシーンだね。
yasashiisekai_No-0000.jpg






ファーーーーーーwwwwwwwwww



恵体すぎてこれじゃ男やんけwwwwwwwwwwwwwwwwwww



なんて笑ったけど、まさか本当に男だとは。



着想としては古くはアナルジャスティスバーコードファイターの有栖川桜や、最近流行りの男の娘だろうけど、恋愛もののネタとしては、北へ。〜Diamond Dust〜のまふゆに近いかもしれない。






そんな彼女が犠牲になるエンディングはとても印象的で切なかったです。切ないというか、時計の音を最後に暗転するラストシーンは、最早悲しい。




しかし引っ張った割に、SF要素についてはスルーで、私が見逃してないならば、何も説明がないまま終わってしまったので意味が分かりません。まるで初代infinityだね。





評価B
70点

もう1カ月以上前のゲームなのにネット上に全く反響がなく、実況動画もないんですが、かなりの良作でしょう。もっと設定を詰めれば、より良作になれたのでは。


記録より記憶、的なゲームですかねぇ…


2018年10月04日

片想い探偵 追掛日菜子 レビュー感想 恋する乙女は強い

追掛日菜子は舞台俳優・力士・総理大臣などを好きになっては、相手の情報を調べ上げ追っかけるストーキング体質。


しかしなぜか好きになった相手は、殺人容疑をかけられたり脅迫されたりと、毎回事件に巻き込まれてしまう。今こそ、日菜子の本領発揮! 次々と事件解決の糸口を見つけ出すが――。


前代未聞、法律ギリギリアウト(?)の女子高生探偵、降臨。








久々の小説レビューですか…



マツリカ・マトリョシカの記事を書いてから、約1年ぶりですね




もう推理小説、ミステリの題材は出尽くしていると常々思ってたんだけど、たまーにこういう斬新かつ、クオリティの高い一作が出てくるから文壇とは侮れない





というわけで今回、久々にこれは面白い!と思ったのが本作、片想い探偵 追掛日菜子

片想い探偵追掛日菜子 (幻冬舎文庫) [ 辻堂ゆめ ]

価格:745円
(2018/10/4 21:38時点)
感想(0件)



片想い探偵 追掛日菜子【電子書籍】[ 辻堂ゆめ ]

価格:708円
(2018/10/4 21:38時点)
感想(0件)







まず前代未聞の触れ込み通り探偵である主人公の職業が珍しい



タイトルでも少し伏線を張っているが、ストーカーである



日菜子曰く、プロの追っかけ




非常に惚れっぽく、次々に片思いする「推し」を変えていく



最初はイケメン俳優、力士、子役、覆面漫画家、そして果ては総理大臣まで



どんどん物語はスケールアップしていく。






日菜子が推しにした男性たちは、なぜか殺人容疑をかけられたり、災難が降りかかる。



日菜子は普段こそただの女子高生だが、好きな男のこととなると飛びぬけた推理力を発揮し、推しを救う…



そう好きな男のピンチに颯爽と駆けつける。それもいつも決まって絶好のタイミングで。




だってストーカーだからね









最後には勿論総理大臣を救う。



ストーカー女が









主人公がストーカーというだけなら他にもあるかもしれないが、面白いのがツイッターやブログなどの現代ネットツールを、女子高生である主人公が完全に使いこなしていること



勿論使い方もストーカーだけに、非合法




ツイッターを推理に使うとか、相当斬新じゃないだろうか





ツイッターは私の庭だよという名言も飛び出る




推理モノとしてのディティールも完成度が高く、伏線も丁寧



天才の主人公を上回る社会の闇に遭遇したり、あっと驚くどんでん返しもある。






様々なストーキングを終え、こんな片想いはコリゴリ。もう追っかけなんて辞めると宣言した日菜子が、また新たな恋に踏み出すラストシーンは、謎の感動に満ち溢れているね。




片想い探偵追掛日菜子 (幻冬舎文庫) [ 辻堂ゆめ ]

価格:745円
(2018/10/4 21:38時点)
感想(0件)



片想い探偵 追掛日菜子【電子書籍】[ 辻堂ゆめ ]

価格:708円
(2018/10/4 21:38時点)
感想(0件)








評価A+
85点


久々の良作でした。これ1本でも綺麗に終わったけど、続編があってもいいかもしれない。



ちなみに、これだけ荒唐無稽な小説を書いていながら、作者の辻堂ゆめは、湘南高校卒から東大卒という、文系最高の学歴の持ち主。



なのに本作には、ペダンチックな要素は皆無だ。おかしな言い回しをする人物や、変な横文字も一切出てこない。


作者もまた、ギャップがあって面白い。


勘違い意識高い系とはまるで違う、ガチの天才っぽい。


しかもまだ、25歳(執筆時は多分23〜24歳)という若さ。



今後の活躍に、大いに期待したい。



2018年10月03日

虚ろ町ののばら レビュー感想 サイレントヨル

スクショ_No-0001_toorukakonnnamon.jpg





不思議な世界に迷い込んだ主人公のばらとパートナー十夜が、虚ろの町からの脱出を目指すADV







説明を読んで「ギャロウズ横丁の羊たち」みたいなゲームだと思ったけど、全然違うね
3.jpg









まさかこのブルーをイメージした清涼感のあるタイトル画面や、CLAMP漫画にいるようなほわんとした萌えキャラから…








「サイレントヒル」風のホラーゲームになるとは

スクショ_No-0004_toorukakonnnamon.jpg














完成度は非常に高く、グラフィックは綺麗だし、難易度も低く、サクサク進む。




特筆すべきポイントとして、恐怖の異世界に迷い込む演出が凄く上手い。マトモに話が通じる奴がいないし、異形の形ばかり



次々に起こるホラーシーンはなかなかに怖い
スクショ_No-0006_toorukakonnnamon.jpg
(顔が無いわりにでかいな)






ずっとこんな調子で進むと思われた




ところが、
やってみると実に不思議なテイストで、ホラーの中にも妙に温かい世界がある





死語で言うと、ホラーなのにヌクモリティがある





十夜と出会うまではゴリゴリのホラーなのだが、そこからの展開は妙にギャグテイストで、この変化にも引き付けられた(それでいて怖いシーンもちゃんとある)







更に電車に乗ると、思いの他現代風、かつ生活感と清潔感のある、オシャレな町に出て拍子抜けする



常に夜で、つらされた提灯などは和の雰囲気がある



宿泊するホテルなどはアレにしか見えない
スクショ_No-0017_toorukakonnnamon.jpg








しかも出てきた神様は想像と違い、ものっそい俗物
スクショ_No-0014_toorukakonnnamon.jpg







イケメンでゆるい喋り方の神様、いいキャラしてる。





このストーリーというよりも寧ろ、テイストがどんどん変わっていく展開が、実に面白い。




戸惑いを超えて面白みを感じた。







更にこの後、再度序盤のホラーテイストに戻るのだが、おばあちゃんを想起する、少女の孤独を描いたストーリーには思わず涙しそうになった。



悲しいなぁ…

スクショ_No-0024_toorukakonnnamon.jpg






おばあちゃんのキャラデザが、少女漫画風の主人公たちと違い、絵本風に描かれてるのも良かった。






この少女を助けてやりたいと、プレイヤーながらにしみじみ思った私は、ラスダンの攻略へと差し掛かった




以下ネタバレ
























ここでも本作はまた違った顔を覗かせ、「クチダケ」に見られるような、クリーチャーの視覚が円形で表現されたステルスアクションゲーになる。








のばらと十夜の過去の接点や現在につながる関係性、そしておばあちゃんの孫への深い愛情に涙する。




うーん、やっぱストーリーええな…

おばあちゃんとの想い出は大体の人にはあるものだし、これは感情移入しちゃうよ。プレイヤーの多くがするだろう






そして大好きなおばあちゃんの声に導かれ、のばらが入ったのは、火葬場だった。





おばあちゃんの遺体がそうされたように、狭い部屋で業火に焼かれるのばら





業火に焼かれるのばら




業火に…














って、えっ…?






スクショ_No-0027_toorukakonnnamon.jpg









スクショ_No-0028_toorukakonnnamon.jpg










えっ…?


なんだこのエンディングは…っ



バッドエンドじゃねえかっ…




通るか…っ!


こんなもん…っ!







スクショ_No-0029_toorukakonnnamon.jpg

















12.jpg









ということで2時間30分プレイした末、バッドエンドでした




しかも作者コメントによると…




 END1…赤い蝶のポイント5以上で到達します。
      明らかに違うだろ…という選択肢や、逃げる、物をよく調べない…などを繰り返せば、
      自然とこのエンディングに到達するかと思います。








明らかに違うだろ…という選択肢…










違うだろおおおおお!!!


違うだろこのハゲぇええええええええ!!!


 
1.png




なんなんでしょうね…管理人の畜生ぶりがなせるわざなんでしょうか…

かなりマジメにプレーしたんですが…

ファーストプレイがバッドエンドだったのは、私だけ…?





というわけで、本作のレビュー感想は未完とします。

EDを見た後、総評を書きます。




これにて、御免!!!




ウワァァ━━━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━━━ン!!!!





























【後日談】












イイハナシダナー!!!
1.jpeg








というわけでベストエンド攻略。



いやあ…




沁みますねえ…




最初がバッドエンドだったので、これもう半分「鬱ろ町ののばら」だろとか思ったんだけどね。






孫娘とおばあちゃんに纏わる良質のストーリーだった。





オマケのギャグシナリオでは同棲してたし、恋愛要素も若干あるが、十夜とは、友達以上恋人未満ってとこかしら。



まあ、もうすぐ成人男性になる十夜と、まだ女子小学生ののばらが付き合うとか……




アグネスの出番になっちゃうけどね






でも本人たちの感情も周りの反応も、疚しさを煽らない設定だったね。


下手にロリコン煽りされても冷めるので、扱いはこれでよかったと思う。





数値を操作できて便利ではあるものの、エンディング攻略はもっと簡単でもいいかも。何せ、フラグ立てのために最初からやり直さないといけないからね…


まあ作者も意図的に難しくしたらしいけど。



システム面では、折角プレイヤーキャラをザッピング出来るので、もっとそれが必須の謎解きがあるとよかったね。バイオハザード0みたいな






評価A+
85点



ここ数年の良作の1本として、間違いなくお勧めします。






ヒントとかいうチンケなものは、無しでプレイしましょう。






そして私と一緒にバッドエンドを(略)






2018年09月26日

タマキハル〜プロト〜 レビュー感想 行かないでまだあなたの想い出の欠片

yasashiisekai_No-0012taikenban.jpg



〜かくのみし 恋し渡れば………たとえ全てをナくしても〜
【ストーリー】
高校2年の春。
主人公、弥城陽介は片想いの少女に声をかけられる。
色んな偶然から、急に距離を縮める2人だったが…
ある事件に巻き込まれて………






現在おくたごんが製作中のゲーム、タマキハルのプロローグ版。



【注意事項】
こちらの作品は全体のプロローグ編となります。
お話の導入部をプレイ出来るようにしてあります。
現在、各ヒロインのルートを作成中ですので…予め、ご了承下さいますようお願い致します。
とあるようにプレイできるのは分岐前のみだが、なかなかボリュームがあった





極々有り触れた高校生、陽介が主人公の、学園もの。


片思いしていたヒロインとひょんなことから親しくなる。






一応ギャルゲーなんだろうけど、ジャンル的には学園アドベンチャーが近いかな。



ギャルゲーというには男性キャラの登場シーンやBLネタがかなり多く、このテのゲームで友達キャラが3人もいるのは、珍しいだろう(モブも合わせるともっといる)
3taikenban.jpg
(はじめの一歩おるやん)












主人公が徐々に香月と仲良くなっていく描写がいいね。

委員会で一緒になって、2人でお弁当を食べて、夢を語る。





うーん…





青春だわ。

4.jpg








立ち絵も綺麗で、可愛いね



あのアニメは見た事ないが、ラブライブ!っぽくね?





勢い余って告白しそうになるも、寸でのところで踏みとどまり、香月を遊びに誘う。


他に友達も誘って皆で行こうと、ヘタレな言い訳をしながら。




不器用で初々しい陽介に、笑顔で答える、香月




陽介は母親と祖母を失ってるという暗いバックグラウンドがあるから、阿呆っぽいキャラクターでも下品にはならないところが結構上手い設定だ



不器用だが子供にも優しく、好感が持てる主人公。


そんな陽介は、高校生らしい恋愛を楽しんでいた









筈だったが、事件は起こる


最初の警告は、これだったか
yasashiisekai_No-0006taikenban.jpg





(以下ネタバレ注意)































まさか体験版ラストで、ヒロイン死亡とは




途中から伏線を張り、烏が飛んでるなんて不吉な入り方をするが、まさか香月が烏の餌になってるとはね




かーかーと烏の鳴き声をバックに、香月との思い出が回想されるのはインパクトがあるね


ラストで流れるstillもマッチしてた






犯人は、オッキーかしら…?
999999999taikenban.jpg





最初、てっきり陽介じゃなくて香月が好きなレズかと思ったんだけど、ストーカーまでしてくるし、思ったより遥かに陽介に執着していて、驚いたな


勢いに流されているが、陽介はそれについて何か反応しろよと思った




お前尾けられてんねんで!目が合うのはその所為や!





ここまでヒステリック、且つダイレクトに接近してくるキャラクターは、ヤンデレ、メンヘラヒロインでは珍しい。普通もっとこそこそしてるものだからね。



そんなオッキーが昔と変わったのは、過去に陽介と何かがあったからかな。




実をいうとこのゲームで一番好きなヒロインは、そんな沖崎なんだが、そもそもヒロインですらなさそう。


タイトル画面にも、いないしね
yasashiisekai_No-0012taikenban.jpg





それが、こいつが殺ったのかなーっていう根拠でもある。







ただ香月死亡シーン、絵がないので今一つパンチが足りなかった。スチルがあるといいと思う。




それ含め、完成版へのアイディアを幾つか出してみる。








・掛け合いは結構楽しいんだけど、いくら何でも会話シーンが冗長過ぎる。





モノローグや会話シーンが多すぎるので、もうちょっと削ってもよかった。

でもこれは、ひぐらしと同じように、ストーリーが急展開するまでに意図的に日常シーンを多く書いているのかも







・絵は可愛いが、キャラクターやヒロインが全員同じ顔、同じ表情、同じポーズ

666666taikenban.jpg

44444444444taikenban.jpg





カスタム立ち絵っぽいので、もう少し区別をつければ尚いいのでは。









・誤字脱字が非常に多い




デバッグで修正するでしょう






・沖崎が余りケバくない



もっとメイクが濃いケバいJKギャルにしたほうが、地味女が無理してる感があって、設定にマッチしそう。

よく見ないと分からないくらいのメイクだし…





冗長過ぎる部分はあるものの、面白いです。


良作の香りがビンビンするので、開発中止になった同人ゲーム数あれど、おくたごんには、なんとしても作り上げて欲しい。


マスターアップが楽しみな同人ゲームが、1本増えました







体験版がヒロイン死亡で終わるゲームは、未来ラジオと人工鳩などがあるが、やはり引きのインパクトは相当強いですね


ストーリーの続きが気になります







…えっ?





ラストで散々煽るも、ファンタジー要素を匂わせてるから、どうせご都合主義でヒロインが復活するんだろって???









……








3233.jpg



2018年09月18日

myちゅ〜部! レビュー感想 オマンティから始まる、恋と夢

スクショ_No-0002_offkai0nin.jpg




日本のとある離島・九条島で暮らす高校生・海人は、夏休みの終わり際に一人の少女・メアリと出会った。
イギリスから転校してきたメアリは海人を巻き込み、自分が有名人になるためネットで動画投稿をする部活〈マイチュー部〉を創る。
田舎島で繰り広げられるドタバタ青春ラブコメディ!
目指せ人気マイチューバー!





▼まあマイチューブ、マイチューバーは言うまでもなく、syamuさんを筆頭としたネット集団youtuberを元ネタとしているんだけど、この題材を扱った同人ゲーム数あれど、それを高校の部活動にした青春モノは珍しいんじゃないかな


何気に新しいと思う。現実世界でもyoutube部というのは、多分ないと思うし








▼グラフィックは凄く綺麗


OPムービーも躍動感がある





細部まで絵があり、ヒロインたちもかわいい。


このレベルだと、プロが担当してると言っても、信じる人がいると思う




ラノベの挿絵をやってる絵師が、ちょっとHな漫画をジャンプで連載したみたいな?





そんな画風










▼ラノベ風のドタバタ青春劇場+ラブコメで、メアリの提案により、動画を配信するマイチュー部を設立する




内容自体は面白いのだが、序章である動画撮影までが長すぎて、かなりダレることが残念。






▼実はこのゲーム、配信日にDLしていたのだが(元は8月にコミケで頒布されたゲーム)、前半が余りにも遅い展開で、多忙の所為もあり、暫く積んでいたんだよね。



でもその積んでいたポイントが、まさか既に後半だったとはね…




お察しの通り、動画を1本撮影しただけで、まだ配信もしない内から第一部完ッ!とまるで打ち切り漫画のように終わってしまった…




伏線は全て丸投げで、登場しているが一切ストーリーに絡まなかったヒロインまでいる。




どこかでアナウンスしていたかもしれないが、これで完結だと思っていたので、かなり拍子抜けで、ズっこけた(笑)
2.jpg







これで終わりかよ!って叫んじゃったよ、リアルガチで









▼タイトルの下にエピソードメアリと書かれてるので、2部は他のヒロインの話になるのかな?




暴力系ヒロインだったメアリも少し素直になり、距離も随分近付いたので、ヒロイン交代ってことはなさそうだが






評価C+
65点


未完であることはマイナスファクターにしても、サブキャラにも絵があるし、背景も多分自作。ボイスコも上手い…と、どこを取っても完成度は高いです。


動画撮影の描写も、主人公が「この動画は女中心だから男の俺は出ないほうがいいだろう」と言ってたり、ディティールも細かくて良い感じ。


作者ツイッターによると、冬コミに向け、「完全版」を製作中とのこと。

2部が楽しみですね














【バージョンアップ版を、プレイ】


前に冬コミで完全版を頒布したいと書いてたが、恐らくまだ未完成で、バージョンアップでは、掌編が1本追加されている



OPがオリジナルソング、新動画に差し替えされてて驚きだ



前のOPも気に入ってたので、カットされちゃったのは残念だが、同人ゲームでオリジナル曲というのは、かなり強みがあるね。


しかもメアリのボイスコが歌ってる




ちゃんと聞いててね〜と歌うところでヒロインが揃うのは、可愛さもあるし一番好きなフレーズだ





気の所為でなければ、スチルの追加や修正もされてるかな



そして公開タイトルが「myちゅ〜部!」から、「myちゅ〜部! episode mary」に変更された



初回バージョンにもロゴにepisode maryの文字があったが、公開タイトルは「myちゅ〜部!」だった








さて本題、追加シナリオである前日譚…



顔をチラ見せしただけの願依が10年は遅いオタクキャラだとは(笑)



イメージはクールな綾波系(古)だったから、これはやられた




今更オタク系ヒロイン?だなんて思ってしまったが、メアリより面白くて好きだな…



まさに、身体のメアリ、キャラクター性の願依だ





ぶっちゃけこの掌編だけで本編の面白さを超えてしまった…




願依が本当の一面を見せるのも切なかった




彼女がメアリと知り合うことで、どんな化学反応が起きるか楽しみだね。三角関係になるんだろうか



改めて、2部が楽しみだ







2018年09月16日

取扱注意! レビュー感想 最速で死亡するギャルゲー

▼動作が余りにもモッサリで、プレイ環境が悪い事が、残念。


即死ゲーなのでセーブ必須なのに、選択肢でセーブするとバグるんですよ。


だから何度もやり直すハメに…






▼ベーシックな昔ながらのギャルゲーで、ヒロインはヤンデレ幼馴染、ミリオタ金髪、科学サイコの3人




それぞれの理由で主人公を殺しに来る






こういう題材のゲームは大抵ヤンデレか殺し屋なので、幼馴染以外がそれに当てはまらない設定はやや珍しいかな




そんなSNKヒロインズならぬDQNヒロインズだけど、ちゃんと全員可愛い






このゲーム、絵が一番好き







▼終盤の旅行からやり直せばヒロインエンド3つとバッド1個を回収できるので、攻略は簡単。



ストーリー性は殆ど無く、最後も告白、卒業、結婚で終わりと、ガラケーアプリ時代のあっさりしたギャルゲーって感じだけど、流石にもうちょっとストーリー性が欲しかった。



他のヒロインの誘いを断って1人と会い、それがバレる。じゃあ今度は4人で勉強しようという面白そうな流れになり、折角シュラバるところなのに、まさかカットだとは…




その他にも主人公の語りだけで時間がすっ飛んじゃうシーンばかりなので、折角ヒロインが3人もいる以上はもっと面白く出来る部分はあった気が。自由登校期間も出席せず、ヒロイン誰とも会わないしね…


こんなネタにも関わらず、ギャグ要素が薄く淡々としているので、とんでもない理由で死んでしまうとか、もっとバカゲーっぽくぶっ飛んでもよかったんじゃないかと


死ぬ選択肢も分かり易いので、最初にゲーム開始1分で死ぬギャルゲーってのを強調してもよかった





評価D
50点


サクっと遊べました。


ガラケー時代の古き良きギャルゲーが好きな人にはおすすめです。





余談ですが、本作はフリゲでは珍しく、作者の情報がネット上にありません(少なくとも、クレジットされている名義ではツイッターなどをやっていない)


ゲーム系専門学生のようなので(未確定)、フリーゲームはスキルアップに適しているのでしょうね
最新記事
最新コメント
おすすめ名作フリーゲーム
  1. 1. 死月妖花〜四月八日〜 レビュー感想 守りたい、この世界
  2. 2. 夜底奇劇・星空物語 プレイ日記2(クリアまで)と総評 夜明け
  3. 3. 夏ゆめ彼方 レビュー感想 将棋を通じて少年の人生を描く一大叙情詩。傑作!(ネタバレ)
  4. 4. ほろびのゆりかご レビュー感想 ラストシーンで判明する真相は、最早SFファンタジーのスケールを超えた(ネタバレ)
  5. 5. 鼓草 レビュー感想 極限の花婿たち
  6. 6. 色は黒に包まれて レビュー感想 深い光に包まれて
  7. 7. 怨溺 ―ONDEKI― レビュー感想 世界は救われる、彼女を失えば
  8. 8. 籠の街 レビュー感想 少年の爽やかな成長物語と思いきや、まさかの欝ゲー展開に…
  9. 9. かわいいは壊せる レビュー感想 七つの愛憎
  10. 10. 決戦前のヒトリ 〜主人公以外全員『カップル』がいるアドベンチャー〜 レビュー感想 うげっ、なんでそこまで分かるんじゃ!!?ロリコンは皆こうなのか……?
  11. 11. 電波障害ノベルADV AlexiA〜アレクシア〜 レビュー感想 もう、勇者しない。
  12. 12. Human killing レビュー感想 東出大好き