街、428のようなザッピングノベルの証言を、逆転裁判、ダンガンロンパのような尋問とムジュンの指摘で切り崩すという、一風変わった推理ADV
こう説明すると、じゃあ証言が長すぎてテンポが悪いんじゃないの?だって証言がノベルなんでしょ?って思うかもしれない
何せ逆転裁判シリーズは、全作、証言をたった2行×幾つかに纏めているからね
だが本作は1キャラクター最大15チャプターあり、合計43チャプターもある(書き換わった証言も含めると更に多い)
見るからに面倒臭そうだ
ところが、チャプターごとの見出しが逆転裁判の2行のように証言を要約しているので、長文を記憶したり、無駄に読み返す必要がないのは親切で良かった。
ムジュンの指摘も、その要約を照合する
煩雑さを大幅に簡略化した、上手いアイディアだ
ヒントもあるので、初心者でも攻略出来ると思う
でも、1か所につき1個のみなので、もっと出してもいいかもしれない
試しに同じポイントでミスし続けてみたら、ヒントを出そうか?の選択肢から、同じセリフがループするだけだった
ストーリーは逆転裁判シリーズの1話のようで、ちょっと長いチュートリアル。主人公の初めての事件が描かれる。
1話ということで、こいつが犯人だと思った容疑者がそのまま犯人で、分かりやすい証拠に、解れだらけの言い訳を残していく
大事件でもなんでもない町の小さな電気屋で起こった事件だが、背後に大きなものが蠢いている…というアオリと、2話への伏線を張りつつ、幕を閉じる。
全5話で、1話の開発に2年かかっているようなので、完結までかなり大変そうだが、頑張って欲しい。
グラフィックも実に凝っていた。
タイトル画面でArmchair Detectiveのロゴが表示される演出とか、フリゲでこういう演出をやるゲームなんて滅多にないよ。実際、ほぼ10割のゲームが、やってない。
犯人を追い詰める尋問も細かくエフェクトが変わったり、紙芝居ながら魅せてくるので感心するね
推理ミスをすると?????と空振りするのだが、確信的な推理をすると!!!!!と表示されるのも、最初驚きがあってよかった
評価B+
70点
久々に面白い、フリゲの推理ものでした。
逆転裁判や街〜運命の交差点〜が好きなら、プレイしてみては。
ただ残念ながら、キャラクターはこれらのゲームのような変態系ではありません
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