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2019年04月07日

St.ChocolateDay レビュー感想 殺人アクセサリー

バレンタインデーにヒロインからチョコを貰った主人公が、ホワイトデーにお返しをするまでのお話



ゲーム冒頭でミルクチョコレート、ダークチョコレート、ホワイトチョコレートの3種類から選び、3人のヒロインに分岐



チョコによって設定も変わり、主人公が高校生だったり、大学生だったりする。選ばなかった他のヒロインも出てこない




チョコだけにルートごとでかなり味が変わるが、私のおすすめは断然ホワイトチョコレート


グッドエンドルートは、少し泣けた…




このゲームは最初にクリアしたキャラでかなり印象が変わるが、その意味では、お勧め攻略順は、ブラック→ミルク→ホワイト



可愛いイラストに綺麗な実写背景、アイキャッチ演出…


場面ごとにマッチした音楽……



掌編ADVの良作でした





ではネタバレ感想

















・ブラックチョコレート

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最初に見たのがバッドエンド。アクセサリーをプレゼントすると、まさかのヒロイン死亡エンドになるとは…


人によってはBADエンドがしんどいかもしれません。ご注意ください。との警告文の通り、プロローグからするとこれは引っ掛けだと思われるが、底意地の悪い仕掛けが愉しかった


「大人の女性」が、美化されていない事もよかった。



作者は女性ではないか。男が描く年上ヒロインは大抵実は処女ってパターンで、元カレなど、まず出てこない







・ミルクチョコレート
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(このポーズ多いな)





メインヒロインっぽいが、キャラにもシナリオにも、今一つ特徴が無かったことが残念


メインヒロインが殺されるのは拙いと思ったのか、バッドエンドで唯一殺されない



折角高校生なのだし、制服を着せるくらいはしたほうがよかったと思う











・ホワイトチョコレート
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貧しいシングルマザー家庭の、不思議ちゃん。でも着ている服は高そう。




このゲームのナンバーワンで間違いない。どうもこういう話に弱い。




「家族じゃないのにファミリーレストラン」という、ありがちな天然ヒロインの台詞を、エンディングに絡めたのも上手いね。



惜しむらくは恋愛ものとしてはピンボケで、結局ふたりの関係が恋愛なのかファミリーなのか描き切れなかった事。髪をほどいたヒロインにドキっとした話とか、もっと膨らませられたかと




そして、チョコレートが余り関係なかった事

まともに生活できないくらいの貧乏少女が、おにーさんのために必死でチョコを買うエピソードくらいは欲しかった





エピローグで中卒フリーターになったのは、流石に貧しすぎるのだが…



通信制とかあるやんけ…



この先大丈夫なんか…?

おにーさんが支えてやらないと後々大変な事になりそう










・ストロベリーチョコレート

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スタッフロールに後ろ姿だけ出てくる謎の女性が、4人目のヒロインにして、4つめのチョコレート




冒頭でいきなり…



「あたしの名前はるるな・ストロベリーチョコレート」



……




随分変わった名前ですね





ギャルっぽいのに(という設定だが、実際にはやべー奴っぽいファッション)純情で、初恋が失恋に変わるまでの、短いお話。


随分あっさり諦めたが、主人公とは他人みたいなので、リアルといえばリアルかもしれない。


ここでるるなが出しゃばったところで、誰こいつ?となるしね



舞台が高校なので、主人公が渡されたのはミルクチョコレートだろう


この高校は私服通学っぽいが、あのファッションでの通学は凄い










評価C
65点


泣きから殺人まで色々あって、面白かったです




シナリオはホワイト、ブラック、ストロベリー、ミルク…


キャラデザはブラック、ミルク、ホワイト、ストロベリーの順で好きですね





余談だが、「舞い上がり過ぎて誰からチョコを貰ったか覚えてない」という台詞で、本作を「ヒロインの誰が主人公にチョコを渡したか?」を推理するゲームだと思った


そういうゲームがあったら、面白いかもしれないですねえ





2019年04月06日

スーパーダンガンロンパ2…アイランドモード、ダンガンロンパIFを攻略する

ダンガンアイランド攻略日記。


レビューでも感想でもなく、色々綴ります。


シリーズ作品のネタバレがあるので、このゲームを知らない人はサッパリな事、請け合い。













本編とは違いSLGになっているが、てっきり、ストーリーやキャラクターの素顔が垣間見えるストーリーだと思えば、通信簿イベントとか、本編の使い回しなんだね。


平和な島の筈なのに、なぜか捕まってる設定になってて、設定の齟齬が酷い(笑)



まぁ本編でも、閉じ込められて飢え死にしそうなのに食べ物に関するアイテムや会話が出たり、終盤なのに日向くんが左右田の事をまるで知らなかったりでガバガバだったけどねえ…




オマケだから気にするなというテキストが出るが、なんだかな…


まあオマケなんだけど(笑)







ミカンだ?貴様この野郎
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みたいなサイドストーリーや前日譚を期待してたんで、ただのギャルゲー&ホモゲーパートで肩透かし






早速、本編ではフォローできなかった、仲間たちの通信簿イベントでの親密度を上げたが、真昼が物凄いチョロインで驚きだ






これもう半分超高校級のチョロインやろ






出会いからして既に手厳しかったはずなのに、それは本当に冒頭だけで、ヒロインズで唯一、最初から日向くんに好意があるレベルだね


ヒロインポジションの七海や蜜柑さえ、最初はそこまで好意的じゃないのに…





それに日向くんの写真を欲しがったりして…



何に使ってるのかな?(ゲス顔)






このゲームで唯一の真人間で、現実的なキャラクター



真昼だけは明確な恋愛感情で「大好きだよ」と言ってくれたのが、一番良かったな




貧体で顔がそばかすだらけだし、丁度いいブス感ある



かなり好きだ。


太腿もエッチだしな。









通信簿イベントは、2周目中盤でコンプリート。クラスメイトの意外な一面が見れて、面白かった


犯人、もしくは被害者になる前に誰を攻略していたかで、かなりイメージと情報量が変わるな。



白夜にしたって、通信簿イベントを攻略していれば、偽物であることがもう序盤で分かっちゃう




犯人、もしくは被害者に対する台詞は、通信簿イベント攻略の有無で変えるべきだったね。


ここまで親しくなった相手を平然と追い詰める日向くんは、やっぱり変だし








蜜柑の好きなものがトイレなのは、イジメられっ子だから、逃げ込める場所だった…ということか。それが好きな物とか、切ねぇ…




そんな蜜柑は、日寄子が「ゲロブタ」「ゲロブタクソビッチ」と言ってた事がもう真実なんだろうな。恐らく記憶を失う前からこの呼び方だろう



前作のさやかもそうなんだけど、このシリーズはシナリオライターが男性にしては、女性キャラがリアルだね




男の漫画家やシナリオライターだとどうしても男に都合のいい、徹底的に美化された女が描かれるんだけど、寧ろ裏切ったり、逆走したキャラばかり。


蜜柑もソニアも非処女だし、ウンコに行くとか汚い話も、結構しつこい



小高和剛は、女に執着がないタイプなのかもな


もしくは、女が嫌いか









エンディングは一通り見たが、女性キャラだから恋愛というわけでもなく、男性キャラだからホモというわけでもない





唯吹に恋愛シーンが無かったのが残念。こういうとても恋愛しそうにないキャラクターと恋愛するとどうなるか?ってのは面白そうなのに。


でも、他のヒロインの主題である恋愛を刹那的と切り捨て、テーマを「バンドメンバー」に絞ったのは、唯吹だけに出来る設定ではある






まあやっぱり、一番好きなヒロインだから真っ先に蜜柑から攻略したが…



こんなん蜜柑の股間の蜜柑汁もビショビショやろ







アイランドモードは殺人も学級裁判もない、ただの修学旅行だというのに唐突にヤンデレ化した蜜柑の深い闇を全て受け止め、結婚の約束をした日向くん…



深い闇をより強い光で掻き消し、包み込んだ感じだ。

これは超高校級の希望




ついさっきまで病んでたのに、一瞬で我に返る蜜柑がリアルだ。人間って本当に想定外で嬉しい事を言われると、素に戻るからね




だが私は、日向くんは結婚の約束をするのではと思っていた


もうこのくらいアレな女には、結婚くらいしか処方箋がないだろうし



IFとはいえ、ふたりの希望に満ちた結末のお陰で、悲惨な末路だった本編の溜飲が下がった








…でも…


アイランドモードもゲームオチなんだよなあ…



折角希望あるエンディングなんで、現実世界で目を覚ました時にも、仲睦まじい関係だといんだが…









ダンガンロンパIFも読了。文章力は普通だが、ボリュームもあり、意外にも面白かった。作者が別人なのに再現度が高い



戦刃むくろを完全に冷徹な鉄面皮。感情の欠片もないと思ってたので、想定外に感情的、かつ、面白いキャラクターで驚いたな


しかも苗木くんに片思いしていたとは…


でも、この設定自体は、ちょっと後付けっぽいよね。



死の直前に「苗木…く…」と呟いて事切れる…みたいなシーンがひとつでもあればまだ納得出来たけど、匂わせるシーンすらなかったし


モノクマの言ってた、そんな苗木くんの好きな相手とは誰だったのだろうね。響子かさやかしか選択肢がないが、大穴でさくらも有り得る




本編では殺し合いをしていたメンバーが、IFでは共闘する事がアツすぎた。



特にさやかを殺した桑田が、まさかさやかを守る役割とはね…



クラスメイトたちは本来みんな親友の筈だから、その一面が垣間見えたのはよかったね



さやかの告白したいこととか、また全員学園に戻ってくるとか、唐突に出てきた記憶を戻す方法とか、回収せずに、打ち切り漫画みたいな結末なのが惜しい


ラストシーンも、本文だと苗木くんの隣にむくろがいそうなのに、ムービーだと後ろのほうにいたり(笑)


これは本編の絵の使い回しだから、おかしなことになっちゃったんだな



でもおまけにしては上出来だった


スーパーダンガンロンパ2IFも書いてくれないかしら…














アニメも見る気はないし「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」もプレイする気はなかったのでネタバレを見たら、このシリーズの世界はメタフィクション、架空の世界というオチらしい



つまり「ダンガンロンパ」「スーパーダンガンロンパ2」そのものがゲーム内ゲームであったという結末…




評価が低い事は知っていたが、やらかしちゃったんだね。



世界観を一新したのなら前シリーズは切り離すべきだし、ノブクマじゃない時点で、モノクマも出すべきじゃなかった




「ゲームオチは必要だったし、メタフィクションではないので問題ない」と書いたのだが、続編でまさかそのオチを使っていたとは大問題だ



感動路線でもなんでもない「スターオーシャン3」でさえあれだけ叩かれたのに、1度積み上げた世界観を壊しちゃうと、もうシリーズは再起できないね。「サモンナイト」もそうだった





他にもシモネタの過剰な多さなども叩かれているようだが、確かにシモネタは滑ってた


感動してるところのスタッフロールに「えろい人」というふざけたクレジットがされていたのも萎えたし、前記した女性キャラがトイレに行くネタもしつこく、スタッフは空気を読めないところがある


クライマックス推理の説明文も、滑ってたし…




でも、1話で主人公が犯人。実はメンバーのひとりが本物の主人公だった…と言う叙述トリックで主人公を交代させるのは面白い。


それにゲームでは見た事がないパターンだ


シリーズ初の女性主人公に期待した層に不評だったようだが、「ダンロン」はあくまで推理ゲームなので、これはアリだろう。



キャラクタービジネスを展開しているが、本来はキャラクターゲームではない


あくまで推理やストーリーを楽しむゲームだ





「ダンロン2」は黒幕が記憶を失っている主人公。主人公や仲間たちの正体は敵側の人間というオチだし、元々ヒロインが誰か分からない仕掛けなので、そのトリックが派生しただけ







…というわけで、これにて長かった「ダンロン2」のプレイは、終わり。


PSP以降のゲームでは間違いなくトップクラスの名作でした。




「さよなら絶望学園」ならぬ、さよなら「ダンガンロンパ」



女神召喚士美神の事件簿 銀行強盗編 レビュー感想 サラリーマン召喚士

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女神を召喚できるという奇妙な召喚能力を持った主人公が、強盗に人質にされた女性を助けるゲーム




画面に複数吹き出しが表示され、プレイヤーは画面をクリックする。その際、一番多かったキーワードに応じて女神を召喚する…



主人公は女神に女性を助けてくださいと頼む…




つまりゲームの目的としては、女性を助けてくれそうな女神を召喚すること





もうそれ以上でも以下でもないシンプル過ぎるほどにシンプルなゲームデザインだが、意外にも中毒性があった





気付けば画面を凝視していた







登場する女神たちは個性派ばかりで、一々キャラが立ってて面白い。キャラデザも、恐らく全て作者の自作



女性を助けようと平和の女神を選んだら、犯罪者を全て抹殺して平和にするという、全身血だらけの物騒な女神が出てきたり(笑)


役に立つと思えば、頓珍漢な事をやるだけで帰ってしまったり




強盗を倒し女性を助けてくれる女神は複数いるが、その方法は意外性があったね。



攻略的には、逆張りしたほうが速くクリア出来ると思う





女子アナか天気予報士のようなお天気の女神がお気に入りで、JKとの会話劇も笑ってしまった
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野次馬もキャラが立ってて、買い物帰りの主婦の正体は、まさかだね…




でも、それっぽい見た目してるか












評価C
60点


ワンプレイがたったの3分なのに、気づいたら何周もしてしまう…



そんな良作でしたね。


2019年04月03日

死月妖花〜四月八日〜(完成版) ファーストインプレッション カワハギ

体験版公開から数年、遂に完成版配信…






ネットに既に転がっている体験版の画像やレビューを読む限り、ベースとなるシステムやテイストは同じで、大幅にブラッシュアップされているようだが…
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まぁ凄いですねこのゲーム…



「かまいたちの夜」「街〜運命の交差点〜」「428」のエッセンス、影響が非常に強いが、旧チュンソフトの社員が作ったと言われても信じますよ




「ひぐらし」風でもあるかな









「かまいたちの夜」を思わせるタイムチャートと、それを時間的矛盾なく設定しているシナリオ…




「街」でいうところのTIPから、世界観の構築をしている用語など、細かい設定が見られる。しかもアイテムなら、クリックシステムで調べる事も出来る…




シルエットを使ったグラフィックは想像力を掻き立て、時折アニメパターンのあるグラフィックに変化する…




読んだ文字数や達成率が常時表示される、アクのある画面構成…





主人公ではなく「プレイヤー」の案内役である謎の能面少女、三日との、世にも奇妙な会話劇…




少女たちの、百合風味の妖しい関係…




猟奇事件を追うストーリーと、謎が謎を呼ぶ展開…








…名作ゲームの影響あれど、ただのインスパイアでは全く終わってない…




……フリーゲーム、同人ゲームは数多くプレイしてきたが、久々の力作ぶりに、かなりビビってます今






制作エンジンの機能をフル活用した凄まじいボリュームの大作ゆえ、想定時間が80〜150時間となっている(随分開きがあるが、シナリオ文字数を見る限り、そこまではかからない感じかな)




現在は序盤のみプレイ可能




ゲームファイルは今でもDLできるが、続編シナリオに進むための方式が一風変わっており、作者がキーとなる解禁コードをネット公開するらしい



イメージ的には、大昔の、ドリキャスの@baraiのようなものかな






そして、その配信日が5/1…



つまり配信された日にクリアしたところで、5/1まで待つ必要があるわけだ




ゲーム廃人のニートもプレイする時間が少ない社畜もその日まで続きをプレイ出来ないので、これは面白い




後者としては、5/1までになんとか今配信されているシナリオを攻略したいですねぇ…







以上…膨大なプレイボリュームの未完の大作ゆえ…


久しぶりの、レビュー感想(総評)ではないインプレでした







…これ、クリアできるかなぁ…
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【補足】
キーファイル公開日を、前倒しした模様。作者としては連休中に遊んで欲しい気持ちがあったのかもしれない。

これだけの大長編なのだし、合理的だ。


公開日が四月八日なら、小粋だったな。

墜恋 レビュー感想 レンゲソウ

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ヒロインが主人公の妻なので25歳はギャルじゃねえ!とつっこみたい、男性向けヤンデレ恋愛ADV(ギャルゲー)




若干、ネタバレを含みます




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まずテーマというか、ストーリーの発端がセックスレスというのが、フリゲでは非常に風変わりなテーマで面白い


主人公は妻である奏が新婚にもかかわらず自分を避けていることが気になり、実の姉である翔香に相談するわけだが、彼女はかつて、主人公と肉体関係を持っていた…



これは…


まだ主人公の事が好きではないか?…と思うんだが、父親の死によってそれを封印しているのが、なんともドラマチックだ


立ち絵すらないのに凄くまともな父親だ





奏が主人公を避けていた理由や車内での会話は、ヤンデレもの以外でも何度か目にしてきた設定だが、結局最後まで子供は作らない、闇が深いままという結末なのが、ヤンデレゲーとしてはブレないところ



子供が出来て中途半端に幸せになるよりは、テーマが一貫してるかもしれない






文章や会話は独特のリズムがあり、エピローグでは、気づいたら物語が終わっていた





ゲームは15分程度で終わってしまうが、エピローグには登場しない姉の感情や、この、更に後のストーリーが気になる物語だった


レンゲソウの例え話を見るに、セックスレスも解消してないようだし…


作者は女性なんだろうか?


この状態が1年も続いたら、精神の結びつき以前に、男なら精巣が破壊されてしまう




まじやで



主人公はどこかで性欲処理しないといけないため、結局他の女に行くので、最終的に奏にダメージが回ってくる


行かずとも精神的に苦しめられるため、やっぱり翔香がブチギレ。


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評価C
65点



面白かったです。ヒロインが妻なのに感情表現に乏しいってのも良かった。


「るろうに剣心」も薫より巴のほうが好きだったな


2019年04月01日

えんかうんと レビュー感想 きっとさ

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「誰でもいいから、殺してぇな」


退廃的な生活をしているフリーターの主人公は、バイトの帰りに、ランドセルを背負った少女と出会う













主人公が荒んだ青年で、少女との出会いによって何かが変わる…


という定番ともいうべきストーリーだが、作者がホラーゲームを作っていることもあり、怖いシーンもあれど、グッドエンドはちょっと泣けちゃったよ…




なんだろうな、こういう直球には弱い。


良い事をしていれば必ず良い事が返ってくるんだよという、5歳児が母親から聞かされる教訓のようなテーマを根底に感じた







大きな目が特徴的なヒロインも、かわいいです。


立ち絵は瞬きするし、スチルも綺麗。







ゲームの舞台となっている時間帯が、深夜ってのも、深夜俳諧をしているような、奇妙な高揚感があるんだよな。


しかも連れは少女。インモラル感を煽ってくる。



この深夜というポイントを上手く使った演出もあって、感心した





ネタバレ感想














まぁヒロインの正体が昔、主人公が助けた少女だというのはベタだとしても、テーマ性の勝利と言うか、良い事した感をゲームで得られたね



バッドエンドではしっかり破滅するので、小さな神さまでもあり、小さな死神でもあったのかな。主人公の負のオーラと連動(?)してるようだし


過去のエピソードを何度も回想しているのに気づかないのは、やや無理矢理ではあるが…








選択肢が出る際、そんなヒロインの目に何かが点滅しているのだが…
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次のシーンで寂れた公園の電灯だと分かる。なるほどねって感じだ。思い起こせば、背景の電灯はどれも点滅していた。
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評価C
65点

ランドセルを背負ったヒロインに、まるで子供をあやすように「いたいのいたいの、とんでいけ」されるシーンが好きなんですが…


……



なるほど、これが「バブみ」なんですねぇ…





2019年03月30日

巷でウワサのヤンデレさん レビュー感想 振り返れば奴がいる

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ヤンデレ女ほのかに監禁された主人公が、脱出を目指す、ヤンデレ脱出ゲーム






クリアまで5分程度の掌編ゲームで、謎解きと駆けっこがあるも、ノーミスでいけるレベルだと思う



非常に単純なゲームだが面白かった





そうエンディングが…






なかなかインパクトのあるオチで、完全に逃げ切ったと油断していた私は、ゾゾゾゾゾ〜〜…となってしまった


このエンディングだけでも、プレイする価値はあると思う




細かい部分にもスチルが入ってて、ほのかもマスコットキャラも可愛いし、使われてる音楽も派手で、妙に格好良かったな









評価C
60点


ヤンデレ好きと脱出ゲー好き、ふたつの需要を満たすゲームでしたね。





…しかし、ヤンデレヒロインってのはどうしてやたらと主人公の後ろを取りたがるんでしょうかねえ。
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初代からの往年のサクラ大戦信者が、新サクラ大戦を見た感想

遂に発表された「新サクラ大戦」の新作、PV、観ました






「サクラ」はかつて超がつくほどハマったシリーズで、ゲーム本編は無論、全て。ファンには1話で切ったわと不評だったテレビアニメ版すらも全部観ています



CDも買ったし、完全な想い出評価はあれど、今、初代セガサターン版をプレイしても、感動できる大作だと確信しています(今の子供たちに遊ばせても感動して貰えると思ってる)




まあそんな古参ファンが最初に感想を書くと…





キャラデザ久保帯人と聞いた時は、師匠の絵でギャルゲー!?





…と驚愕したが…



期待値はかなり高いです







これまで全てのシリーズを担当した藤島康介ではないことは、ユーザーによっては大きなマイナスになりそうだが、今回はメイングラフィックスが完全な3Dモデルのようなので、これでいいのでは



キムタクを「龍が如く」の主人公にしたり、セガの発想力は凄いね




昔、ナムコが「ゆめりあ」を作った時はかなりの異色作だったのだが、今となってはそれが普通なのだから、時代は変わるものだ。「ゆめりあ」は時代を先行していたな



藤島康介のキャラデザ力が大幅に落ちている事や、本人にも重大な問題があることも考慮しての降板だろうね


正直「サクラ5」の時点でもう次はないなと思っていた


keyのゲームシリーズだって、「サマーポケッツ」は前身の「同棲」からずっと描いてた樋上いたるじゃないけど、ユーザーにはちゃんと受け入れられたしね


やはり障害が発生した場合、代える事も必要










「戦ヴァル」と同じモデリングかな?ヒロインたちも凄く可愛い。


寧ろこのモデリングから師匠の絵が原画だとは想像できないのではないか?私には見えない
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主人公も黒歴史気味で結局1度しか主人公を演らずに終わった(DS版などは除く)大河新次郎と違い、背が高く男っぽい、大神さんと同じタイプの主人公に原点回帰したので、寧ろ単純に「藤島康介がキャラデザしただけ」の新次郎などよりは、良かったのではと思う





まあ殆ど月島さんなんだけど








ヒロインで一番気になるのは、メインヒロインのさくらかな


前シリーズのメインヒロインの名前を冠するというのが、随分思い切ってる



でも真宮寺さくらほどには、さくら感がないキャラデザかな。着物もさくらカラーじゃないしね

胸にさくらのワンポイントがあるが、やはり視覚的には色の方が重要だろう








音楽はしっかり田中公平だが、広井王子がいないことや、シナリオがあかほりさとるではないことは、少し気にかかる






…いや、広井王子がとっくにスカスカに枯れた老害で、あかほりさとるがマトモなシナリオすら書けないオワコンであることは、分かってるんですよ、懐古信者でさえ。だからこそ、藤島降板も仕方ないと言ったわけで



でも、例えそうであっても、「サクラ大戦」の世界観の構築や、ストーリーを再現できる人材は必要ではないかと。ADVはシナリオが命だしね



広井はリライトもやってるし、何せ総括だからね




イシイジロウは「タイムトラベラーズ」も微妙だったし、かなりテイストの違う作家性なので、そこは違和感がある


【ライブでゴーゴー】





まあ色々書いたけどね…






やっぱり主題歌の「檄!帝国華撃団」のアレンジを聴いてるとね、全て吹っ飛んでしまうんですよ…



ああ懐かしいなってね…



何せ「新」なので、今の若手声優たちが歌ってくれてるのがいいんだよな…







本作がヒットして、またシリーズがコンスタントに復活してくれると嬉しいね




現時点での前評判は極端に二極化しており、期待派と叩き派に分かれているので、評価、売上もきっとわかりやすく出るだろう


それだけ注目度の高い一作だと思う




制作側としては、やっぱりブランクがありすぎて無反応というのが、一番恐れていたことだろうからね



そういう意味では、滑り出しは上々じゃないかな



発売は冬だそうだが、思ったより早い




名作の「サクラ大戦3」は桜はやっぱり春に咲くものだという気の利いた言い訳で発売延期したが、ブラッシュアップできるなら、春まででも待ちたいね

2019年03月29日

斧鬼〜魍魎の棲む家〜 レビュー感想 蟲毒

不気味な洋館に足を踏み入れた少女が、姉とふたりでの脱出を試みるホラーゲーム



最近は奇を衒ったホラーゲームが増えているので、逆に珍しいのでは?というくらいオールドスタイル




意味深な事が記載されたメモから謎を解き、不気味なクリーチャーから逃げ、洋館で過去に何があったのか…を解き明かし、姉を助ける…
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最後も「ダイ・ハード」もどきの中、ボスに追われて脱出する…





全てが古典的だ




かといって古臭さはなく、随所に挿入されるホラーシーンには、何度も驚かされた




墓場で食人鬼をスルーし一安心……だが窓の向こうに斧鬼…


地下で、食人鬼がガラスを割ろうとしている…



この2つは特に怖い








グラフィックの完成度は高く、ズームアップ&アウトを多用した演出は、臨場感がある


グロテスクなドット絵は、「マッドファーザー」以来の出来ではないか







そして何より、クリーチャーの斧鬼がなかなか怖い



元ネタは「青鬼」だろうけど、デザインは全く違い、このような昔ながらの奇怪なクリーチャーデザインも評価すべきポイントだね。原画もとても上手








攻略難易度が低いのもよかった。ホラーゲームには無駄に難しい謎解きがついて回るが、本作は、かなり簡単


ホラーゲームの謎解きって、試行錯誤してるうちに、作業的になって冷めちゃう(怖くなくなる)んですよ


右往左往してる間のクリーチャー出現もワンパターンになるので、「はいはい、ここでまた同じ敵が出るね」って余計に冷めちゃう





その点、本作は丁度いいバランスでした



ホラーゲームはあくまでホラーがメイン
じゃないとね






シナリオもシンプルで、余り考えたり、ネタバレになる要素はないので、自然と頭に入ってきた



斧鬼の正体も王道だし、達成感の後の恐怖心を煽る演出も、また王道だ






マイナスファクターは、バグの多さ…


現時点のバージョンだとエラーが多く、逃げてる際にもバグってしまった


メニュー画面にもバグが残ってるが、こうなってしまうともうシャットダウンするしかなさそうだ














評価B
70点


王道という言葉の通り、プレイすれば、「そうそう、こういうのでいいんだよ」と必ず納得します。



今時稀有なくらいストレートなホラーで、とても面白かった。



最終セーブポイントで50分と、一切の無駄がないのも良かった。







「血怨」も開発中止になってしまったし、今年は去年に比べホラーが減っているので、私としては、今年最初の良作ホラーでしたね。




もしかしたら、平成最後の良作ホラーゲームかも…








【閑話】

原画の斧鬼、流石にデカすぎじゃないか


あそこまでデカイと、常に壁を壊して移動しないといけないから、洋館が倒壊しそうだ(笑)





2019年03月27日

untruth -アントゥルース- レビュー感想 トークハット

ゴーストの出る奇妙な館の女主人に拾われた主人公は、2つの言いつけをされる


「夜、9時以降は部屋から出てはいけない」

「二階の奥の部屋は入ってはいけない」




主人公はそこで、未来の自分の写真を見つける…

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奇妙な人間やゴーストが住んでいる館を舞台にしたホラーゲーム




…というのは建て前で実際には心霊系感動ストーリーだった



いやぁ…切ないね。



このゲームの長所は、なんといっても巧妙に張り巡らされた伏線


勿論タイトルにも意味があり、ゲーム開始1分から伏線を張りまくり。



2周目をプレイすると、あ、これはそういう事だったんだ。これはもう直接あのことを言ってるんだな…という仕込みが多く、ベタながらに、丁寧なゲームシナリオだ




そして、一連の奇妙なシーンを伏線として裏に隠されていたのが、ヒロインの深い愛だと知った時、思わず感動してしまったので、満足感があるんだよな



トゥルーエンドの結末は、これはどっちなんだ?と解釈の分かれるところだが、どっちに転んでも切ないか泣けるかじゃないか。


実はこの真相にはエピローグの前に気づいたのだが、その時思わず鳥肌が立ってしまった



建て前はホラーゲームなので、怖い演出も勿論ある。でも終わってみると、何故鍵を隠すだけでそんな怖い方法を取るのだ?と疑問ですらある。



ここは「バイオ」の洋館かよと





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評価B
70点


「神さまの人生ゲーム」とは絵も内容もまるで違うが、どちらも面白かった。


でもスチルは「神さまの人生ゲーム」と同じ画風なので、立ち絵は別の人が描いてるのかしらん…


アイビーは可愛いね。大きなお友達好みのキャラだし






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【余談】



「曇った瞳に恋してる」の体験版をプレイ。なかなか面白い


ゲームでヤンデレというと、もう殆どがホラーに直結して「ヤンデレホラー」という1つのジャンルが出来上がっちゃってるんだけど、ヤンデレなのにギャグってのがいい



主人公が底抜けの馬鹿なので、ヒロインがヤンデレを発症しても、馬鹿げた行動を目の当りにして、素に戻ってしまう(笑)


ギャルゲにありがちな「フツメン設定なのにイケメン」…ではなく、変な髪型の、本当に冴えない少年なのも、アリだと思った


ヒロインも暗い女にしては、結構ハキハキ喋るので、会話シーンのテンポも悪くない



フリーか有料か明言されてないようだが、有料でも買いますよ

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(04/14)ウマ娘 プリティーダービーを攻略し瞳の先にあるゴールを目指す 395周目 ◎ ◎ ×
(04/13)ウマ娘 プリティーダービーを攻略し瞳の先にあるゴールを目指す 394周目 15%。負けるんだぞ(迫真)
(04/12)【定期コラム】管理人のレビュー感想をAIに批評させた結果……
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